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キャリア教育科目「仕事とキャリア」・アシックスジャパン阿部雅社長にご登壇いただきました―経営者が語るキャリアの本質

キャリア教育科目(教養科目C群・社会で学ぶ自己形成科目)「仕事とキャリア」では、5月28日(水)に衣笠キャンパスにて、アシックスジャパン株式会社代表取締役社長の阿部雅氏をゲスト講師にお招きしました。

本講義は、キャリア教育科目の形成科目に位置付けられ、幅広いゲスト講師から多様な働き方(業界・職種・キャリアステージ)の講演を聞いた上で、仕事の意味や職業人生の広がり、期待される成長プロセスなどを理解することを目指しています。また、アシックスジャパン株式会社と学校法人立命館は、スポーツを通じた地域社会、教育研究、国際社会の発展を目的として包括的連携交流協定を締結しており、様々な場面で多大なるご支援をいただいています。

授業冒頭、阿部氏から受講生に向けて、「授業を通じて、自ら考える姿勢を持ってほしい」「キャリアにおいて過去・現在・未来は密接に繋がっており、今日得た気づきや感情を行動へと結びつけ、未来に繋げてほしい」というメッセージが伝えられ、講演がスタートしました。
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<アシックスジャパン株式会社代表取締役社長 阿部雅氏>

まず、阿部氏ご自身のキャリアについてご紹介いただきました。新卒で株式会社アシックスに入社後、セールス、商品企画・開発、経営企画、マーケティングといった、いわゆるバリューチェーンの職務を幅広くご経験されてきたことや、日本を含む4か国で多様な人々と協働してこられたことなどが詳細に語られました。

続いて、企業紹介として、アシックスの創業哲学や理念、事業の沿革、およびアシックスとアシックスジャパンのビジネス展開などについてご説明いただきました。

講演はその後、阿部氏ご自身が考える「5 Principles」という仕事観・キャリア論へと展開していきます。
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受講生は提示されたフレームワークを活用しながら、自身の今後のワークキャリア・ライフキャリアや、大切にしたい価値観の軸について思考を深めました。

バックキャスティング思考に触れた場面では、阿部氏が幼少期からスポーツやスポーツシューズに親しみ、17歳の時にアシックスで働きたいと志したことがその後の学びやキャリア選択に繋がった、というご自身の原体験が紹介されました。そしてこの経験から、「自分の中に“北極星”を持つこと」がキャリア形成の最大の指針であり、一貫性(Consistency)こそが、変化の激しい時代を生き抜くための武器になると語られました。

さらに、心理学者ジョン・D・クランボルツ教授の「計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)」に基づき、「人生は予想もしない出来事の連続だが、それにどう意味づけをするかが、自分らしいキャリアを築く上で重要な力になる」と述べられました。

講演の締めくくりでは、Apple創業者スティーブ・ジョブズ氏が2005年にスタンフォード大学の卒業式で語ったスピーチから「Connecting the dots」という言葉を引用し、「キャリアを考える上で最も大切なのは、自分の人生に責任を持つこと。その積み重ねが“点”となり、振り返ったときに“線”として繋がっていく。『CHANGE(変化)』が起きた時には、それを『CHANCE(チャンス)』と捉え、自分の人生に責任を持って楽しんでほしい」という力強いメッセージが語られました。

授業終了後の受講生アンケートでは、「これまで就職活動を通じて、キャリアといえば職業や経験、スキルといった“ワークキャリア”にばかり意識が向いていたが、生き方や価値観といった“ライフキャリア”こそが重要であると気付かされた」「自分の価値観や感情に正直に向き合いながら、将来描きたい姿に向けて少しずつ行動を積み重ねていきたい」といった感想が寄せられました。

受講生たちは今後も引き続き、授業を通して他者のキャリアに触れ、多様な仕事や働き方への理解を深めながら、自己の長期的なキャリアビジョンの構築に取り組んでいきます。
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教学実践フォーラム「オンデマンド授業で探る、大規模講義と教育効果の両立 ―学生は本当に学べているの?―」

2025年度 第1回 教育実践フォーラム

このたび、教養科目におけるオンデマンド授業「データサイエンス・AI基礎」および「データエンジニアリング基礎」を事例として、 「オンデマンド授業で探る、大規模講義と教育効果の両立」をテーマに、教育実践フォーラムをZoomウェビナー形式で開催します。
※参考:教育・学修支援センターWebサイト

