研究高度化中期計画
本学では、2030年に向けた学園ビジョンR2030立命館チャレンジデザインと共に、研究高度化中期計画を定めています。
2021年度からは「立命館大学第4期研究高度化中期計画(2021~2025年度)」を新たに策定し、「新たな社会共生価値と創発性人材を生み出す次世代研究大学の実現」を基本目標に今後も意欲的に研究に取り組んでまいります。
目標とする3つの大学像
目標とする大学像①
博士後期課程学生を含む若手研究者から中核研究者まで、研究者のキャリアステージに応じた支援と基盤的な研究支援により、個の研究力量を高める大学
一人ひとりの研究者が個の能力を最大限に発揮できるように、キャリアに応じた支援を行うことで、各分野での評価を高め、ひいては大学全体の総合的な研究力向上につなげることを目的とします。
(図1)
目標とする大学像②
グローバルな研究ネットワークの構築と研究成果の国際発信の強化により、「知のノード」となる大学
R2030 チャレンジ・デザインでは、Ritsumeikan Knowledge Nodes(RKN)の構築が提起されています。
RKNでは、「本学の学部・研究科、研究機構・センター、そしてそこで研究に取り組む個々の研究者が、自らの研究ポテンシャルを最大限に実現できる 仕組みを基盤として構築しつつ、海外の大学・研究機関や国際機関、さらに企業、NGO、国内・海外の研究者等とのネットワークの全学的な可視化を通じて、継続的なパートナーシップを拡大的に構築し、サイバーとリアルが連動する国際的ネットワークにおいて立命館大学が重要かつユニークな『知のノード』となることを目指す」ことが確認されています。本大学が Ritsumeikan Knowledge Nodes(RKN) のハブとなっていくために、次世代研究大学を牽引する研究拠点開発の推進も求められ、この全学課題を研究高度化中期計画と連動させて具体化していきます。(図2)
目標とする大学像③
特色ある学際共創研究と社会実装の推進により、社会・人類的課題の解決に貢献し、「総合知」を創出・活用する大学
これまで本大学では総合大学ならではの特徴を活かして社会課題を解決することを目的に、地域共創分野の研究や地域研究を伴う研究コミュニティの形成、SDGs 対応等のソーシャルインパクトをもたらす活動や研究の多様性を尊重したボトムアップ型のクロスフィールド研究を推進し、そのなかの優れた研究プロジェクトの国際的認知を高める支援を行うとともに、立命館グローバルイノベーション研究機構(R-GIRO)や立命館アジア・日本研究機構における先鋭的な研究活動、ならびに研究所重点研究プログラム、研究拠点形成支援プログラムでリードしてきた課題解決型融合研究活動が進められてきました。
多様なネットワークに支えられたダイバーシティ豊かな環境のもとに、大学が先導する研究プロジェクトと若手研究者育成等の大学院高度化施策との連携をはかりながら、さらに研究高度化を推進していきます。(図3)