立命館あの日あの時

「立命館あの日あの時」では、史資料の調査により新たに判明したことや、史資料センターの活動などをご紹介します。

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2020.01.23

立命館大学衣笠キャンパス 学術・文化資源 紹介 <立命館大学 国際平和ミュージアム>

紹介55 立命館大学が1992年に設立した、大学立の平和博物館。過去の戦争の歴史から現代の戦争・紛争の実態、さらには社会問題など(貧困・飢餓、人権抑圧、環境破壊など)、平和をめぐる様々な課題を盛り込んだ、総合的な平和のための博物館です。

 展示品は過去の戦争と人々のかかわりを示す歴史資料やパネルなど、大人から子供まで分かりやすく、戦争と平和の問題について学べるようになっています。

 常設展示のほか、特別展も随時開催。また、戦没画学生の遺品・遺作を展示する「無言館 京都館 命の画室(アトリエ)」や、ミニ企画展示室も併設されています。

館内の見どころ

 一階エントランスから入って右側には「わだつみ像」が出迎え、一面がガラスの壁となっている明るい1階ロビーには、ムッちゃん平和像、手塚治虫氏作画の「過去の火の鳥」と「未来の火の鳥」の壁画があります。

 地階の常設展示室では、1945年を1つの区切りとし、「一五年戦争」と「現代の戦争」の大きく2つのテーマに分けて展示を行っています。様々な展示から地階のテーマである「平和をみつめて」ください。戦争は今を生きる私たちに何を残したのか。戦争の実態を知り、平和とは何なのかを考えてみてください。

 二階の常設展示室のテーマは、「平和をもとめて」です。展示を通して平和とは何か、平和を作るために私たちに何が出来るのかを考えていくことができます。自分も平和を担う一員だと意識しながら展示を見てみてください。

 最後に、国際平和メディア資料室。ここは「平和をしらべる」場として、ミュージアムの展示あるいは平和の問題について学習・調査ができます。ここには書籍、雑誌、ビデオやCDROMDVDなど平和に関する豊富な資料を揃えています。事前にご相談いただければ貴重な博物館資料の閲覧も可能です。ここには平和について考えるための多様で貴重な情報があります。 

 立命館大学国際平和ミュージアムで、「みて、かんじて、かんがえて、その一歩をふみだそう!」

立命館大学 国際平和ミュージアム

開館日時:月~土9:3016:30(入館は16:00まで)他休館日は下記HP参照

入館料:大人400円中高生300円小学生200円(団体割引有)

● 京都市北区等持院北町56-1

TEL: 075-465-8151

FAX: 075-465-7899

https://www.ritsumeikan-wp-museum.jp/

紹介56

地階:常設展示室「平和をみつめて」

紹介57

地階:常設展示室にある戦争中の家屋の再現

紹介58

2階:常設展示室「平和をもとめて」

2020.01.23

立命館大学衣笠キャンパス 学術・文化資源 紹介 <平井嘉一郎記念図書館>

図書館1


1905年に設置され、以来学園とともに歩んだ図書館。

2016年立命館校友平井嘉一郎氏の御遺志をくまれた ご令室・平井信子様より寄付を受け新図書館として開館しました。

図書館すべての蔵書は300万冊を超え、西園寺文庫・白楊荘文庫・末川文庫などのコレクションを所蔵しています。



館内の見どころ

図書館の建築:エントランスホールの3層吹抜けライブラリーバレー、PC床板による広い空間設計。
3階には、平井嘉一郎メモリアルルームがある他、閲覧室には、「休道の詩」「寮歌」の額が掲出されている。
2階には加藤周一文庫と白川静文庫がある他、閲覧室には、西園寺公望揮毫による扁額「立命館」が掲出されている。
1階ロビーにあるギャラリーでは様々な企画展が開催される。
タリーズコーヒーの店舗も併設されている。

