事務局から

和文学術誌『学術年報』3号が公開されました

 最近プライベートでは家族で出かけた栗拾いや子供の運動会など、秋らしい行事が立て続けにありました。季節が進むとともに立命館大学では秋学期が本格的に始動し、アジア・日本研究所でも各種研究集会や毎年この時期に行っているプログラム公募などイベントが目白押しです。そんな中、「立命館アジア・日本研究学術年報」の最新号を公開しましたので少しご紹介いたします。


<秋空にはためく万国旗。子供の運動会にて>


立命館アジア・日本研究学術年報

 アジア・日本研究所では現在3種類の定期刊行物を発行しています。英文のAJI ジャーナルとAcademic Bulletin、そして今回第3号を公開した和文の学術年報です(いずれも略称)。当研究所は国際的な学術発信を推進する立場から英文の学術誌を発行するとともに、学内の若手研究者の英語論文執筆サポートなども併せて実施しています。それと同時に、私学である立命館は教育と研究を通じた社会貢献を重視していることから、一般の方々にも手に取っていただきやすい和文の雑誌も出版しているのです。

 最新号の特筆すべきは点は書評でしょうか。本号では立命館大学の研究者が近年刊行された27冊ものアジア・日本研究に係る書籍の書評を掲載しています。故稲盛和夫氏の経営哲学、中国の一帯一路、東アジアの行政法、不登校生徒支援など、様々なテーマの本が取り上げられており、本大学における研究の多様性と裾野の広さが感じられます。

Withコロナ時代の学術誌編集

 ちなみにこの学術年報、投稿数が非常に多かったこともあり発行が少し遅れてしまい、刊行直前は編集実務担当者も非常にタイトなスケジュールの下で作業を進めていました。印象的だったのは全工程の最終盤に実施する「合同校正会」。校正時に赤入れした内容が印刷会社から上がってきたゲラに反映されているか、論文の著者の氏名・肩書等が所定の記述ルールに則っているか、などを読み合わせして最終チェックを行うのですが、コロナが明けつつある今もアジア・日本研究所ではこの作業を毎回オンラインで実施しています。


<目次をチェックする小杉編集長>

 各自が朱入れ原稿とゲラを手元に置いて1ページずつ丹念に確認していく中、想定以上に時間がかかり、入稿を待ってくれている印刷会社のご担当者の顔が脳裏に浮び思わず天を仰ぐ事務局ー
 今回も満足のいく雑誌が出来あがりつつあることの喜び、スケジュール遅延に対する反省、次号へ向けた改善案…様々な想いが交差した合同校正会を経て完成した学術年報は 当webサイトからご覧いただけます。

リンク

立命館アジア・日本研究学術年報 第3号(web版)
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/publication/annual_review/

所長室から/英文ジャーナル創刊の御礼
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news_letter/director_office/?essay_id=4

所長室から/新しいスタイルの学術誌が出ました
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news_letter/director_office/?essay_id=10

事務局:NaKa