矢藤 優子 先生(総合心理学部)
2024.04.1
RARAフェロー/アソシエイトフェローお薦め本
『比べてわかる心の発達:比較認知発達科学の視点』
板倉昭二編著(有斐閣、2023年)
ヒトの身体器官がそうであるのと同じく、ヒトの心も長い進化の過程で形成されたものです。赤ちゃんの「未熟」な形態や行動も、進化的適応の結果だと考えると赤ちゃんの見方が変わります。本書は、ヒトとヒト以外の様々な動物を比較しながら、ヒトの認知機能や社会性の発達の起源を探ります。立命館大学の特別招聘研究教員、板倉昭二先生が編著者です。
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『宗教の起源:私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか』
ロビン・ダンバー著、小田哲訳(白揚社、2023年)
科学が発展した現代においても、多くの人々は宗教を心の拠り所としています。本書は、人類学、進化心理学、神経科学など様々な視点から「宗教とは何か」という根源的な問いに迫った大著です。 著者のロビン・ダンバーは「ダンバー数」(人間が安定的な社会関係を維持できるとされる人数の上限)を導き出したことで有名な研究者です。
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『現代中国の子育てと教育:発達心理学から見た課題と未来展望』
矢藤優子、吉沅洪、孫怡編(ナカニシヤ出版、2023年)
日本と中国はともに少子高齢化が進むなか、子どもの保育・教育に関して多くの課題を共有しており、中国の子育て・子育ちに関する研究や実践例から日本が学ぶことは多いはずです。本書は、立命館大学総合心理学部、人間科学研究科、アジア・日本研究機構の教員が編著者となって、日本や中国に在住する保育、教育、発達心理学、様々な分野の研究者、臨床・実践家とともに執筆した、現代中国の子育てと教育の現状が生き生きと伝わる1冊です。
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