立命館大学 法科大学院 司法試験合格者インタビュー

Ritsumeikan University School of Law: Special Interview Series

  • 法律知識はほぼゼロからのスタート。
    授業と先生を信じて努力を重ね
    3年で合格できた。

    鈴木 雄斗さん

    立命館大学経営学部出身
    未修者コース修了(2016年度)
    2017年司法試験合格

先生に言われたことをしっかりやれば
合格できると信じていた

 経営学部2年の終わりに、法律について考える出来事が続けて起こったことがきっかけで面白そうだと感じ、3年で法律科目を履修してみたという鈴木雄斗さん。「ものすごく面白かったです。もともと考えるのが好きなので、さまざまな解釈があって正解のない法律の勉強は自分に合っていると思い、法科大学院に進学して司法試験を目指すことを決断しました」

 未修者コースでも、鈴木さん以外の同期は全員が法学部出身。初歩的なことを質問すると「本読めば」と軽くあしらわれてしまう。「絶対に追い越してやる」そう心に決めた。何もわからない状態で授業を受けると「あ、そうなんだ」だけで終わってしまうので、事前に「あ、そうなんだ」を感じておくため、予習に力を入れることにしたものの、「とにかく難しくて、2行読み進めては3行戻っていたので、一つの科目で10時間かかることもありました」。でもそうすることによって、授業では「どうしてそうなのか」「どう使うのか」を考えることもでき、とても楽しかったという。「法律の面白さに引き込まれていきました。もちろんすごくしんどいのですが、『しんどい』と『楽しい』の比率が2:8ぐらいに感じるほど面白かったんです」。自習室をフルに使う日々。「こんな体格でもまだ余裕があるサイズのデスクだったので、とても快適でした」と笑う。

 民法Ⅰの授業では、大量のレジュメに最初は圧倒されたが、授業の1週間前に読み、前日に読み、当日の朝にも読んで、さらには夜にも。一つの授業のレジュメを4回分読み返し、自分なりに色分けなどをして完成させることをルーティーンとした。結果的にこの勉強法は良かったと話す。「法学部出身なら周知の内容もあるのか、自分なりの判断で他のことに手を出す人もいましたが、私は何もわからなかったので、先生の言うことだけをきちんとやろうと決めていました。カリキュラム通りにしっかりとステップを踏んでいけば合格させてもらえる、そう固く信じていました」。努力の甲斐あって、1年の終わりには成績トップに躍り出ていた。

カリキュラム

2016年度、カリキュラム改革を行い、法曹となるための 基本的な力を身に付けるために、法律基本科目を中心に一層の充実と重点化を図っています。

勉強の質を上げるためにも
最初は時間をかけるべき

 鈴木さんの合格の決め手といえば「先生の存在なしには語れません。演習課題の答案を先生にお願いして個別に見てもらっていました」。見てもらっていたのは弁護士ゼミの先生をふくめ合計16人にのぼる。「お願いすると、どの先生も快くマンツーマンで指導してくださるんです。本当に頭が下がりました。これだけ親身になって指導をしてもらえる立命館大学法科大学院に進学して良かった、心からそう思っています」

 一つ後悔しているのは、入学前にもっと法律にふれておけばよかったということだという鈴木さん。「本当に何も知らなくて苦労したので、入学前に、マンガや映画でもいいので法律にふれておいた方がいいと思います」。法曹を目指す後輩に伝えたいことは「『授業を大切にして先生についていけ』『誰よりも勉強したと感じられるくらい勉強しろ』これだけです。『勉強の質』が大事と言われますが、膨大な勉強量の中から自分に合う方法が見えてくるもの。だから、質を上げるためにも最初は時間をかけなければならない。特に未修の人はこれを肝に銘じてほしいですね。他学部からの進学でも3年で合格できる、それを証明できたことがとても嬉しいです」

教員紹介

高い業績評価を得た40~50歳代なかばの専任教員が中心となり、情熱をもって教育にあたります。実務家教員は、全員が高度な専門力量を持ち、豊かな経験をもとに、理論と実務を統合します。教員の熱心なサポートは、大きな特徴の一つです。