立命館あの日あの時
「立命館あの日あの時」では、史資料の調査により新たに判明したことや、史資料センターの活動などをご紹介します。
最新の記事
2026.02.27
<学園史資料から>立命館学園の建築・景観・デザイン等関連賞の受賞について
立命館 史資料センターは、学園の歴史にまつわる様々な事歴を保存・利活用しています。また、様々な学園の事歴の調査研究もしています。
さて、立命館大学広報課発行の「UNITAS」(1991年10月第234号)に「西園寺記念館、京都市都市景観賞受賞‼」という記事が掲載されていたのを見つけ、現在史資料センターの執務場所となっている西園寺記念館を誇りに思いつつ、他にも受賞歴がないか調べたところ、『R2020キャンパス整備報告書』(2022年10月学校法人立命館)の「受賞歴」一覧表を見つけました。今回はそれらを含め、学校法人立命館の建物・景観・デザイン等に係る受賞について調べてみました。思っていたよりも多かった印象です。整理するために、一覧表にまとめてみました。デザインや施設配置、環境配慮等に関して多く受賞しています。
【写真】衣笠キャンパス 平井嘉一郎記念図書館
【写真】びわこ・くさつきゃンパス TRICEA
【写真】大阪いばらきキャンパス
【写真】立命館アジア太平洋大学 Green Commons
【写真】立命館アジア太平洋大学 Green Commons 屋内
【写真】立命館中学校高等学校
【写真】立命館慶祥中学校高等学校
【受賞リスト】
※以下の表をクリックすると、別ウィンドウで大きく見れます。
【参考】学校法人立命館『R2020キャンパス整備報告書』P44、2022年
立命館 史資料センター調査研究員 佐々木浩二
2026.01.27
<学園史資料から>学園祭パンフレット広告にみる「時代の流れ」
はじめに
立命館 史資料センター所蔵の学園祭パンフレットから、「時代の流れ」を感じる広告をピックアップしてみました。皆さんにとって懐かしいものはあるでしょうか?
まずは、日進月歩が盛んだったワープロやパソコンの広告を取り上げます。なお、これらの広告は、立命館大学学園祭パンフレットの裏表紙や冊子中に掲載されたものです。
1.ワープロ・パソコン広告の推移
【1988年】〇NEC 「パーソナルワープロ文豪mini5HL」
【1989年】〇NEC 「PC-9801 LX5C」「カラーラップトップ98、日本初、新発売。」
【1990年】〇NEC 「98NOTE SX」
【1991年】〇NEC 「98NOTE NV、98NOTE SX/E
【1992年】
〇NEC 「PC-9801 NS/L、PC-9801 NL
【1993年】〇NEC 「文豪ミニ5UV」
【1994年】〇NEC 「新98NOTE PC-9821 NE2」
〇FUJITSU 「FM TOWNSⅡ」
【1995年】〇NEC 「98NOTE Light/LT2」
【1996年】〇NEC 「98NOTE Aile」
【1997年】〇NEC 「Mobile Gear」
【2005年】〇Panasonic 「レッツノートW4」
【2007年】〇Panasonic 「レッツノートW5」
2.「学園祭」パンフレットにみる「気になる広告」について
次に、広告の中で気になったものについて取り上げます。
【1963年学園祭パンフレット】〇寶酒造株式会社 「タカラビール」
このビールは知りませんでした。「タカラビール」は1957年に発売されましたが、大手ビール会社との競争の中で1967年に撤退しています。
【1965年学園祭パンフレット】〇トヨタパブリカ京都株式会社 パブリカデラックス
トヨタパブリカは、1961年から1988年まで生産・販売された小型乗用車でした。700cc、32馬力、4人乗りということです。現在の軽自動車は排気量660ccがほとんどなので、同じ程度のパワーだったのでしょうか。
【1974年学園祭パンフレット】〇三谷伸銅株式会社
「ぜひご入社・ご入部を―剣道部、空手道部、野球部、重量挙げ部、華道部、茶道部、書道部、謡曲部、英会話部一同」
