立命館あの日あの時

「立命館あの日あの時」では、史資料の調査により新たに判明したことや、史資料センターの活動などをご紹介します。

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立命館あの日あの時内記事を検索します

2024.12.25

「今日は何の日」12月 クリスマスは日本でいつ頃始まったのでしょうか?

 名誉総長の末川博先生が1960年2月12日の『京都新聞』に掲載したエッセイ「節分とクリスマス」で、「クリスマスというのは、日本に昔からあったわけではなくて、戦前にはこれほど盛んではなかったのが、今日こんなににぎやかになったのはどうしたことであろうか。」「まことに大きな包容力とずぶとい度胸を持っているのが、日本人の特色とでもいうべきであろうか。」と述べています(末川博『京洛閑話』、『末川博随想全集』第八巻、栗田出版会1972年より)。
 ところで日本ではいつ頃「クリスマス」が始まったのでしょうか?「1900年に横浜で創業した「明治屋」がクリスマス飾りや関連商品を販売したから」、「1910年に不二家の創業者である藤井林右衛門がクリスマスケーキを販売したから」等の説があります。正岡子規は1892年に「臘八(ろうはち)のあとにかしましくりすます」(臘八とは12月8日のお釈迦様が悟りを開いて仏となった日)、1896年に「八人の子どもむつましクリスマス」と俳句を読んでいます。1900年にはトナカイではなくロバを連れた「北國の老爺三太九郎」という物語が教文館から発行されています。
 1900年といえば、立命館大学の前身、京都法政学校が発足した年ですが、この頃には
クリスマスが認知されつつあったということなのでしょう。ところで立命館大学では2022年12月25日に行った「りつくり2022 ~光のサンタと氷の時計台〜」が、新型コロナウイルス禍の影響で希薄となった学生同士や教職員、地域社会とのつながりの活性化を目的として、衣笠キャンパスを舞台とした初の参加型クリスマスイベントとして、存心館へのプロジェクトマッピングや各種企画が行われて話題になりました。
 一切の武力攻撃、暴力、差別、環境破壊の無い世界を願って、メリークリスマス!

クリスマスはいつごろ1

2024.12.24

<懐かしの立命館>青春の思い出がつまったあの店は今…?(その4)

小松原から西大路通へ
 東門を出て馬代通を渡り、小松原から西大路通に至るあたりのお店情報です。

*1983年チャンスMAP
あの店④1

「大珉」は閉店しました
 中国料理の店で、詳細情報がありませんが、閉店しています。

「喫茶コロラド」は閉店しました
 詳細情報がありませんが、閉店しています。

NEW「VESNA(ヴェスナ)」営業中
 小松原公園の向かい側辺りにできた雑貨ショップ「ヴェスナ」は東欧やロシア、ドイツなどヨーロッパ雑貨のセレクトショップです。年に数回、現地買い付けをしているそうです。
あの店④2

NEW「BRASS/COFFEE」営業中
 小松原公園の向かい側のマンション1階に2020年10月にオープンしたシックで落ち着いた店構えのカフェです。タルトや焼き菓子が人気です。奥へ進むと意外にも広くてびっくりします。通路のような空間には簡易的な椅子が設置されていてメインの空間はこちら。広々としていて開放的で、美術館のようなアーティスティックな空間となっています。
あの店④3

NEW「タージマハルエベレスト」営業中
 2020年11月にオープンしたインド・ネパールレストラン&バーです。本場インドでもインド料理屋を経営し、日本と合わせて30年以上の実力を持つシェフが提供するカレーは、独自の調合によるネパールスタイルのスパイスで仕上げた味わい深い品々で人気となっています。
この店の前は「さんばり」→「あんぽんたん」→出火したラーメン店でした。
あの店④4

NEW「黒猫軒」休業中
 「タージマハルエベレスト」と「ハイライト」に挟まれた場所(マハロというお好み焼き屋さんがあった所)にできた中国酒家「黒猫軒」で、広東料理をベースに化学調味料を一切使わず、ブライトンホテルの中華シェフだった日本人シェフが作る京都らしい、優しい味わいの中国料理が人気でしたが、あいにく2024年3月から一時休業となりました。ガス灯のような店名看板がおしゃれです。
あの店④5

