事務局から

【募集終了】2023年度「アジア・日本研究推進プログラム」の募集を開始しました

 先週から京都市内はすっかり祇園祭の喧騒に包まれ、(コロナの第7波が気がかりではありますが)街中に活気が戻ってきたことをとても嬉しく思います。とはいえ私は暑さも人混みも苦手なものでお祭りの雰囲気を遠巻きに味わいつつ、最近は後祭りの山鉾巡行後に行われる「還幸祭」を楽しみにしています。これは八坂神社の神様を乗せたお神輿が町を練り歩く神事で、お神輿のルートが朱雀キャンパスの真ん前を通るため、エアコンが利いたオフィスの窓からその様子を見られるんです。特等席です。

鉾の写真
<大丸の地下道ウィンドウに展示されているミニチュア版山鉾巡行の先頭を飾る長刀鉾。これで十分祇園祭の雰囲気を楽しめます。>

 ー閑話休題。前回に続き、学内公募のお知らせです。アジア・日本研究所は様々な研究助成制度を運営していますが、中でも当研究所のフラッグシップ・プログラムとも言える「アジア・日本研究推進プログラム」の募集が今年もスタートしました。

アジア・日本研究推進プログラムとは?

 このプログラムは「共生」「共創」「協働」の3つの研究分野のいずれかの下でアジアにおける様々な課題の解決を目指す研究プロジェクトを提案いただきます。採択プロジェクトには年間600万円を3年間に亘り助成し、プロジェクト予算のうちおよそ8割は若手研究者を雇用する人件費として使っていただく点に特徴があります。これはアジア・日本研究所では若手研究者の育成を主要ミッションの一つとして掲げているためです。

 各研究分野の説明と、これまでに採択された課題はこちらからご覧いただけます。

プログラム採択写真

 アジア・日本研究所は人文社会科学系の研究だけを推進しているというイメージをお持ちの方が多いと思うのですが、ご覧の通り決してそういうことではなく、自然科学系、分野融合研究も展開しています。

今年の変更点(国際的プレゼンス)

 募集内容は概ね例年通りではあるものの、今年は審査の際に「当該の研究プロジェクトがアジア・日本研究所/立命館大学の国際的プレゼンス向上に寄与するかどうか」という評価視点を追加しました。アジア・日本研究所としては単に研究の対象やフィールドがアジア・日本であるというだけではなく、プロジェクト活動を通じて具体的にどのようにグローバル社会への貢献が実現され、さらにはその貢献をどのように学内外に示すことができるのかを申請時にしっかりとアピールいただきたいとの思いがあり、このような変更を加えています。

大きく育てる

 ところで、2015年の立命館アジア・日本研究機構とアジア・日本研究所の設立を指揮された渡辺公三副学長(当時)はこの組織を「小さく生んで大きく育てる」と表現されていたそうです。確かに、設立8年目を迎える現在の研究所の活動量、成果発信の質・量共に設立当時と比べ格段に充実していると感じます。そして、これはきっとアジア・日本研究推進プログラムのプロジェクトにも共通すると思うのです。予算総額から人件費を差し引くと大規模な助成とは言えないかもしれませんが、3年間の活動を通じて得られた成果を基に、学外資金を獲得してさらに大きく、特色のある研究プロジェクトへ発展させてほしい。採択プロジェクトの活動をサポートする各キャンパスのリサーチオフィスもそう願っています。

 今年も多くのご応募をお待ちしております。

リンク

募集要項、申請書の掲載ページ (今年度の募集は終了しました)
https://www.ritsumei.ac.jp/research/member/news/detail/?id=345


事務局:NaKa