地下1階では、末川博揮毫の額が貴重図書室内に掲出され、室外から見ることができる。

額には「至楽 莫如 讀書 學然 後知 不足 一九六七年九月 末川博」とあり、楽しみに至るには、書を読むに如(し)くは莫(な)し、学びて然(しか)る後、足らざるを知る。と読み1967925日衣笠キャンパスに中央図書館が開館した際に掲出されたもの。

また地下の閲覧室では図書館の所有する貴重図書が展示されている。 

立命館大学 衣笠キャンパス 平井嘉一郎記念図書館

開館日時:大学授業日平日9002200 他は下記HP参照

入館無料:見学はカウンターでの手続きが必要(要身分証明書)

●京都市北区等持院北町56-1

 library@st.ritsumei.ac.jp

 TEL075-465-8217

 FAX075-465-8219

https://www.ritsumei.ac.jp/library/

 図書館2

館内見どころの一つ「ライブラリーバレー」

ゲート内ピロティが3階吹抜けで、両側が本の壁になっている。

これらの本は飾りではなく、「立命館文庫」等の資料が閲覧できる。

紹介54

2階:白川静文庫 

古代漢字研究の第一人者として知られる立命館大学名誉教授白川静の蔵書を閲覧することができる。

2020.01.23

立命館大学衣笠キャンパス 学術・文化資源 紹介 <立命館創立者・中川小十郎>

創立者 中川小十郎(18661944中川小十郎1

現在の亀岡市馬路町に生まれた中川小十郎は、立命館の前身、京都法政学校の創立者です。東京帝国大学法科大学(現・東京大学)を卒業し、1893年文部省に入ります。

文部大臣となった西園寺公望により文部大臣秘書官に抜擢され、京都帝国大学の創設を担当しました。

続いて1900年、勤労者のための私立の夜間学校「京都法政学校」を上京区東三本木の清輝楼を仮校舎として創立し、翌年広小路に移転します。立命館の名は、1913年に大学と中学の校名となり継承されました。

その後中川は、実業界でも活躍し貴族院議員も務めますが、1944年に亡くなるまで終生立命館の校長・館長・総長を務めその発展に尽くします。

中川小十郎2

小十郎10歳の頃。恩師田上綽俊(たがみしゃくしゅん)と。

幼少の小十郎に教育し、その才を見出したのは漢学を教えた田上でした。田上の教えに従い小十郎は学習を深め、向学心を養いました。

中川小十郎3

1893(明治26)年頃。小十郎(後列左)と夏目漱石(前列右)。小十郎は青雲の志を持って帝国大学に進学しました。同級生であった漱石とともに卒業頃の記念写真です。

中川小十郎4

1897(明治30)年頃の小十郎。文部省官僚時代

帝国大学を卒業した小十郎は文部省に入省します。西園寺文部大臣の秘書官を経て、1897(明治30)年京都帝国大学の設立に携わり、初代事務局長となります。この写真が撮られた3年後の1900(明治33)年には、立命館の前身である「京都法政学校」を創立します。

中川小十郎5

昭和初期頃 立命館大学の館長室での小十郎。

「京都法政学校」はその後何度か校名を変え、西園寺の許諾を得て1913(大正2)年から「立命館大学」となります。1928(昭和3)年、寄付行為を改正して小十郎は館長に就任します。(現在でいう理事長職)

中川小十郎6 

1938(昭和13)年、現在の衣笠キャンパスの地に土地を購入して、翌1939(昭和14)年「立命館日満高等工科学校」を開設します。写真は校地に校舎を建築する時の記念写真(左が小十郎)

中川小十郎7

1930(昭和5)年 西園寺の別邸、興津「坐漁荘」で新聞記者の相手をする小十郎。

立命館の館長を務めながらも、西園寺の私設秘書を務めます。

中川小十郎8

昭和初期から中期まで、卒業アルバム等で使用された中川小十郎の決め写真

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