「ハイライト」は営業しています
 東門を出て馬代通を横切り、西大路通方向に歩いた所にある定食屋さんです。二階部分がより落ち着ける和風の造りになっています。皿からはみ出しそうな程のジャンボチキンカツ定食をはじめ、大き目のお皿一杯におかずが盛られている安くてボリューミーな定食が多く、学生達に人気です。現在も営業しています。
あの店④6

「キャロット」は閉店しました
 詳細情報がありませんが、閉店しています。

NEW「わからん」営業中
 ハイライトの東隣にあるのが「わからん」という名前の定食屋さん及び居酒屋です。学生向けの料金設定で、安くて美味しいご飯が食べられると好評です。人気No.1は、おろしジャンボチキンカツ定食で、定食にはお味噌汁や小鉢、お漬物がついてきます。サービスにコーラが付いてくるという噂も…。スイカの絵柄のヤカンがあったことを知っていますか?
あの店④7

「ヨーク」は閉店しました
 このあたりに1967年にオープンしたイタリアンレストランのヨークがありました。教職員の利用もありましたが、随分前に閉店しました。現在はコンビニや駐車場になっています。
あの店④8

あの店④9

「喫茶リップル」は閉店しました
 詳細情報がありませんが、閉店しています。

NEW「喫茶ル・ヴァン・クレール」営業中
 2001年に開店した自家焙煎珈琲が自慢のお店で、駐車場もあります。他の店にない特徴は、コーヒーカップやティーカップを選んで利用できることで、全部で300客以上あるカップは、ジノリやマイセン等どれも高級ブランドです。紅茶の場合は、カップとお揃いのティーポットで出していただけます。フォークやスプーンも銀食器です。一客数万円のカップや銀食器を使って珈琲を優雅に楽しみましょう。マスターが丁寧に食器等の説明をしてくださいます。

あの店④10

あの店④11

「ビストロリップル」は閉店しました
 詳細情報がありませんが、閉店しています。

「喫茶留仏蘭」は閉店しました
 詳細情報がありませんが、閉店しています。

「フルーツパーラークリケット」は営業しています
 西大路通を南に下がるとマンションの1階に1974年にオープンしたフルーツパーラークリケットがあります。店構えは昔と変わったと思いますが、現在も営業されています。ホイップクリームが乗ったフルーツゼリーが大好評です。
あの店④12

「喫茶チャオ」は閉店しました
 詳細情報がありませんが、閉店しています。

「クレサンテーム」は閉店しました
 「わからん」から北に少し上がるとクレサンテームがあります。昔はレストランも営業していて、学生寮やホテルとしても40年以上営業されていましたが、2019年3月末をもって閉店となりました。現在の建物は写真の通りです。
あの店④13

「フォーティーウィンクス」は閉店しました
 詳細情報がありませんが、閉店しています。

NEW「和食さと」営業中
 西大路通をはさんで平野神社の向い(西側)に和食レストランさとがあります。チェーンレストランですが、今年7月に改装オープンしました。
あの店④14

NEW「韓国料理ポッサム」営業中
 「さと」から道をはさんで南にあるのが韓国料理屋のポッサムです。本格的な韓国料理と焼肉なので本場の味が味わえて好評です。韓国に行った気分になれるかも知れません。
あの店④15

NEW衣笠校前バス停の「かごの屋」営業中
 さらに南に下がると京都市バスの「衣笠校前」バス停があります。西大路通を直進する市バスに乗ってきた学生達はここから大学まで歩きました。
 現在バス停の所に「かごの屋」があります。チェーン店ですが、家族連れで賑わっています。
あの店④16

NEW平野神社南の「Briant(ブリアン)」営業中
 平野神社の鳥居から南に下がったところにあるパン屋さんで、北山本店(2005年8月)、平野店、大丸店の他、上海にも2店舗展開しています。パンの種類が多く、中でもあんバター、もちもちフロマージュ、塩パンが好評です。
あの店④17

