事務局から

【募集終了】2022年度「ノースウェスタン大学との協力協定に基づく成果発信プログラム」の募集中です(今年度の募集は終了しました)

はじめに

 今月、アジア・日本研究所Webサイトのトップページをリニューアルしたのですがお気付きになりましたでしょうか?これに伴い研究所長から事務局のコーナーをいただきましたので、今後はこちらで研究所運営にまつわるあれこれをご紹介できればと考えています。記念すべき第1回目は先日学内公募を開始した2022年度「ノースウェスタン大学との協力協定に基づく成果発信プログラム」です。

プログラムのご紹介

 このプログラムは2018年度にスタートし、今年が5回目の募集となります。
 アメリカのノースウェスタン大学(NU)が所管するMeridian 180というオンライン学術交流プラットフォームを活用して本大学の先生方に研究をしていただき、最終的にその研究成果をNUの出版スキームの下でe-bookとして刊行する、という内容です。

 Meridian 180は世界中の研究者や自治体関係者、各分野の専門家800人ほどが登録している会員制(会費はかかりません!)の組織であり、各国政府への政策提言などを目的としています。
 このプログラムの採択者が取り組んだ研究を基に、Meridian 180というバーチャルなプラットフォーム上で議論することで論点がクリアに整理されたり、それまでにはなかった観点が追加されて研究に厚みが出たりするのは、これまで事務局としてこのプログラムをサポートしてきた私も実感しているところです。

事務局からMeridian集合写真
<2018年に香港で開催されたMeridian Global Summitの参加者。年に一度は対面形式のフォーラムを開催します。>

 現在立命館大学研究部では研究成果の国際発信力強化に力を入れているのですが、当プログラムには原稿の査読や編集作業など学術出版に欠かすことができない「質を担保する仕組み」もNUの全面協力の下、しっかりと組み込まれています。
また、現在研究部が運営する多くの助成制度が単年度で終了するのに対し、出版スケジュールに合わせて複数年度に亘ってプロジェクトを支援することができるのもこのプログラムの大きな特徴と言えるでしょう。
※プログラムの助成期間は一旦年度末で満了するが、継続支援を希望する場合は翌年度の募集時に申請することができる

E-book刊行!

 さて、このプログラムを通じてこの度1冊目のe-bookがNorthwestern University Librariesから刊行されました。2018年度から政策科学部の吉田友彦先生や森裕之先生、理工学部の近本智行先生らが取り組まれた“Smart & Shrinking Cities”というテーマの研究をベースに、Meridian 180での議論に参加された日本の他大学やフィンランド、オーストラリア、台湾、香港などの研究者にも章を担当いただき、“City, Public Values, and Capitalism: New Urban Visions and Public Strategies”というタイトルの本になりました。2年以上にも及ぶコロナ禍のため原稿執筆へ向けた調整が一時ストップしたことやMeridian自体も大きな体制変更を余儀なくされたことなどがから、当初見込んでいたスケジュールから遅れての完成となりましたが、産みの苦しみを経て、素晴らしい本が完成したと感じています。
E-Bookはこちらからご覧いただけます。プログラムへの応募をお考えの方、そうでない方も是非ご覧ください。

 また、7/23(土)にe-book刊行を記念して国際シンポジウムを開催します。NUの関係者にも多数参加いただけるよう、アメリカ中西部との時差を考慮して開始時刻が遅めではありますが、ご登録宜しくお願いいたします。

事務局からイメージイラスト
<E-bookの表紙>

リンク

プログラムの募集要項、申請書はこちら:(今年度の募集は終了しました)
https://www.ritsumei.ac.jp/research/member/news/detail/?id=338

Meridian 180公式サイト:
https://meridian.northwestern.edu

国際シンポジウム:”City, Public Value, and Capitalism”
https://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=542207

E-book
https://city-public-value-and-capitalism.northwestern.pub/

事務局:NaKa