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「第32回:自ら学び、感じ取る姿勢を」野阪 克義 先生(理工学部)

インタビュー:学生ライブラリースタッフ 種生 春山

野阪 克義 先生

野阪 克義 先生の研究概要

―― 学生時代に影響を受けた本やお薦めの本はありますか?

学生時代はあまり本を読んでいなかったのもあり、影響を受けた本,というのは難しいですね。そこで、過去に読んだお薦めの本を紹介します。あまり専門に関係ない本が多いですけど。

一冊目は、「われ思うゆえに思考実験あり : 最新科学理論がもたらす究極の知的冒険」:橋元淳一郎著です。二冊目は、「ガードナーの相対性理論入門」:マーティン・ガードナー著 ; 金子務訳です。三冊目は、自分で考える技術―現代人のための新哲学入門:鷲田小弥太橋著です。四冊目は、、「橋のはなし 」:吉田巌編です。橋は私の研究分野なのですが、この本はとてもおもしろいですね。色々なことに興味を持って、色々なことを知ることが大事です。

―― 現在は図書館をどのくらい利用されていますか?

図書館に直接行くのは、月に1回あるかないかくらいです。最近はweb上でも本や論文が読めるようになったので、あまり行かなくなりました。しかし、利用と言う意味合いではweb上でのデータベース検索や論文検索など、頻繁に利用しています。このような使い方も、図書館の一つの有り様だと思います。

―― ぴあらについてはどのような印象をお持ちですか?

学生同士が話し合う場所があるというのは、いいことだと思います。最近では、理系でもグループディスカッションを重要視していますので、授業時間外でも学生どうしが集まって話し合うことのできる場というのは必要な気がします。

―― 野阪先生が構造力学の研究を専門分野に選ばれたのはなぜですか?

一番の理由は父親の影響です。私の父親がダムの設計をしていたのが大きかったと思います。この分野に興味がありましたし、私自身が構造力学の分野を勉強してみて一番向いていると感じたことも理由となっていますね。

―― 図書館に対して意見や要望がありますか?

しいて挙げるなら留学生のための英語の文献や教科書の充実ですね。私も英語の教科書を使ったりしますし、もう少し留学生の基本的な勉強をサポートするための教材があるほうがいいように感じます。

―― 最後に学生のみなさんへメッセージをお願いします。

学生のみなさんは色々なことに興味を持っていると思いますが、最近は先生の指示を待っている学生が多いように感じます。受け身ではなく、自分から知っていこうとういう姿勢がとても大切です。インターネットで調べた範囲だけで満足するのではなく、もう一歩踏み込んだ内容にまでチャレンジしてみて下さい。

―― 本日は貴重なお話をありがとうございました。

今回の対談で紹介した本

われ思うゆえに思考実験あり : 最新科学理論がもたらす究極の知的冒険 / 橋元淳著 / 早川書房 / 2000
ガードナーの相対性理論入門 / マーティン・ガードナー著 ; 金子務訳 / 白揚社 / 2007
自分で考える技術―現代人のための新哲学入門 / 鷲田小弥太橋著 / PHP研究所 / 1993 学内に所蔵なし
橋のはなし / 吉田巌編 / 技報堂出版 / 1985