人を対象とする医学系研究倫理

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人を対象とする医学系研究倫理審査への申請について

人を対象とする生命科学・医学系研究は、生命科学・医学及び医療技術の進展を通じて、国民の健康の保持増進並びに患者の傷病からの回復及び生活の質の向上に大きく貢献し、人類の健康及び福祉の発展や新しい産業の育成等に重要な役割を果たしています。その一方で、人を対象とする生命科学・医学系研究は、研究対象者の身体及び精神又は社会に対して大きな影響を与え、新たな倫理的、法的又は社会的課題を招く可能性があります。研究対象者の福利は、科学的及び社会的な成果よりも優先されなければならず、人間の尊厳及び人権は普遍のものとして守られなければなりません。

そこで、我が国では学問の自由を尊重しつつ、人を対象とする生命科学・医学系研究が人間の尊厳及び人権を尊重して適正かつ円滑に行われるために諸外国の制度も勘案し、制度的枠組みを構築されてきました。人を対象とする医学系研究に関する倫理指針にヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針を統合した、新たな倫理指針を定められました。

立命館大学では、この指針を受けて「立命館大学人を対象とする医学系研究倫理審査委員会」を設置し、人を対象とする生命科学・医学系研究をはじめ自然科学系研究の倫理審査を行っています。委員会での審査を希望される方は、人生命医学系指針および下記の学内指針・規程ならびに毎年配布される「研究倫理ハンドブック」の内容をよく確認し、審査を申請してください。

人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針※
【令和3年3月23日制定／令和5年3月27日一部改正】
人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針ガイダンス※
【令和3年4月16日制定／令和6年4月1日一部改訂】
（※文部科学省『生命倫理・安全に対する取組／人を対象とする生命科学・医学系研究』）
立命館大学研究倫理指針
立命館大学人を対象とする生命科学・医学系研究倫理規程
研究倫理ハンドブック（全体／人医学部分抜粋）

審査の手続き

審査対象

本委員会で倫理審査を行う研究は以下の通りです。

人を対象とする生命科学・医学系研究倫理指針の適用範囲に含まれる研究
その他、人を対象に実施される主として自然科学系の研究で、（1）の適用範囲に含まれない研究

※学会発表や公的研究費の申請を行う際に倫理審査を求められることがあるので、事前に公表先や委託元に確認するようにしてください。

申請にあたってご不明な点があれば、申請前に事務局にお問い合わせ下さい。

倫理審査の要否に関するフローチャート

申請資格

本大学では、人を対象とする生命科学・医学系研究倫理指針の対象となる研究に携わる本学の教員の他、本大学で研究活動に従事するR-GIROなどの研究機構所属の研究教職員のうち、当該研究に係る業務を統括する者を研究責任者申請者）（※予算や施設・設備についても責任を負える者）と位置付けています。

大学院生が自らの立案した研究計画について倫理審査を希望する場合、指導教員を研究責任者として、倫理申請を行ってください。

審査フロー

審査方法

委員会では次のいずれかの方法により審査を行います。

新規申請

通常審査	1名の審査委員が事前審査を行った上で、委員会で合議審査を行う
申請締切	毎月1回（2024年度申請締切日一覧）
審査期間（目安）	初めの審査結果が出るまで約2か月

迅速審査

審査方法	委員長の指名する2名の審査委員による審査とし、その結果を委員会に報告する
申請締切	随時受付
審査期間（目安）	初めの審査結果が出るまで約3週間～2か月
迅速審査の要件	人を対象とする生命科学・医学系研究倫理指針第17の3(1)に該当する以下の研究多機関共同研究であって、既に当該研究の全体について指針第6の2（5）に規定される倫理審査委員会の審査を受け、その実施について適当である旨の意見を得ている場合の審査侵襲を伴わない研究であって介入を行わないもの軽微な侵襲を伴う研究であって介入を行わないもの人を対象とする生命科学・医学系研究倫理指針の適用範囲に含まれない「人を対象とする研究（自然科学系）」で倫理審査が求められているもの