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2022.3.19(土) オンライン企画「本を読む、ものを書く、編集する」
2021年度 SERIESリベラルアーツ:自由に生きるための知性とはなにか
[10] 本を読む、ものを書く、編集する
編集することが「目的にあわせて収集した情報を、自分なりの視点で取捨選択し、伝えたい相手に伝わるように整理すること」だとすれば、140字のTwitterの投稿から10万字を超える学術書にいたるまで、あなたが日々眼にしている言語及び文章は、誰かの視点や意図で編集されたものだと言えます。
今回のSERIESリベラルアーツでは、書籍や文学に関するプロフェッショナルたちをお招きし、「本を読む」「ものを書く」という行為とともに、「編集する」という行為をクローズアップし、その重要性や可能性について考えてみたいと思います。
昨年度と同様、卒業記念企画として社会に羽ばたいて行こうとしている学生たちに向けた企画でもあります。ぜひご参加ください。
コロナ禍で社会の脆弱さが露出しています。
予想できない事態に遭遇する未知なる時代を生き抜くための知として、
専門知だけではなく領域を越境するリベラルアーツの存在が問われています。
リベラルアーツは社会と自己を自由にするための知であるはずだからです。
この世界は、答えのない問い、答えがひとつではない問いに溢れています。
大学は、そうした問いと遭遇し、向き合う場です。
高校までの勉強との違いにとまどうこともあるでしょう。
だから、私たち教養教育センターは「ようこそ、立命館大学へ!」の気持ちを込めて、
2020年度から「立命館科目群」を新設しました。
さらに、今まさに起こっている社会問題や学生の悩みに対して、
教員と学生がフラットに出会い自由に語り合う場として
オンライン企画“SERIESリベラルアーツ:自由に生きるための知性とはなにか”
をスタートします。ぜひ気軽に参加してください!
*詳しい趣旨説明はこちらをお読みください。
[立命館大学学生対象] 「みらいゼミ」スプリングセッション特別企画 「検索では届かない、雑誌『モノノメ』読書会」
立命館大学教養教育センターでは2021年度より、三菱みらい育成財団の助成を受け、学生提案型ゼミ「未来共創リベラルアーツ・ゼミ」(通称:みらいゼミ)を展開しています。2021年9月21日にはプレ企画として新しい読書法「アクティブ・ブック・ダイアローグ®」(以下、ABD)を習得する機会を設けました。
これからを生きるヒントは、現代社会の中だけでなく、古今東西の書籍の中にも見いだすことができる、これは立命館大学教養教育センターの変わらぬ姿勢です。実際、2020年5月には、立命館創始150年・学園創立120周年記念企画として、ジュンク堂書店の協力によるブックフェア「わたしをアップグレードする“教養知”発見フェア」を実施しました。
今回、「みらいゼミ」のスプリングセッションとして、本学校友の宇野常寛さんが編集長を務める雑誌『モノノメ』創刊号(2021年)の読書会をABDの方法を参考にして(担当を分担して)行います。「検索では届かない」というコンセプトのもとで29人の執筆陣が綴った320ページを、共に読み深めます。
◆日時:オリエンテーション:2月22日、読書会:3月2日・4日・6日・8日、トークセッション:3月10日、いずれも18時〜20時
◆開催方法:Zoomミーティング(3月10日のトークセッションは宮城県気仙沼市のアンカーコーヒー内湾店をメイン会場として実施。)
◆全体進行:山口洋典先生(立命館大学共通教育推進機構)