以下のようなテーマにご関心のある方は、ぜひお気軽にご参加ください。

  • オンデマンド授業に関心はあるが、導入が大変そう…
  • AIやLMSを授業に活用したい
  • 学習効果を高める方法を知りたい

■ 開催概要

  • 日時:2025年7月16日(水)3限(13:10~14:45)
  • 形式:Zoomウェビナー
  • 対象:立命館大学教職員
  • 申込フォーム:こちら

■ プログラム

  • [13:10-13:15] 開会挨拶
  • [13:15-14:15]
    • (1) オンデマンド授業設計の基礎(中島 英博 教授)
    • (2) 取り組み事例紹介(山中 司 教授/西門 秀人 准教授)
    • (3) 到達点と今後の展望(山中 司 教授)
  • [14:15-14:45] 質疑応答・閉会挨拶

■ 開催趣旨

新型コロナウィルス感染症への対応はメディア授業の展開が飛躍的に進む契機となり、2025年度現在、本学において約140科目が遠隔科目として開講されている。 なかでもオンデマンド授業は、時間や場所を選ばず受講することができるという特性から、特に教養科目において、近年、受講希望者が増加している。

しかしながら、オンデマンド授業では、学生が動画視聴に終始する受け身の学習スタイルに陥らないようにする工夫や、教員と学生の双方向性をいかに担保するかといった授業運営上の課題、 「学生は本当に学修が深まっているのか」という疑問も残る。

また、急速に進化を遂げる生成系AIを教育現場でどのように取り入れるかは、今を生きる私たちにとって、避けて通れないテーマになりつつある。

本フォーラムでは、まずオンデマンド授業設計の基礎について概観した後、教養科目の「データサイエンスAI基礎」「データエンジニアリング基礎」を事例として、いくつかの試行的取り組みを報告する。

今後のメディア授業の展開や、生成系AIの活用も含めた効果的な成績評価のあり方、授業運営について議論を深める機会としたい。

*2024年度より受講定員を400名から1000名に変更し、大規模オンデマンド科目として開講

教育実践フォーラムの告知ポスター


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「宇宙科学」にて宇宙の仕組み・面白さを知る ―未知の世界への理解を通じて、自分の視野・世界を広げよう―

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6月4日(水) 衣笠キャンパスにて、川方裕則 理工学部教授による教養科目「宇宙科学」Jクラスの第9回授業が行われました。

「宇宙科学」は、宇宙を切り口に、人類の自然に対する認識の発展について理解を深めることを到達目標に掲げています。時代や研究の変化とともに内容をブラッシュアップしながら続く、立命館大学において歴史ある教養科目のひとつです。

授業では主に、宇宙科学における天体情報の取得方法、惑星や銀河などの宇宙の構造、宇宙の誕生と進化について、学部や回生、これまでの理系・数学科目の学習経験の異なる350名の受講生が学びを深めています。

そして、第9回授業のテーマは「ブラックホールについて」など。何でも吸い込む巨大なエネルギーを持つブラックホールは光さえ出てこられないため、これまで撮影が難しく、長らく全貌は明らかにされていませんでしたが、ブラックホールの非常に高い重力によって光が曲げられたり捕まえられたりすることでできるブラックホールの「影」の撮影に成功した事例について紹介されました。

「人間の手で、ブラックホールを作り出すことができるのか」という受講生からの質問に対しては、「ブラックホールは太陽の5倍以上の質量を持つにもかかわらず15 kmほどの大きさしか持たない極めて高密度の天体であるため、現代の技術で作り出すことは不可能」であり、ブラックホールというふしぎな存在は、人間の知識欲や、浪漫を感じさせる対象であると説明がありました。

受講生からは、「文系学生だが理系の専門的な知識がなくても、授業で紹介される事例が分かりやすく新たな知識を得る面白さを感じる」、「これまで学んできた物理・数学の知識が繋がり、より面白く感じる」等、様々な感想が寄せられました。

川方教授は、「理系科目に対する難しさのイメージのハードルを下げるため、授業ではできるだけ数式を使わず、学生が体感できるような事例を用いるように工夫している」とのこと。「この授業で、宇宙という世界の『物知り』になるのではなく、未知の世界を知ろうとする意欲により、自分の理解の幅が広がることを通じて『学ぶことの面白さ』を体感してほしい」と述べました。

