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野間 春生 先生(情報理工学部)

2024.04.1


RARAフェロー/アソシエイトフェローお薦め本


『体と手がつくる知覚世界』
東山篤規著(勁草書房、2012年)

立命館大学からイグノーベル賞を受賞された東山先生の著作です。その冒頭では受賞対象である股のぞきを実証する実験について、極めて論理的かつ緻密に心理学の科学的方法論を紹介されています。理系にとっても文系にとっても、研究とは何かを知る機会を得られる1冊です。

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『こども統計学:なぜ統計学が必要なのかがわかる本』
バウンド著(カンゼン、2020年)

中身は、データサイエンスの理論と実績にかかるノウハウ本ですが、問題は想定読者です。すべての漢字にはふりがなが振られて、あくまで子供向けの体裁をとりながら、その中身はすべての大学生が読むべきレベルの統計の重要な基礎について述べている、いわば痛烈な嫌味の1冊です。

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『工学博士が教える高校数学の「使い方」教室』
木野仁著(ダイヤモンド社、2020年)

この本を読んで、なぜ私は今までこういう授業が出来なかったのかと反省しました。最先端の科学技術をネタに、高校生で十分に理解できる数学を使い、ひるがえってなぜ数学が重要であるかを説く事に成功した本です。文理を問わず、数学と物理の学び直しに最適の1冊です。

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『星を継ぐもの』新版
ジェイムズ・P・ホーガン著、池央耿訳(東京創元社、2023年)

1980年に出版されてから104版をかさね、改版が2023年に発行されるベストセラーで、このタイトルが多くのアニメや小説のサブタイトルにも採用されています。月で見つかった5万年前の異星人の遺体を鍵に、科学的な手順でその秘密を紐解くストーリーは研究者には是非とも体感してほしい1冊です。

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