2024年12月24日 立命館 史資料センター 調査研究員 佐々木浩二

2024.12.18

<懐かしの立命館>青春の思い出がつまったあの店は今…?(その3)

東門から馬代通まで
 東門から出てまずは馬代通方向に進みます。東門を出て目の前にあるのがカレー屋さん、油そば・まぜそば屋さん、ラーメン屋さんです。

*1983年チャンスMAP
あの店③1

NEW「MAHACURRY」営業中
 本格ネパール&インドカレー屋さんで、学生に優しい値段で、ランチタイムの選べるカレーやチキンが好評です。
あの店③2

NEW?「油そば・まぜそば ロマン」は閉店
 「MAHACURRY」と「二代目あくた川」にはさまれて油そばとまぜ蕎麦の専門店「ロマン」が2023年5月に開店しましたが、早くも閉店しました。
あの店③3

NEW「二代目 あくた川」営業中
 ラーメンは一種類でトッピングが楽しめます。昼時には学生達の行列ができるほど繁盛しています。本店が寺町蛸薬師、一代目が同志社大学、三代目が京都大学の付近で営業しています。二代目あくた川は開店8周年です。
あの店③4

「喫茶マイン」は閉店しました
 東門を出たところにあった喫茶店で、ご主人の名前である「峰」をローマ字にして「MINE(マイン)」と名付けました。
 2階にも席があり、全部で百五十席あり、メニューも豊富でから揚げ定食など特に定食が充実していました。夜遅くまで営業していたため、サークル活動をしていた学生には人気がありましたが閉店しました。ご主人が猫に餌をやっていたので、野良猫がたくさんいたそうです。
あの店③5

「レストラン南国」は閉店しました
 南国というのはマスターの故郷、高知県に由来しており、BGMはなぜか演歌でした。こだわりの店で、ハンバーグやコロッケはもちろん、マヨネーズ、ソースもすべて自家製で、カレーに至ってはルーから手作りしており、手間暇を惜しみません。栄養バランスを考えたボリューム満点の味で、特別仕込みのカレーやコロッケが好評でしたが、閉店しました。

「ビイン」は閉店しました
 詳細情報がありませんが、閉店しています。

「将軍」は閉店しました
 詳細情報がありませんが、閉店しています。

NEW「HONEY.K」営業中
 蜂蜜専門店です。京都市内の上賀茂地域で育まれた蜂蜜です。「HONEY.K」の蜂蜜は、養蜂場周辺の土や蜜源となる花を育てるところからはじめるのが特徴で、濃厚な甘みと芳しい香りが魅力です。巣箱から採取したままの蜂蜜を、加熱処理は行わずに手作業でボトリングしています。
あの店③6

NEW「おにぎりLand yacht」営業中
 2024年6月におにぎり屋の「Land yacht(ランドヨット)」がオープンしました。テイクアウト専門店で、お米がふんわりしてて具だくさんのおにぎりでめちゃ美味しいおにぎりなのでおすすめです。火曜日~木曜日の10時30分~13時30分(50個限定・売り切れ終了)だそうです。店構えがおにぎりを売っているようには見えませんが…。
あの店③7

NEW「とさや」営業中
 居酒屋さんです。名前のとおり土佐料理が中心ですが、値段に比べて内容はいいと思います。高知のお酒を主に日本酒の種類が多く、個室もあり利用しやすいお店だと思います。大学関係者の利用が多いです。
あの店③8

「シャロット」は閉店しました
 喫茶で夜はスナックになりました。合気道部やマイナーシアター、剣道部の学生達がよく利用しましたが閉店しました。

「きぬ亭」は閉店しました
 きぬ弁当、トンコツラーメンが人気でしたが、閉店しました。

「喫茶ゴシボ」は閉店しました
 詳細情報がありませんが、閉店しています。

「ぴかんて」営業中
 こぢんまりとしたカレー専門店で店の奥には大きなマンガの本棚がありました。誕生日には無料でしたが、手作りケーキもあってお茶も飲めるのでくつろげたお店で、アメフト部やアーチェリー部が良く利用していました。
あの店③19

