教員紹介

  • 比較文化

杉村 篤志准教授

所属専攻:
英米文学専攻
専門分野:
アメリカ文学・文化
19世紀を中心とするアメリカ小説と大衆文化を研究しています。研究テーマについては、自伝的虚構、テクスト生成過程、ユーモア、先住民表象、おてんば・バッドボーイ表象、共感的同一化、可傷性などの問題系や、ポピュラー音楽史、文学テクストの映画翻案、日本における米文学・文化受容史などに関心をもっています。主要な研究対象は、エドガー・アラン・ポー、マーク・トウェイン、ルイザ・メイ・オルコット、セアラ・オーン・ジュエット、ジャック・ケルアック、フラナリー・オコナーなどの作品です。

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受験生へのメッセージ

英米文学専攻では、イギリス、アメリカ、アイルランド、カナダ、その他の英語圏の文学作品・文化について多様な角度から幅広く学べます。英語を通してはるかな時間と距離を超え、さまざまな小説家・詩人・劇作家・ミュージシャンたちの個性的な声や、登場人物たちの色とりどりの人生や複雑な内面生活、異なった文化背景やさまざまな歴史事象などに親しむことができます。ことばへの繊細な感受性、異文化への関心、そして自由な想像力が尊重される、新しい気づきと発見のよろこびに満ちた専攻です。キャンパスでみなさんとお目にかかる日を楽しみにしています。

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国際文化学域

欧州統合という「実験」
キーワード :
フランス、欧州統合、国際関係

能勢 和宏准教授

所属専攻:
ヨーロッパ・イスラーム史専攻
専門分野:
西洋近現代史
ヨーロッパは現在EU(欧州連合)のもとで、わたしたちの常識とは異なる世界を構築しているように見えます。通貨は統一され、国境は存在意義を大きく失い、また近年はカーボンニュートラルの実現に向けた野心的なプロジェクトをスタートさせました。なぜヨーロッパはこうした欧州統合と呼ばれる企てを成功させたのでしょうか。また欧州統合は本当に世界を変えたのでしょうか。歴史学という学問を用いて、一歩下がった視点から欧州統合を眺めることで、この壮大な「実験」の行く末について考察しています。

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受験生へのメッセージ

歴史を研究しているというと、三国志や戦国武将が好きなのかと聞かれることも多いのですが、ごめんなさいまったくわかりません。歴史学はわたしにとって現代社会を知るためのひとつのツールです。歴史学に限らず文学部では現代社会を観察するための様々なツールを手に入れられます。

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国際コミュニケーション学域

ジェンダー平等社会について考える
キーワード :
ジェンダー、フェミニズム、アメリカの男性史、日米比較文化

水島 新太郎准教授

所属専攻:
英語圏文化専攻
専門分野:
アメリカ研究、アメリカ史、男性学
アメリカの歴史やポピュラー文化を中心に、ジェンダーの視点から男性の多様性と雑種性についての当事者研究をしています。特に、弱者としての男性について興味があります。従来の歴史が取り上げてきたのは英雄や政治家といった強者の男性たちです。そんな彼らの陰に埋没した弱者の男性たちの歴史的経験を掘り起こすことなくして、男性中心社会の在り方を変えることはできません。強者は力で他者を支配し、その力を奪われることを恐れる単純な存在です。それに対して、弱者は時として死ぬことすらも恐れない屈強な精神と無限の可能性を内に秘めた存在なのです。

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受験生へのメッセージ

私の専門は英語圏文化におけるジェンダー研究ですが、ジェンダー以外の研究をしたい学生をいつでも歓迎します。なぜなら、自分がやりたい研究を指導できる教員はそもそもいないからです。もしいるのであれば、それは研究するに値しない研究なのでは、と疑ってみてください。

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言語コミュニケーション学域

身体と言葉でひも解く、パフォーマンスの魅力
キーワード :
演劇、パフォーマンス、表現教育

須川 渡准教授

所属専攻:
コミュニケーション表現専攻
専門分野:
演劇学、パフォーマンス研究
舞台芸術やパフォーマンスは、創り手と観客がともに関わることで成立します。俳優やスタッフとして作品をつくる人もいれば、観客として受け取り、それを支える人もいます。このゼミでは、演劇やパフォーマンスを「身体を通じたコミュニケーション」として捉え、その仕組みや特性を研究します。
戯曲や演出論を学ぶだけでなく、さまざまなパフォーマンスを観察し、どのように人と関係を築くのかを考えます。また、日常の会話や身振りなどの非言語的なコミュニケーションが、舞台や映像、ライブの場面でどう機能するのかを分析し、表現の持つ力を探究します。
演劇やパフォーマンスが好きな人、コミュニケーションに関心がある人、その魅力を言葉で伝えたい人とともに、社会における課題や可能性を考えます。

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受験生へのメッセージ

パフォーマンスは一瞬の出来事ですが、その瞬間が心に残り、人生に影響を与えることもあります。「あの時見ておけばよかった」と後悔しないように、ぜひ多くの舞台芸術やパフォーマンスを生で体感してください。舞台上で生まれる表現の力や観客との関係性を肌で感じることが、コミュニケーションを深く理解する第一歩です。その経験が、未来の選択につながるかもしれません。

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言語コミュニケーション学域

心を動かす「ことば」と物語について考える
キーワード :
詩、小説、表現教育

西岡 亜紀教授

所属専攻:
コミュニケーション表現専攻
専門分野:
日仏比較文学、文芸メディア
一つの物語やモチーフが、表現のメディア=媒体とともにどのように語り直されるのか。うた・詩・小説・絵解き・漫画・アニメーションなど、多様な表現を研究しています。新しい表現方法を探して、人に会い、本を読み、旅に出ます。
この研究の醍醐味は、心を動かす「ことば」や物語、それを語る人の人生に触れること。「ひとは大人になって、高さを忘れる。 平行になじんで、垂直を忘れる」(長田弘)「人生は一つの病院のようなもの。どの患者も自分のベッドの位置を変えたがっている」(ボードレール)。ゼミで文芸創作を行う学生からプロの詩人、小説家、記者、アナウンサー、アニメーターまで、表現の現場にいる人に出会えるのも魅力です。

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受験生へのメッセージ

コミュニケーション活動を取り入れながら、音声を発する(朗読、紙芝居など)、文章を書く(小説、戯曲など)といった表現実践を学びます。また、その実践を支える「ことば」の仕組みについて研究します。読む、聞く、つくる、笑う。声を出したい人、物語が好きな人、自分のなかの「表現の種」と出会いたい人、一緒に学んでみませんか。

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