「教養科目の面白さは、専門科目の『狭く深い』世界ではなく、『広がり』があること。色々なことに興味を持ち、知らないことを理解する成功体験を得て、視野を広げてほしい」と学生にむけてメッセージを発信しました。

教養科目「宇宙科学」であなた自身の世界を広げる経験をしてみませんか。

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「日本の近現代と立命館」で仲谷総長が公開講義を実施 ―「学生の挑戦を大学として応援したい」とメッセージを発信!―

4月21日(月)、大阪いばらきキャンパスにて、仲谷善雄総長が、教養科目「日本の近現代と立命館」の講義を行いました。本講義は、複数の担当教員によるリレー講義により、学園の創設から今日に至る立命館学園の歩みや教学理念、将来に向けた課題などを歴史的・総合的に考察する講義です。仲谷総長は第3回目の講義を担当しました。

講義の冒頭、仲谷総長は、立命館のこれまでの歴史について、私立総合大学として多様な専門領域を活かし、社会の動向を見据えて課題解決や新たな価値創造に向けて、まさに「挑戦をもっと自由に」を体現して挑戦してきた点を、教育・研究・グローバル化・ダイバーシティなどの側面から振り返りました。また、研究力の向上を目的に、R-GIROやRARAフェロー制度などにより、高度な研究支援体制を構築していることを紹介しました。文部科学省の地域中核・特色ある研究大学強化促進事業やJAXAの宇宙戦略基金事業SX研究開発拠点への採択の事例を通して、本学の高い研究力が評価されているとともに、今後の国際的な研究力のさらなる拡充についても言及しました。
さらに、起業支援(RIMIX)などの事例を挙げ、学園内外での縦横の連携を強化し、探究力と高度専門性を備えた社会課題解決を目指す人材育成を大学の使命とし、学生の好奇心と問題意識を育む環境づくりに力を入れていると述べました。講義の最後に、大学生活を通して信念をもって行動することの重要性と、多視点で物事をとらえ、周囲を巻き込みながら活躍してほしいことと、学生の挑戦を大学として応援したいと述べました。
受講生からは「立命館大学がどのようなビジョンを持って運営されているのか、そしてそのビジョンの中に学生一人ひとりがどれほど大切な存在として位置づけられているのかを感じることができた」、「この恵まれた環境を最大限に活かしながら、自らの可能性を広げていきたい」といった感想が寄せられました。

仲谷総長による講義は、6/16(月)衣笠、10/20(月)びわこ・くさつキャンパスにおいても実施される予定です。

<講義の様子>

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スポーツ健康科学部「PBLⅡ」よりスポーツ心理学の内容発信!


スポーツ健康科学部のPBLⅡとは??

基礎科目や専門科目で培った知識やスキルに加え、自らの経験を活かし、実社会に即した課題と向き合いながら、課題に内在する問題の発見や問題の解決方法などを、主体的かつ実践的に学習する科目である。また社会的課題の解決に向けて、多様な人々と協働しながら、培った専門的知識とスキルを複眼的かつ相補的に問題を解決するための実践的な能力を身につける専門科目です。2023年度のカリキュラム改革で新設されました。

そのPBLⅡの学生の皆さんより、スポーツ心理学の取り組み発信ということで広報依頼を受けましたので掲載しています!

教養科目におけるD群の受講生の皆様、参考にしてはどうでしょうか??

noteへのリンクは以下より!

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超領域リベラルアーツ(GS)クラスの成果物展示を行っています!

みなさんは「超領域リベラルアーツ」をご存じでしょうか??

2020年度カリキュラム改革で誕生した3回生以上配当の教養科目です。学問分野の枠にとらわれず、分野の壁を越えた先進的・学際的・学融合的アプローチで、人類が直面する課題に迫る教養科目です。立命館大学で開講している100を超える教養科目の中で、唯一の先端科目です。

2024年度は春学期、秋学期それぞれ2クラス、合計4クラス開講されます。
たくさんの、そして多様な学び、分野を超える学びがある中で春学期開講のGSクラス(生命科学部山中司先生)の受講生グループが、衣笠キャンパス、充光館1階で展示を行っています!

興味、関心がある方はぜひ、「のぞいて」みてください!

