NEWS of AJI(アジア・日本研究所)
2024年1月22日発行

立命館大学アジア・日本研究所のニューズレター、第8号をお届けいたします。

目次
1.2月18日(日)、AJIグローバル・シンポジウム2024が近づいてきました
2.1月28日(日)Meridian180多言語オンラインフォーラム
「超高齢社会の新しい地域ガバナンスの構築」が開催されます
3.『Academic Bulletin』2023が完成しました
4.『Academic Bulletin』2024への投稿、募集中です
5.「書評バース」が公開されました
6.『AJI Journal』の論文投稿が締め切られました
7.マレーシア国民大学とのMOU、研究連携を展開中:
クアラルンプールで、UKMとの国際シンポジウムが開催されました
8.APカンファレンスに参加しました
9.ブックローンチが開催されました
10.これからのシンポジウム等、イベントの予定

《所長より》
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。去る12月で、アジア・日本研究所は満9歳となりました。アジアの大学や研究者との連携や研究協力も、どんどん活発になってきました。コロナ禍時代も終わり、昨年から研究のための人流も再活性化しています。研究DXも進めつつ、「世界のAJI」をめざして、今年も、所員一同邁進したいと存じます。ご支援、ご鞭撻をお願い申し上げます。

アジア・日本研究所長 小杉 泰

所長からの「2024年・新年のご挨拶」
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news_letter/director_office/

写真

1.2月18日(日)、AJIグローバル・シンポジウム2024が近づいてきました

研究所では、毎年2月に年次のAJIグローバル・シンポジウムを開催しています。研究所でおこなわれている研究の成果や、先端的な議論を教員、学生、院生、学外の研究者、市民の皆さまに紹介する機会となっています。

今年度は「立命館発 これからの価値創造と私たちの羅針盤:アジア・日本研究からの発信」と題して、ポストコロナ禍、ウクライナや中東をめぐる戦乱、東アジアの緊張、生成AI革命などを背景とする困難な時代をどう生きるべきか、アジア・日本研究の視座から大胆な提起をおこない、皆さまといっしょに考えたいと思います。

基調講演では、薮中三十二先生(本法人理事、元国際関係学部客員教授)にお話いただき、パネルディカッションでは、田中覚先生(情報理工学部教授)、廣野美和先生(グローバル教養学部教授)、小川さやか先生(先端総合学術研究科教授)からご提起いただきます(司会は、小杉アジア・日本研究所長)。

本シンポジウムは、立命館先進研究アカデミー(RARA)との共催で、実施されます。
https://rara.ritsumei.ac.jp/

オンライン開催ですので、奮ってご視聴ください。
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=552

なお、英語の同時通訳が付いていますので、周りの留学生の皆さまにも、是非お勧めください。


2.1月28日(日)Meridian180多言語オンラインフォーラム
「超高齢社会の新しい地域ガバナンスの構築」が開催されます

Meridian180(メリディアン180)は、2011年に設立されたグローバルな多言語フォーラムで、国際社会の先端的な諸問題について、学術からの発信と政策提言をすることをめざして、活動を続けてきました。アジア・日本研究所は、日本支部の事務局を担っています。

今年度のフォーラムは、「超高齢社会の新しい地域ガバナンスの構築」と題して、少子高齢化社会として世界的な時代の先端を走っている日本から、日本、台湾、フィンランドの専門家が、アジアや国際社会へと発信いたします。「多言語フォーラム」として、日本語・英語・中国語・韓国語(同時通訳)を用いるのも、大きな特徴です。
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=583

大阪いばらきキャンパスから、Webinar形式でオンライン配信します。どうぞ、ご視聴ください。
なお、本フォーラムは、本大学研究部の「ノースウェスタン大学との協力協定に基づく成果発信プログラム」の財政支援を受けています。


3.『Academic Bulletin』2023が完成しました

本研究所は、「学術3誌」として、英文2誌、和文1誌を刊行していますが、その中で英語の『Asia-Japan Research Academic Bulletin』(通称『アカデミック・ブレティン』)は、厳密な査読システムと、投稿を随時受け付け、査読が終わり次第に掲載するという「すばやさ」を特徴としています(つまり、締切はありません。いつでも投稿できます)。

毎年、12か月間で1巻を刊行するため、2023年12月に、Vol.4(2023)が完成しました。
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/publication/academic_bulletin/

今回は、小特集として、「Pandemic, Fear, and Hate: Lessons from the COVID-19 Era(パンデミックと恐れとヘイト:コロナ禍期からの教訓)」(編者:金友子・国際関係学部准教授)を掲載しています。創刊以来、初めての小特集です。是非ご覧ください。


4.『Academic Bulletin』2024への投稿、募集中です

前項にありますように、『アカデミック・ブレティン』は、随時、投稿を受け付けています。査読が終わり次第の掲載となりますので、大学院生さんが副論文にしたい論文を投稿する時にも、『アカデミック・ブレティン』が選ばれています。

