立命館あの日あの時

「立命館あの日あの時」では、史資料の調査により新たに判明したことや、史資料センターの活動などをご紹介します。

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2020.01.23

立命館大学衣笠キャンパス 学術・文化資源 紹介 <末川記念会館・松本記念ホール陪審法廷、白川静記念東洋文字文化研究所>

末川記念1立命館の戦後復興と振興に尽力した末川博名誉総長の偉業・遺徳を偲び、多くの関係者の寄付により1983年に開館。末川に関連する史資料の展示がある。また立命館卒業生の松本仁介氏の寄付を基に京都地方裁判所に設置されていた「陪審法廷」を「松本記念ホール陪審法廷」として移設展示している。

他に「白川静記念東洋文字文化研究所」が研究拠点を置き、研究活動を行っている。常設展示等は無いが多数の企画を実施している。

また戦後直後の1946年、市民に大学の教育研究を開放する目的で開講した「立命館土曜講座」も現在まで開講している。


館内の見どころ

末川博は民法の泰斗で、「権利侵害論」「権利濫用論」の研究で著名。末川のこの理論は現在の民法の基本的考え方となっている。また「岩波六法全書」を編纂したことでも著名で、本書以前の法律書は大部で高価であったが、判例を多用して手ごろな価格でまとめられた六法全書はベストセラーとなり庶民や法律を学ぶ学生の必携書となった。末川は京都帝国大学で教鞭をとったが、1933(昭和8)年の京大事件に連座して退職、以後立命館大学との関係を深め、戦後立命館大学の学長・総長となった。館内には末川の事歴、岩波六法全書の初版、在りし日の書斎・遺品を復元展示している。

「松本記念ホール陪審法廷」は誰でも見学可。実際に判事・弁護士の席などにも触れられる。映画撮影にも使用されたり、立命館大学法学部ではこの実物法廷を使った授業も行われる。

「白川静記念東洋文字文化研究所」は研究所のため入室不可。

「立命館土曜講座」は毎週土曜日午後、だれでも受講可。受講料無料。講義の予定等は問い合わせ。

立命館大学 末川記念会館

開館日時:月~日 9001700、定例休館日 毎月第1日曜日(8月、12月、1月を除く)(年末年始、8月の大学一斉休暇時は閉館)他は下記HP参照

入館無料 (土曜講座の問い合わせもこちら)

●京都市北区等持院北町56-1

TEL075-465-8234

FAX075-465-8235

https://www.ritsumei.ac.jp/community_affiliations/suekawa/

立命館大学 白川静記念東洋文字文化研究所

ro-toyo@st.ritsumei.ac.jp

https://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/sio/


末川記念2

見どころの一つ「末川メモリアルルーム」

末川博自宅の居間と書斎を実物を用いて再現展示している。

 







末川記念3

見どころの一つ「松本記念ホール陪審法廷」

1928(昭和3)年から15年間、実際に行われた「陪審制」を今に伝える文化的遺産。

2020.01.23

立命館大学衣笠キャンパス 学術・文化資源 紹介 <立命館大学 国際平和ミュージアム>

紹介55 立命館大学が1992年に設立した、大学立の平和博物館。過去の戦争の歴史から現代の戦争・紛争の実態、さらには社会問題など(貧困・飢餓、人権抑圧、環境破壊など)、平和をめぐる様々な課題を盛り込んだ、総合的な平和のための博物館です。

 展示品は過去の戦争と人々のかかわりを示す歴史資料やパネルなど、大人から子供まで分かりやすく、戦争と平和の問題について学べるようになっています。

 常設展示のほか、特別展も随時開催。また、戦没画学生の遺品・遺作を展示する「無言館 京都館 命の画室(アトリエ)」や、ミニ企画展示室も併設されています。

館内の見どころ

 一階エントランスから入って右側には「わだつみ像」が出迎え、一面がガラスの壁となっている明るい1階ロビーには、ムッちゃん平和像、手塚治虫氏作画の「過去の火の鳥」と「未来の火の鳥」の壁画があります。