<展示のテーマ>
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<実際の展示の様子>
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2024年度からのみらいゼミについて

 教養教育センターでは、2021年度後半期より、「三菱みらい育成財団の助成」を受けて、
正課科目での学びから芽生えた関心事について継続的に学習する学生提案型のゼミ「みらいゼミ」を展開してきました。

 財団からの助成は2023年度末までであり、みらいゼミのHPにも「2023年度末までの取り組みである」ことを、明記をしておりました。しかしながら、2024年度から、改めて教養教育センターの取り組みとして位置づけ、新しい「みらいゼミ」を展開することといたしました。
 
 新「みらいゼミ」の制度詳細については、4月上中旬までを目標に、「新規ゼミ募集説明会」を実施しようと事務局にて計画を進めています。
財団からの助成を受けていた時とは異なり、制度自体に変更が生じます。その点はあらかじめご承知おきください。以上、よろしくお願いいたします。

立命館大学 教養教育センター みらいゼミ事務局

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2023年度みらいゼミ募集スケジュールについて

わたしたちの学ぶ場を
自由にデザインする  
「みらいゼミ」

自分のこと、社会のこと、
ひそかにあれこれ考えているあなた。
あなたの“もやもや”をシェアできるひと
(学生や専門家)を見つけて、
一緒に考えて学んでいく場を作りませんか?

みらいゼミで大切にしたいのは、
他者との対話を重ねて、わたしたちの未来を
拓く言葉を探していくこと。

まずは8週間。
気軽に真面目にやってみましょう!

▶こんなことありませんか?
 Twitterで流れてきた社会問題、気になるなぁ。
 授業で知ったことをさらに深く考えたい。
 一人で学ぶのはしんどいな。誰かと一緒に学びたい。
 この先生の話を聞いてみたい!
 この本の読書会をやってみたい。

▶みらいゼミ立ち上げ・活動の流れ
 ①ゼミの応募(ざくっとした内容でOK)
 ②事務局との面談を経て、ゼミ計画を固める
 ③メンバーやメンター探し(事務局のサポートあり)
 ④8週間のゼミをスタート!
 ⑤報告会で他のゼミとも成果をシェア

▶ゼミを立ち上げられるひと
 立命館大学 学生
 立命館高校、立命館守山高校、立命館宇治高校、立命館慶祥高校 生徒

▶ゼミに参加できるひと
 立命館大学 学生
 立命館アジア太平洋大学 学生
 立命館高校、立命館守山高校、立命館宇治高校、立命館慶祥高校 生徒

▶2023年度みらいゼミ募集・活動スケジュール
みらいゼミ募集スケジュール

※各クォーターの上段日程は、メンバーやメンターが見つかっておらず、一人でエントリーする場合を想定しています。下段日程は、前クォーターからの継続ゼミなど、メンバーがある程度見つかっているゼミやメンターが決まっているゼミを想定しています。

※応募は、こちらのページ冒頭のフォームからお願いします。

 

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3/17(金) 2022年度下半期みらいゼミ成果報告会を開催します

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 教養教育センターでは、2021年度より準正課プログラム「学びのコミュニティ・オーガナイジングによる未来共創プログラム~自由に生きるための知性を磨く~」(通称、みらいゼミ)を推進しています。

 みらいゼミは、正課科目での学びから芽生えた関心事について継続的に学習する学生提案型のゼミです。教養科目と同様に学部・回生の異なるメンバーたちが、所属キャンパスも越境し、クオーター(約8週間)を基本とするサイクルでゼミを運営しています。

 この度、2022年度第3クォーター、第4クォーターで活動したみらいゼミの成果報告会を、以下の通り開催することとなりました。
 どなたでも参加可能です。
 みらいゼミに少しでも興味・関心がある方は、ぜひご参加ください。

<2022年度下半期みらいゼミ成果報告会 開催概要>
◆開催日時:2023年3月17日(金)18:00~20:00
◆開催方法:Zoomによるオンライン開催
◆内容:
・プログラム概要説明
・みらいゼミ成果報告および参加者との質疑応答
・2023 年度計画の案内
◆参加申込方法: こちらのフォームより参加申込をお願いします。
 (申込締切:3月17日(水) 17:00)
◆主催:立命館大学教養教育センター

*みらいゼミについて詳しくはこちらをご覧ください。
*「みらいゼミ」に対する支援は、三菱みらい育成財団による2021年度助成案件「大学等で行う『21世紀型 教養教育プログラム』」に採択されたことにより可能となりました。(採択プログラム名:学びのコミュニティ・オーガナイジングによる未来共創プログラム~自由に生きるための知性を磨く~)2021年度成果報告動画(8分)もぜひご覧ください。
 

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『自由に生きるための知性とはなにか――リベラルアーツで未来をひらく』刊行!