◆トークゲスト(3月10日):宇野常寛さん(批評家)、小野寺靖忠さん(オノデラコーポレーション代表取締役)
◆定員:30名(応募理由をもとに選考します)
◆使用言語:日本語
◆参加申込:こちらから申し込んでください。 ※申込締切(第二次〆切):2月22日(火)正午12時 (先着順)
※3/10のトークセッションは、だれでも参加可能です。詳細はこちらからご確認ください。
◆注意事項:
・オリエンテーションおよび読書会に1日以上参加できる方とし、全ての日程に参加できる方を優先します。
・読書会の参加者の方には、22日のオリエンテーションの際に全体進行の山口先生より担当箇所を選定した上で雑誌を送付します。
・読書会参加者を対象に3月11日には関連企画として現地のフィールドワーク(Zoom参加可能)を展開予定ですが、新型コロナウイルスの感染拡大状況により実施を取り止める可能性があります。(2月22日のオリエンテーション及び読書会の各回の実施時に詳細をお伝えします。)
・3月10日のトークセッションは事前申込制で一般にも公開する予定です。
・聴覚障害や視覚障害などでこの企画の情報保障について相談等ありましたら申込時に記載してください。
◆主催:教養教育センター
《こんなひとに参加をおすすめします!》
・本を読むのが苦手なひと(好きなひとももちろん歓迎)
・自分の関心事について一緒に学ぶ仲間を探しているひと
・なにか行動してみたいひと
・東日本大震災からの復興について関心があるひと
・「遅いインターネット」(※1)に興味があるひと
・みらいゼミ(※2)をやってみたいひと
《アクティブ・ブック・ダイアローグ®の8つの魅力》
1.短時間で読書が可能
2.サマリーが残る
3.記憶の定着率の高さ
4.深い気づきと創発
5.個人の多面的成長
6.共通言語が生まれる
7.コミュニティ作り
8.何より楽しい!
*アクティブ・ブック・ダイアローグ協会 公式サイトhttp://www.abd-abd.com/ より転載
※1「遅いインターネット」(https://slowinternet.jp)について
「現在のインターネットは人間を「考えさせない」ための道具になっています。かつてもっとも自由な発信の場として期待されていたこの場所は、いまとなっては最も不自由な場となっています。」これは今回の読書会で読み深める雑誌『モノノメ』の編集長の宇野常寛さんは、「遅いインターネット宣言」の冒頭部分です。「遅いインターネット」とは、「速すぎる情報の消費速度に抗って、少し立ち止まって、ゆっくりと情報を咀嚼して消化できるインターネットの使い方」を模索する上で鍵となる観点です。
※2「みらいゼミ」について
教養教育センターでは、三菱みらい育成財団の支援を受け、2021年秋学期より学生提案型ゼミ「未来共創リベラルアーツ・ゼミ」(通称:みらいゼミ)の募集を開始します。みらいゼミは、正課科目での学びから芽生えた関心事について継続的に学習する学生提案型のゼミ。学部・回生の異なるメンバーたちが、所属キャンパスも越境し、クオーター(約8週間)を基本とするサイクルで運営します。みらいゼミを通じて、対面とオンラインの複合的なコミュニケーションを重ねながら、未来のよりよい社会像を構想・設計する仲間の輪を広げ、次代を拓く言葉を探っていきましょう。
録画公開「SERIESリベラルアーツ 人間5部作 [5.経済] 経済乱世を生きる」
録画公開「SERIESリベラルアーツ 人間5部作 [4.まち] まちあるきのすゝめ ―迷える身体に向けて―」
12/4~2/14 みらいゼミエンパワメント企画「How to Futurize ワークショップ」
みらいゼミ(未来共創リベラルアーツ・ゼミ)START
立命館大学教養教育センター「みらいゼミ」始動!