学術誌が3誌ありますので、どれに投稿するのが、執筆者のご都合にとって便利かは、ご自分でお確かめの上、ご投稿ください。
「アジア・日本研究所の定期学術刊行物への投稿をお考えの方へ(ご案内)」
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/publication/submission_guidelines/

ご投稿をお待ちしています。


5.「書評バース」が公開されました

「ユニバース(宇宙)」は昔から使われている言葉ですが、最近は「マルチバース(多元宇宙)」が流行っているようです。「~バース」を使って、アジア・日本研究の「書評バース」を作りました。
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/book_review/

「書評の宇宙」というネーミングですが、研究所の『学術年報』に掲載されている書評が、書影(表紙の写真)、書評の「さわり」の部分とともに、一覧できるようになっています。

『学術年報』の書評は、主として、立命館大学、立命館アジア太平洋大学の教員・研究者の皆さまが刊行したアジア・日本に関する学術書・一般書を取り扱っています。一望すると、本大学での研究の幅の広さが感じられると、好評を得ています。是非ご覧ください。


6.『AJI Journal』の論文投稿が締め切られました

去る1月9日は、『AJI Journal』の投稿締切日でした。今回もたくさんのご投稿をいただきました。ありがとうございます。
最新号・バックナンバーは、こちらから:
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/publication/journal/

これから編集委員会では、厳密な査読を行い、査読を通った論考の掲載に向けて作業を進めていきます。本年10月に刊行予定です。


7.マレーシア国民大学とのMOU、研究連携を展開中:クアラルンプールで、UKMとの国際シンポジウムが開催されました

写真

2023年11月29-30日に、プトラジャヤ(マレーシア、クアラルンプールに近い行政新首都)で、「イスラーム経済・ハラール経済研究」国際会議が開催されました。この国際会議は、マレーシア国民大学(UKM)と本大学のMOU締結記念を兼ねており、仲谷学長のご挨拶をビデオメッセージとして持参し、先方からも温かく迎えられました。

本研究所からは、小杉所長が基調講演をおこない、また、所員や研究協力者の5人が研究報告をおこなって、マレーシア、インドネシア、タイ、ナイジェリア、モロッコなどからの参加者と学術的な交流を深めることができました。

この国際会議は、毎年1回、各国持ち廻りで定期開催する予定となっています。国際的な研究コンソーシアムを形成する方向にあり、そのような国際的なネットワークの幹事校として本大学が参加することは、本大学が追求しているグローバルな研究連携という点からも好ましいことと思われます。
公式の報告は、近日、ホームページでお知らせする予定です。


8.APカンファレンスに参加しました

2023年12月2-3日に別府の立命館アジア太平洋大学(APU)で開催された「APカンファレンス」に、研究所から6セッションを組んで参加しました。所内の若手を中心とするセッションと、所員の科研費によるセッションで、2日間にわたって非常に有意義な国際会議を満喫することができました。

レポートをご覧下さい:
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=581

アジア・日本研究所は、APカンファレンスを主催している立命館アジア太平洋研究センター(RCAPS)との連携を続けており、APカンファレンスへの参加はその一環となっています。


9.ブックローンチが開催されました

2023年12月15日(金)、向静静先生(立命館アジア・日本研究機構助教)が上梓した学術書『医学と儒学:近世東アジアの医の交流』のブックローンチが、シンポジウム形式で開催されました。 https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=582

これに先立って、向先生は、12月3日、日本医史学会関西支部より「医譚賞」を受賞しました。この大変に栄誉ある賞を、向先生のような若手研究者が受賞するのは稀有なことで、研究所内でも、とても喜んでいます。
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=567


10.これからのシンポジウム等、イベントの予定

(1)1月26日(金)13:30~17:30
出版記念シンポジウム「東アジアの原子力安全とガバナンスの構築」
(主催:アジア・日本研究所、東アジア環境政策研究会)
https://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=602032

(2)1月28日(日)15:00~17:30
Meridian180多言語オンラインフォーラム「超高齢社会の新しい地域ガバナンスの構築」
本文記事2.をご覧下さい。

(3)2月18日(日)13:30~16:30
AJIグローバル・シンポジウム2024
「立命館発 これからの価値創造と私たちの羅針盤:アジア・日本研究からの発信」
本文記事1.をご覧下さい。

(4)3月8日(金)19:00~20:30
本大学の「学びのプラットフォームMIRAI」が提供する「中東・イスラーム学び直し」に、1月17日の末近浩太教授(国際関係学部)、2月8日の鳥山純子准教授(国際関係学部)に続いて、立命館アジア・日本研究機構の竹田敏之准教授が、3月8日(金)に登壇します。

演題は「アラビア語の不思議さから読みとるイスラームと現代アラブ社会」です。聴講無料ですので、是非、登録して、視聴ください。
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=573

◆ 発行元:立命館大学アジア・日本研究所
e-mail: aji-res@st.ritsumei.ac.jp