 立命館大学教養教育センターは、学生や生徒が授業での学びや自身の経験から芽生えた知的関心から立ち上げる学生提案型ゼミナール「未来共創リベラルアーツ・ゼミ(以下、みらいゼミ)」の副読本として、書籍『自由に生きるための知性とはなにか――リベラルアーツで未来をひらく(晶文社)』を、2022年9月13日に刊行し、全国の書店にて2,420円(本体2,200円)で販売開始いたします。

◆学生らが自らの知的関心から立ち上げる「みらいゼミ」の副読本を刊行
◆自己を解き放ち他者と共に生きるための総合知“リベラルアーツ”を磨く重要性を提言
◆誰もが自分のモヤモヤから問いを立て、他者と議論・対話する学びの場を開く手助けに
みらいゼ副読本表紙帯あり

 立命館大学では、コロナ禍の2020年5月、教養教育センターの主催による、リベラルアーツをテーマとした、立命館創始150年・学園創立120周年記念シンポジウムを開催しました。その後、同年7月より、「SERIESリベラルアーツ:自由に生きるための知性とはなにか」を2か年で計10回開催しました。参加学生からの「もっと深く学びたい」「コロナ禍で他者との関係構築が難しい」という声を受け、2021年秋学期より、三菱みらい育成財団の支援を受けて、新しい教養教育プログラムである、みらいゼミを発足しました。

 みらいゼミは、学生や生徒が学びたいことを自らデザインできる学生提案型ゼミナールです。学生たちが、学部・回生・所属キャンパスを越えて、約8週間を基本とするサイクルで自ら運営します。教養教育センターは伴走役として、活動費の補助、メンバーやアドバイザーのマッチング、社会的発信などを支援しています。約1年で24のゼミが立ち上がり、現在8つのゼミが活動しています(詳しくはこちら)。

 本書籍は、このようなみらいゼミの立ち上げへの手助けとなる副読本として、シンポジウムと「SERIESリベラルアーツ」全10回の内容を掲載しています。25人の専門家たちが、学問領域を越境しつつ「自由に生きるための知性とはなにか」について対話・議論した記録が、みらいゼミにかかわる学生・生徒のみならず、高校生や大学関係者、リベラルアーツに興味関心のある方への学びの手助けになることを期待しています。

◆書籍名 : 自由に生きるための知性とはなにか――リベラルアーツで未来をひらく
◆編 集 : 立命館大学教養教育センター
◆発売日 : 2022年9月13日(火)
◆定 価 : 2,420円(本体2,200円)
◆発 行 : 株式会社晶文社 https://www.shobunsha.co.jp/?p=7251
◆販売場所 : 全国の書店

◆本書の構成
はじめに(立命館大学教養教育センター)

【第1部】シンポジウム(立命館創始150年・学園創立120周年記念シンポジウムより)
01 基調講演 わたしを発見する知――リベラルアーツと当事者研究
(熊谷晋一郎 東京大学先端科学技術研究センター准教授)
02 スピーチ リベラルアーツの現在・過去・未来
02-1 東工大リベラルアーツの挑戦
(上田紀行 東京工業大学副学長・同リベラルアーツ研究教育院教授)
02-2 文系と理系の歴史から考える、リベラルアーツのこれから
(隠岐さや香 東京大学大学院教育学研究科教授)
02-3 アジア発、“未来の共通言語”となる知とは
(山下範久 立命館大学グローバル教養学部教授)
03 パネルディスカッション 「能力主義」を越えるリベラルアーツ
(熊谷晋一郎准教授×上田紀行教授×隠岐さや香教授×山下範久教授/モデレーター:松原洋子 立命館大学副学長・同大学院先端総合学術研究科教授)

【第2部】トークセッション(オンライン企画「SERIESリベラルアーツ」全10回より)
【パート1】社会を生きる
01 差別ってなんだろう?――#BlackLivesMatterを通して考える
(坂下史子 立命館大学文学部教授×南川文里 同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授)
02 なぜ人はあいまいさを嫌うのか――コントロールしたい欲望を解き放つ
(小川さやか 立命館大学大学院先端総合学術研究科教授×美馬達哉 立命館大学大学院先端総合学術研究科教授)
03 わたしの“モヤモヤ”大解剖――わがまま論・つながり論を切り口に
(飯田豊 立命館大学産業社会学部教授×富永京子 立命館大学産業社会学部准教授)

