教員紹介

  • 文化財

地域研究学域

鍬・鋤などの農具を起点に人々の生業と生活を捉える
キーワード :
職人、鍛冶屋、アイルランド

河島 一仁教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
歴史地理学、アイルランド研究
日本の代表的な農具である鍬を製造したのは、村の鍛冶屋です。学部2回生の秋、和歌山県から京都府南丹市に出稼ぎに来た村の鍛冶屋に偶然に出会いました。「なぜ和歌山の鍛冶屋が京都に?」が最初の関心でした。それ以降この課題に取り組み、18世紀から現在までの東海・近畿をフィールドとして研究してきました。農具を起点にして、それを作った鍛冶屋、使った農民という人間に着目し、生業や生活のレベルからの研究を面白いと思っています。アイルランドとウェールズもフィールドとして、鋤や野外博物館に関して研究しています。テーマは異なりますが、立命館をはじめとする大学を考察の対象にしています。大学の歴史地理は新しい試みです。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

高校までの勉強は教科書を用いた学習です。どれだけ理解したかを試験で確認し、成績がつけられます。大学でも教科書を使いますが、学習ではなく、皆さんは自分で研究をします。学習が自分の内側への知識の吸収であるのに対して、研究は自分の外で知識を表現することです。その最終的な成果が卒業論文です。立命館で、自分を成長させてください。

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地域研究学域

複雑な現象は地図化することで理解・解釈できる
キーワード :
GIS、デジタル人文学

矢野 桂司教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
人文地理学、地理情報科学
地理情報システム(GIS)を用いた歴史都市京都の研究
歴史都市京都の過去、現在、未来の町並みをコンピュータ上に再現した「バーチャル京都」を構築しています。Google Earthのように、インターネットを介して世界中を旅することができるように、タイムカプセルにのって時間次元を取り込んだ京都の時空間旅行を可能にしたいと考えています。
そして、情報技術と人文学(人文科学)が交差する研究・教育分野であるデジタル人文学に取り組んでいます。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

大学で「地理」を勉強するということは、国名や地名を覚えることではありません。地理学とは、そこに何があるかではなく、なぜそこにあるのかを考える学問です。

COLUMN

京都の地図と文化をデジタルアーカイブ化
時代と空間の架け橋に

地理学専攻

矢野 桂司

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地域研究学域

民俗文化の形成と変容、地域史から「日本史」を読み直す
キーワード :
神仏信仰史、宗教芸能、伝統文化、マイノリティ、学知史、神話史

星 優也特任助教

専門分野:
歴史学(文化史、中世史、現代史)、民俗学(宗教文化、伝統文化、マイノリティ)
「日本」をめぐる歴史の語り方や地域文化の多様性に向き合うとき、通時的な歴史の縦軸と共時的な社会・民俗の横軸を交差させて考える必要があります。「神道」とは何か、「伝統」とは何か、「日本」とは何か。これまで中世に形成された宗教文化が近世や近代へと展開し、どのように変わっていったのか。また、それら中世文化をめぐる歴史学を始めとする諸学史と現代社会の関係を考えています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

立命館大学がある京都は、日本史の舞台であるとともに「伝統文化」が成立した場でもあります。また、それに留まらない多様で幅広い視点から「京都」を読み直す/読み替える上でも相応しい学びの場です。いくつもの「京都」をラディカルに迫りませんか?

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