小林 洋一 先生(生命科学部)
2023.05.01
『イシューからはじめよ : 知的生産の「シンプルな本質」』
安宅和人著(英治出版、2010年)
限られた時間の中でいかにパフォーマンスを上げるかを考える上で、非常に役立つ本だと思います。100個のアイディアを出し、その中で本当に重要と思われる1個を実行する(先に浮かんだ短絡的なアイディアに振り回されない)、緊急性と重要度の二軸で仕事を分類し、緊急性は低いが重要度の高い仕事にまず着手するなど、ビジネス、研究分野問わず勉強になります。
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学問の発見 : 数学者が語る「考えること・学ぶこと」
広中平祐著 (講談社、2018年)
数学界のノーベル賞といわれるフィールズ賞を受賞した広中先生の自伝です。じっくり深く考えること、新しいもの・概念を創造することの重要性、学問の楽しさを再認識できる本だと思います。本当の意味で新しいものや概念を作り出すことはAIではなく人間にしかできないことであり、情報に簡単にアクセスできるようになった現代において、より一層重要になると思います。理系研究に携わる人すべてにお勧めです。
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『バッタを倒しにアフリカへ』
前野ウルド浩太郎著(光文社、2017年)
ひたすらおもしろいです!!推薦者が海外で研究をしているときの同期研究者(海外特別研究員)であり、当時はブログを書かれており、その頃からファンでした。ただ短絡的な笑いだけでなく、フィールド研究の楽しさや臨場感もひしひしと伝わり、ぜひいろいろな人に読んでいただきたい本です。
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『論理が伝わる世界標準の「書く技術」:「パラグラフ・ライティング」入門』
倉島保美著(講談社、2012年)
人に自分の意見をわかりやすく伝えることは、理系文系問わず仕事をする、研究をする上で必要不可欠です。自分の論理をいかにまとめ、わかりやすく且つ適切に人に伝えるかについて簡潔に書かれており、非常に勉強になります。ゼミ、就職活動、申請書など、いろいろな場面で役立つと思います。
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『だれが原子をみたか』
江沢洋著(岩波書店、2013年)
分子という見えないものをどう検証し、理解されてきたかを歴史的な流れと自身の実験とを交えて解説されており、非常に読みやすく、勉強になります。実験を通じて生み出されるロジックの流れが非常にわかりやすく、自分で検証し、考えることの重要性を再認識しました。
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