コラム1 〈自由〉な空間で生きる、学ぶということ(瀧本和成 立命館大学文学部教授)

【パート2】人間を考える
04 人間関係のデモクラシー――“家族”から思考する
(柳原恵 立命館大学産業社会学部准教授×横田祐美子 立命館大学衣笠総合研究機構助教)
05 食のミライ――フードシステムとヴェジタリアン運動から考える
(北山晴一 立教大学名誉教授×新山陽子 京都大学名誉教授)
06 わたしの“好き”を見つける――映画と音楽を切り口に
(大﨑智史 立命館大学映像学部講師×小寺未知留 立命館大学文学部准教授)
07 まちあるきのすゝめ――迷える身体に向けて
(加藤政洋 立命館大学文学部教員×原口剛 神戸大学文学部教員)
08 経済乱世を生きる――成長と分配と
(熊澤大輔 立命館大学非常勤講師×田中祐二 立命館大学経済学部名誉教授)

コラム2 自由に生きる知性とはなにか(田中祐二教授)

【パート3】学びを続ける
09 その相談、あの本なら、こう言うね。――本が答える人生相談
(瀧本和成教授×文筆家・ゲーム作家 山本貴光氏×文筆家・編集者 吉川浩満氏)
10 本を読む、ものを書く、編集する――本づくりの現場から
(坂上陽子 文芸誌「文藝」編集長×瀧本和成教授×山本貴光氏×吉川浩満氏)
おわりに(松原洋子副学長)

※みらいゼミについて詳しくはこちらのウェブサイトをご覧ください。
https://www.ritsumei.ac.jp/liberalarts/mirai/

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11/30まで 教養科目「メディアと図書館」コラボ企画@衣笠・平井嘉一郎記念図書館

 ただいま、教養科目「メディアと図書館」と立命館大学図書館によるコラボレーション企画「メディアと図書館-記録メディアの歴史から-」が、平井嘉一郎記念図書館で開催中です。
 本科目の科目コーディネーターである川瀬綾子准教授(文学部)の提案により、文字や紙、印刷などの発明がいかに記録メディアを発達させたか具体的な資料を通じて理解できる展示内容となっています。
 ぜひお運びください。

▼展示テーマ:メディアと図書館-記録メディアの歴史から-

▼展示期間:2022年10月3日(月)~11月30日(sui )

▼展示場所:衣笠キャンパス 平井嘉一郎記念図書館1Fギャラリー
*詳しくはこちら

▼企画趣旨
教養科目「メディアと図書館」の講義は、図書館の歴史をたどりながら、その役割、機能、重要性について学び、大学の学びにおける図書館の活用について、アカデミックリテラシーを身につけることを目指している。今般の企画は、第2回と第3回目での講義内容(「記録メディアの歴史Ⅰ:紙以前の記録メディア、紙、紙の諸問題」、「記録メディアの歴史Ⅱ:写本、印刷記述、近代メディア」)とも関連する形で展示を実施するものである。

▼展示の目的
①受講生であるなしを問わず、普段なかなか目にすることがない様々な「メディア」の展示を目にすることを通じて、ものを記録し伝えることの意味、図書館の役割や機能、重要性、歴史といったことがらに対する興味や関心を持つ機会を提供する。
②各時代の書写材料、印刷、装丁、装本の仕組み等について理解し、それらの歴史を学ぶ。
③受講生においては授業で学んだ知識への理解を深める。


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▼主催:立命館大学図書館
▼協力:久野和子文学部教授、川瀬綾子文学部准教授、大久保友博経済学部授業担当講師


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9/21(水) 2022年度上半期みらいゼミ成果報告会を開催します

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 教養教育センターでは、2021年度より準正課プログラム「学びのコミュニティ・オーガナイジングによる未来共創プログラム~自由に生きるための知性を磨く~」(通称、みらいゼミ)を推進しています。

 みらいゼミは、正課科目での学びから芽生えた関心事について継続的に学習する学生提案型のゼミです。教養科目と同様に学部・回生の異なるメンバーたちが、所属キャンパスも越境し、クオーター(約8週間)を基本とするサイクルでゼミを運営しています。