「アミッチ」は閉店しました
 ランチやカレー、スパゲティ、ピラフ等の食事も提供していた喫茶店です。静かな店内にはカウンター席とテーブル席がゆったりと配置されていて落ち着いた雰囲気でした。1972年に喫茶店として開店し、2018年頃に閉店となりました。建物はまだあります。ラグビー部、アメリカンフットボール部、テニス部等の体育会系の学生や天文同好会のメンバーがよく利用していたようです。
あの店③20

「べんけい」は営業しています
 1964年に開店の定食屋さんです。入り口が二つあって、右側が喫茶店風、左側が食堂風で、奥には座敷もあります。家庭的な店でご主人も親切で、べんけい定食、チキンカツとじ定食、トンチキ定食、フランクフルト定食、コロッケ定食等がボリュームがあって人気です。現在も営業しています。最近では学内の工事関係者の利用が多いそうです。
あの店③11

「くれたけ」は閉店しました
くれたけは、1957年に開店しました。鰈の煮つけ定食などが美味しくてよく通いましたが、かなり前に閉店されました。行く度におばちゃんが「にいちゃん、何にしよ~」と注文を聞く声が耳に残っています。アイドル猫ちゃんがいた時期もありました。現在は写真の通り、家具や家電製品などのリサイクルショップの店舗になっています。
あの店③12

「香妃園」は閉店しましたがオカラもんのテイクアウトをしています
 東門から東に行く道と馬代通の南角にある中華料理屋さんですが、名前がおしゃれですね。残念ながら現在は営業していませんが、写真の通り建物は残っていて「オカラもん」という小麦粉の代わりにおからを生地にしたお好み焼きのようなものをテイクアウト販売しています。(馬代通の北角は衣笠郵便局)
あの店③13

「千景」は閉店しました
 うどんすき定食が人気でした。大学の東側にあり、応援団、ソフトボール部、拳法部が良く利用したほか、授業の合間にも学生達が利用できましたが、閉店しました。現在は立命館大学アートリサーチセンターに変わっています。
あの店③14

「鉄平」は閉店しました
 存心館の時計台が正面に見える「つつじ門」から東に行ったところにあったお好み焼きやランチを提供していたお店で、居酒屋でもありました。学生達がよくコンパで利用しました。「ダイナミックアカデミックリッツカツ」、「BKCランチ」、「時計台ランチ」等もありました。気さくなおばちゃんで人気でしたが、閉店しました。

NEW「CAFÉ LAUANA(カフェ ルアナ)」営業中
 国際平和ミュージアムから少し南に行ったところに2021年8月にできたカフェです。ランチやフルーツパンケーキ、パン、クッキー、マフィン等が人気です。
あの店③15

「無限洞」は営業しています
 東門を出てすぐ右(南)に下がると無限洞があります。
 民芸品やレコードが戸棚に並びレトロな雰囲気が漂う店内、カランコロンとドアベルが鳴るとサークル終わりの学生が連夜、笑顔を見せます。東門を出て少し南に行ったところにあります。無限洞が誕生した50年前はライブハウスでしたが、ほどなく定食屋になりました。そのためか、芝居、音楽、映像関係のサークルの学生が多く利用しています。
 イチオシのメニューは、「月光斜定食(おろしハンバーグ定食)」ということですが、「劇団月光斜」メンバーのリクエストに応えたものでしょうか?学生に寄り添うやさしい店主さんと穏やかなひとときを過ごせます。ボリューム満点で人気です。現在も営業しています。
あの店③16

あの店③17
*1993年頃の写真

「音楽喫茶ムジーク」は営業中です
 無限洞をさらに少し南に行ったところにあるのが「ムジーク」(ドイツ語で音楽の意味)です。1986年
に開店したクラシック音楽がかかる喫茶店で、日替わりランチやお菓子付きでコーヒーを提供しています。真空管アンプでクラシックレコードを大音響で聴く優雅な空間で、クラシック音楽サークルの学生達がよく利用していました。現在は曜日限定で営業しています。
 遠方からわざわざレコードのクラシック音楽を聴きに来る人も多いのだとか。
あの店③18

2024年12月18日 立命館 史資料センター 調査研究員 佐々木浩二

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