単なる「広告」ではなく、就活に向けて企業側からアプローチしていて面白いと思いました。いろいろな部活動が行われていたんですね。
〇京都トヨペット
「卒業生一同(32名の校友の卒業年と氏名を掲載)」
こちらも就活向けでしょうか。立命館校友が大勢いることをアピールしています。現在では「個人情報」の流出問題が気になりますが…。
〇特殊電機株式会社
「当社には北野専務をはじめ立命館大学卒業者が10数名在籍しています」
こちらも就活向けでしょうか。立命館校友が専務を筆頭に働いている企業として、目が向きますね。
【1976年学園祭パンフレット】〇MKタクシー
「働きながら学ぶ最適の環境を準備しました」
立命館大学に二部(夜間部)があった頃の広告なので、転職向けまたは二部を志す学生に向けた広告だったのでしょうか。
【1978年学園祭パンフレット】〇王将チェーン
「この券1枚で餃子一人前無料になります」
なんとこの広告を「クーポン券」として活用しているところに感心しました。
【1981年学園祭パンフレット】〇INODA MOTOR’S
「立命OBがお待ちしております」
こちらも就活向けでしょうか。立命館校友がいることをアピールしています。
以上、学園祭パンフレットの広告をピックアップしてみました。いかがだったでしょうか。皆さんの記憶にあるものが見つかりましたか?
立命館 史資料センター調査研究員 佐々木浩二
2026.01.21
<懐かしの立命館> 立命館オルゴールと「学生歌」について
立命館 史資料センターには「立命館オルゴール」がいくつか保管されています。この度、そのオルゴールを集めてみたところ、それぞれ木彫りの彫刻や色調が異なっていることが判明しました。
また立命館校友向け冊子『立命』の1965年~1968年まで、「母校の卒業記念品 立命館オルゴール」の広告が載っており、「母校のシンボル存心館からあの感激の校歌が流れます」、「校歌・赤き血汐・全曲入り」、「なつかしの校歌の全曲奏鳴が全く素晴らしい」といったうたい文句が描かれていたため、ずっと「あかき血潮~」の校歌がオルゴールになっているものと思い込んでいました。ところが今次、オルゴールを鳴らしてみたところ、なんと校歌は1台のみで、他は「学生歌」のオルゴールでした。
【赤き血汐~のオルゴール】
【学生歌①】 【学生歌②】
【学生歌③】
「赤き血汐」バージョンは、時計台部分が高く、植え込みが二つ付けられています。「学生歌」バージョンの①と②は植え込みが一つあって似ていますが、地面の形や彫り、屋上の彫り方や色調が異なっています。「学生歌③」には植え込みがありません。
それぞれ木彫りで製作されたもので、工房によって彫り方や色合いが異なっていたものと思われますが、それぞれ個性があって面白いです。
広告には「母校存心館縮図型現職木彫民芸品」として3,300円の値段がついているので、当時としては高価なものだったと思われます。週刊朝日編『値段の明治・大正・昭和風俗史 上』(1990年第3刷)の159頁で昭和40(1965)年の白米10㎏が1,125円、昭和43(1968)年では1,520円という時代なので、実際に購入した学生はそれほど多くないのではないでしょうか。
いずれにしてもオルゴールは健在であり、懐かしいメロディを聴くことが出来るので、感涙ものです。
【校友向け『立命』誌の広告1965年】
さて、上述の「学生歌」ですが、学園創立六十周年を記念して学生、教職員、校友から応募したものです。応募総数がのべ77件あり、当時理工学部1回生の岩崎紘久さんが入選しました。なんと賞金は7万円でした。この歌は「かがやける 明日をのぞみて~」で始まります。ちなみに佳作3点の賞金は各1万円なので、懸賞としてはかなり魅力的な企画だったようです。学園創立六十周年を盛大に祝い、記念学園歌はソノシートとして作成・配布されました。学生歌のオルゴールは、六十周年を記念して作成されたものだったようです。
【学園新聞への懸賞募集広告1960年】
【学生歌ソノシート表・裏】
立命館 史資料センター 調査研究員 佐々木浩二