 この度、2022年度第1クォーター、第2クォーターで活動したみらいゼミの成果報告会を、以下の通り開催することとなりました。
 どなたでも参加可能です。
 みらいゼミに少しでも興味・関心がある方は、ぜひご参加ください。

<2022年度上半期みらいゼミ成果報告会 開催概要>
◆開催日時:2022年9月21 日(水)18:00~20:00
◆開催方法:Zoomによるオンライン開催
◆内容:
・みらいゼミ成果報告および参加者との質疑応答
  第1クォーターで活動中のゼミ一覧
  第2クォーターで活動したゼミ一覧
   ・プログラム概要説明および2022年度下半期計画について
◆参加申込方法: こちらのフォームより参加申込をお願いします。
 (申込締切:9月19日(月) 17:00)
◆主催:立命館大学教養教育センター

*みらいゼミについて詳しくはこちらをご覧ください。
*「みらいゼミ」に対する支援は、三菱みらい育成財団による2021年度助成案件「大学等で行う『21世紀型 教養教育プログラム』」に採択されたことにより可能となりました。(採択プログラム名:学びのコミュニティ・オーガナイジングによる未来共創プログラム~自由に生きるための知性を磨く~)2021年度成果報告動画(8分)もぜひご覧ください。
 

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5/19~6/20 教養科目「メディアと図書館」コラボ企画@OICライブラリー

 この度、教養科目「メディアと図書館」と立命館大学図書館によるコラボレーション企画「メディアと図書館-記録メディアの歴史から-」が、OICライブラリーで開催中です。
 本科目の科目コーディネーターである川瀬綾子准教授(文学部)の提案により、文字や紙、印刷などの発明がいかに記録メディアを発達させたか具体的な資料を通じて理解できる展示内容となっています。
 ぜひお運びください。

▼展示テーマ:メディアと図書館-記録メディアの歴史から-

▼展示期間:2022年5月19日(木)~6月20日(月)

▼展示場所:OICライブラリー2階展示室
*詳しくはこちら
*7/1~9/15にはBKCメディアライブラリー(3階展示スペース)、10/3~11/30には衣笠キャンパス平井嘉一郎記念図書館(1階ギャラリーおよび1階特設コーナーの一部)でも展示予定です。

▼企画趣旨
教養科目「メディアと図書館」の講義は、図書館の歴史をたどりながら、その役割、機能、重要性について学び、大学の学びにおける図書館の活用について、アカデミックリテラシーを身につけることを目指している。今般の企画は、第2回と第3回目での講義内容(「記録メディアの歴史Ⅰ:紙以前の記録メディア、紙、紙の諸問題」、「記録メディアの歴史Ⅱ:写本、印刷記述、近代メディア」)とも関連する形で展示を実施するものである。

▼展示の目的
①受講生であるなしを問わず、普段なかなか目にすることがない様々な「メディア」の展示を目にすることを通じて、ものを記録し伝えることの意味、図書館の役割や機能、重要性、歴史といったことがらに対する興味や関心を持つ機会を提供する。
②各時代の書写材料、印刷、装丁、装本の仕組み等について理解し、それらの歴史を学ぶ。
③受講生においては授業で学んだ知識への理解を深める。


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▼主催:立命館大学図書館
▼協力:久野和子文学部教授、川瀬綾子文学部准教授、大久保友博経済学部授業担当講師


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みらいゼミ(未来共創リベラルアーツ・ゼミ)START

立命館大学教養教育センター「みらいゼミ」始動!みらいゼミサムネイル

「未来共創リベラルアーツ・ゼミ」(通称『みらいゼミ』)は、立命館大学の学生はもちろんAPUや附属校のみなさんの参加も可能です。 みらいゼミは、授業での学びや自身の経験から芽生えた関心事について継続的に学習する学生提案型のゼミです。 学部・回生の異なるメンバーたちが、所属キャンパスも越境し、クオーター(約8週間)を基本とするサイクルでゼミを運営します。 話を聞きたいひとを招聘したり、フィールドワークを行う際の交通費補助や社会発信のサポート、メンターの配置など、教養教育センターがあなたの学びに伴走します。 メンバーが集まっていないとか、メンターがいない、はたまたテーマも決まっていないけどみらいゼミが気になるというみなさん、オンライン相談も受け付けていますので、HPに記載のメールアドレスにご連絡ください。 みなさんの参加、お待ちしています。


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