[立命館学園構成員対象] 11/13 みらいゼミ企画「How to Futurize―シンギュラリティ流 私と社会の未来化」
「みらいゼミ」サマーセッション特別企画 “アクティブ・ブック・ダイアローグ®”を開催しました
10/30 オンライン企画「経済乱世を生きる」
2021年度 SERIESリベラルアーツ:自由に生きるための知性とはなにか
人間5部作 [5] 経済乱世を生きる
SERIESリベラルアーツ「人間5部作」は、「制度と個人」、「感情と理性」など両端の磁場の中で、
ままならない「わたし」の有り様を多面的にとらえるために、「人間・感情・生きるとはなにか」という問いをたて、「家族」「食」「アート」「まち」「経済」をテーマに、多様な専門家とともに考える企画だ。
「人間5部作」の締めくくりは、人間が作り出した最も大きなシステムである「経済」。
今年7月、国際通貨基金(IMF)は、最新の世界経済見通しを公表した。
世界経済は回復を続けているが、同時に先進国と数多くの新興市場国・発展途上国との格差が広がったことを示した。
この格差拡大の原因として、それぞれのパンデミック動向が大きく反映しているという。
先進国では、人口の40%近くがワクチン接種を完了しているのに対して、新興市場国では11%、途上国ではごくわずかである。
予想よりも早いワクチン接種と経済活動の正常化が経済成長率の上方修正を可能にした一方で、
ワクチンへのアクセス不足とデルタ株が主流となる新たな感染の波が下方修正につながった。
日本に目を向けると、オリンピックが開催される中でも緊急事態宣言がだされ、その行動抑制などの悪影響を踏まえ、先進国で最も大きな下方修正を行った。
これら格差拡大や分断は、COVID-19によってもたらされたのであろうか?
いやそうではないだろう。それ以前から、グローバル化によって格差は拡大している。
2016年の時点で、国際貧困支援NGO「オックスファム」は、世界のトップ62人の大富豪が、全人類の下位半分、すなわち36億人と同額の資産を持っていると報告した。
それが昨年、世界のビリオネア(10億ドル以上の資産を持つ人)の数が過去10年間で倍増し、最富裕層2153人は最貧困層46億人よりも多くの財産を保有していると報告。46億人は世界人口の60%超に相当する。
お金があればあるほど人間は、幸せが増すのか?
米プリンストン大のダニエル・カーネマンの研究では、収入が増えるにつれて生活の満足度も向上するが、平均年収7万5000ドルでほぼ頭打ちになると発表。
お金が増え続けても幸せは増えないのに、なぜ富の分配はなされないのか。
なぜ格差や分断は拡大を続けるのか。
私たちはどうこの問題に立ち向かい、生きてゆけばいいのか。
「自由に生きるための知性とは何か」をテーマに掲げるSERIESリベラルアーツ「人間5部作」の総まとめとして、恐慌論・理論経済学と国際経済論の専門家と激論を交わしたい。
◆場所:Zoomウェビナー(アプリなどをダウンロードしなくても参加できます)
◆対象:大学生・高校生・一般の方
◆定員:500名
◆使用言語:日本語
◆情報保障:UDトークによる字幕配信を行います。日本語字幕、あるいは、Google翻訳による他言語字幕が必要な方は申込フォームにてお知らせください。
◆申込フォーム(申込締切 10/28(木) 17:00):
立命館大学学生・院生、教職員の方はこちらから
APU学生・院生、立命館学園の附属校生・校友、一般の方はこちらから
◆主催:教養教育センター・立命館科目教育研究会議
“SERIESリベラルアーツ:自由に生きるための知性とはなにか”について
コロナ禍で社会の脆弱さが露出しています。
予想できない事態に遭遇する未知なる時代を生き抜くための知として、
専門知だけではなく領域を越境するリベラルアーツの存在が問われています。
リベラルアーツは社会と自己を自由にするための知であるはずだからです。
この世界は、答えのない問い、答えがひとつではない問いに溢れています。
大学は、そうした問いと遭遇し、向き合う場です。
高校までの勉強との違いにとまどうこともあるでしょう。
だから、私たち教養教育センターは「ようこそ、立命館大学へ!」の気持ちを込めて、
2020年度から「立命館科目群」を新設しました。
さらに、今まさに起こっている社会問題や学生の悩みに対して、
教員と学生がフラットに出会い自由に語り合う場として
オンライン企画“SERIESリベラルアーツ:自由に生きるための知性とはなにか”
をスタートします。ぜひ気軽に参加してください!
*詳しい趣旨説明はこちらをお読みください。