書評

チョンキンマンションのボスは知っている─アングラ経済の人類学

小川さやか 著

立命館大学先端総合学術研究科教授

春秋社 2019年

資本主義経済に贈与や分配の仕組みを導入しようとする現代的な試みが、どのような可能性と問題をはらむのかという普遍的な問いに取り組んだものである。

セキュリティ・ガヴァナンス論の脱西欧化と再構築

足立研幾 編著

立命館大学国際関係学部教授

ミネルヴァ書房 2018年

西欧・非西欧を問わず、各国が安定的で、持続可能な秩序をいかに形成・維持するのかを検討する際に、極めて有益な視座を提供する。

イスラーム主義:もう一つの近代を構想する

末近浩太 著

立命館大学国際関係学部教授

岩波書店 2018年

「待望の書」ー書物を評する場で頻繁に口にされる常套句だが、本書はまさにそれである。

食のハラール入門:今日からできるムスリム対応

阿良田麻里子 著

立命館大学食マネジメント学部教授

講談社 2018年

イスラーム市場への参入を目指す事業者はもちろん、身近な隣人に気づき、その人たちをもっと知りたいと思っている数多くの一般の潜在的読者にもぜひ手にとってほしい。

大学生・社会人のためのイスラーム講座

小杉泰 編

立命館大学立命館アジア・日本研究機構教授

黒田賢治、二ツ山達朗 共編

ナカニシヤ出版 2018年

すでに蓄積のある対象についても新鮮な視点からの議論がなされていることは、得がたい本書の特徴である。

ムハンマドのことば:ハディース

小杉泰 編訳

立命館大学立命館アジア・日本研究機構教授

岩波文庫 2019年

長年イスラーム研究を続けてきた編者渾身の訳業であり、ムスリムの信仰と価値観、着想の根幹を文庫で知ることができることは、日本人読者にとっては大きな財産である。

中沢新一著『レンマ学』

中沢新一 編著

講談社 2019年

この「ポストヒューマン」の時代において、人類にとっての別の知性のあり方を十分な説得力を持って提示している。