寺﨑 新一郎 先生(経営学部)
2024.09.02
グローバル社会を〈こころ〉で読み解く
『グローバル社会の消費者心理:カントリー・バイアスから読む〈こころ〉』
寺﨑新一郎著(早稲田大学出版部、2024年)
日本がいかに世界の人々の〈こころ〉をつかみ、それによって自国の製品・サービスの海外進出を促進するのか。ひいては、日本という国家のイメージを底上げしていくのか。こうした問いに対して有益な示唆が得られる一冊になります。また、研究論文がどのように書きあがっていくのか、そのプロセスに関しても参考になるよう、物語仕立てで書かれています。
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『インタビュー調査法の基礎:ロングインタビューの理論と実践』
グラント・マクラッケン著、寺﨑新一郎訳(千倉書房、2022年)
海外で実績のある質的調査法に関する翻訳書です。データ・サイエンスでは捉えきれない、複雑な関係性を解釈するうえで効果的なインタビュー調査について、その基礎的な方法が解説されています。質と量の各調査法の違いについても詳細な説明があり、調査法を学びたい全ての人にお薦めです。
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『多文化社会の消費者認知構造:グローバル化とカントリー・バイアス』
寺﨑新一郎著(早稲田大学出版部、2021年)
貿易摩擦や規制強化にともなう保護主義的な情勢を背景に、1980年代後半から議論されているカントリー・バイアス(外国に対する先入態度)。本書は国内で初めてカントリー・バイアスを体系的に論じた一書になります。グローバル化の進展によって外国がより身近に感じられる中、製品・サービスの国際的な展開に参考になる知見が数多く盛り込まれています。
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『マーケティングの力:最重要概念・理論枠組み集』
恩蔵直人、坂下玄哲編(有斐閣、2023年)
約90項目にわたる網羅性でマーケティング研究に欠かせない概念や理論が詳細に解説されています。本書を読めば、現代マーケティングのエッセンスを余すことなく触れることになるでしょう。
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『生まれ変わる日本:多様性が活きる社会へ』
馬越恵美子、内田康郎編著、異文化経営学会著(文眞堂、2024年)
グローバリゼーションは世界を同質化、均質化する推進力であると理解されてきました。一方、本書はインクルージョン(誰でも参加できる)、ダイバーシティ(いろんな人がいる)、ハピネス(価値やパーパス)の重要性を説くことで、自らのアイデンティティを大切にしつつ、互いに尊重し合う世界へ向けた示唆が多く展開されています。
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『インバウンド・ビジネス戦略』
早稲田インバウンド・ビジネス戦略研究会著(日本経済新聞出版社、2019年)
インバウンド・ビジネスは日本の将来を担う基幹産業になりつつあります。この産業を国内外の取り組みを紹介しながら、自社や自地域の特性を生かしつつ、持続的な産業として育てていくためのエッセンスが凝縮されています。インバウンド・ビジネスを読み解く基礎的な論点が分かりやすく整理されているのも特徴です。
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『インバウンド・ルネッサンス:日本再生』
池上重輔編著、早稲田インバウンド・ビジネス戦略研究会著(日経BP日本経済新聞出版本部、2021年)
外国人に対して、いかに日本のファンになってもらい、訪日意欲を喚起させ、帰国後も越境ECやオンデマンド・コンテンツなどで日本の製品・サービスを促進していくか、こうした好循環を生み出すフレームワークを本書ではインバウンド・アウトバウンド・ループ(IOL)と定義し、その具体的な手法について理論的・実務的に詳細な解説が展開されています。
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