 地階の常設展示室では、1945年を1つの区切りとし、「一五年戦争」と「現代の戦争」の大きく2つのテーマに分けて展示を行っています。様々な展示から地階のテーマである「平和をみつめて」ください。戦争は今を生きる私たちに何を残したのか。戦争の実態を知り、平和とは何なのかを考えてみてください。

 二階の常設展示室のテーマは、「平和をもとめて」です。展示を通して平和とは何か、平和を作るために私たちに何が出来るのかを考えていくことができます。自分も平和を担う一員だと意識しながら展示を見てみてください。

 最後に、国際平和メディア資料室。ここは「平和をしらべる」場として、ミュージアムの展示あるいは平和の問題について学習・調査ができます。ここには書籍、雑誌、ビデオやCDROMDVDなど平和に関する豊富な資料を揃えています。事前にご相談いただければ貴重な博物館資料の閲覧も可能です。ここには平和について考えるための多様で貴重な情報があります。 

 立命館大学国際平和ミュージアムで、「みて、かんじて、かんがえて、その一歩をふみだそう!」

立命館大学 国際平和ミュージアム

開館日時:月~土9:3016:30(入館は16:00まで)他休館日は下記HP参照

入館料:大人400円中高生300円小学生200円(団体割引有)

● 京都市北区等持院北町56-1

TEL: 075-465-8151

FAX: 075-465-7899

https://www.ritsumeikan-wp-museum.jp/

紹介56

地階:常設展示室「平和をみつめて」

紹介57

地階:常設展示室にある戦争中の家屋の再現

紹介58

2階:常設展示室「平和をもとめて」

2020.01.23

立命館大学衣笠キャンパス 学術・文化資源 紹介 <平井嘉一郎記念図書館>

図書館1


1905年に設置され、以来学園とともに歩んだ図書館。

2016年立命館校友平井嘉一郎氏の御遺志をくまれた ご令室・平井信子様より寄付を受け新図書館として開館しました。

図書館すべての蔵書は300万冊を超え、西園寺文庫・白楊荘文庫・末川文庫などのコレクションを所蔵しています。



館内の見どころ

図書館の建築:エントランスホールの3層吹抜けライブラリーバレー、PC床板による広い空間設計。
3階には、平井嘉一郎メモリアルルームがある他、閲覧室には、「休道の詩」「寮歌」の額が掲出されている。
2階には加藤周一文庫と白川静文庫がある他、閲覧室には、西園寺公望揮毫による扁額「立命館」が掲出されている。
1階ロビーにあるギャラリーでは様々な企画展が開催される。
タリーズコーヒーの店舗も併設されている。

地下1階では、末川博揮毫の額が貴重図書室内に掲出され、室外から見ることができる。

額には「至楽 莫如 讀書 學然 後知 不足 一九六七年九月 末川博」とあり、楽しみに至るには、書を読むに如(し)くは莫(な)し、学びて然(しか)る後、足らざるを知る。と読み1967925日衣笠キャンパスに中央図書館が開館した際に掲出されたもの。

また地下の閲覧室では図書館の所有する貴重図書が展示されている。 

立命館大学 衣笠キャンパス 平井嘉一郎記念図書館

開館日時:大学授業日平日9002200 他は下記HP参照

入館無料:見学はカウンターでの手続きが必要(要身分証明書)

●京都市北区等持院北町56-1

 library@st.ritsumei.ac.jp

 TEL075-465-8217

 FAX075-465-8219

https://www.ritsumei.ac.jp/library/

 図書館2

館内見どころの一つ「ライブラリーバレー」

ゲート内ピロティが3階吹抜けで、両側が本の壁になっている。

これらの本は飾りではなく、「立命館文庫」等の資料が閲覧できる。

紹介54

2階:白川静文庫 

古代漢字研究の第一人者として知られる立命館大学名誉教授白川静の蔵書を閲覧することができる。

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