天変地異を受け入れるアジアの人々の共通性を考える:天変地異はどう語られてきたか:中国・日本・朝鮮・東南アジア
東方書店 2020年
天変地異に向き合う際の「禍」と「福」との両義性と、 俯瞰的にとらえる国際化の重要性が議論される。
次の夜明けに(現代台湾文学選1)
書肆侃侃房 2020年
厚くはない小説の宇宙に、台湾の20世紀後半から21世紀初頭にかけての、さまざまな記憶かが刻まれた本書には、弱さを抱えながら声を上げてきた人々の姿が描かれている。
一帯一路は何をもたらしたのか:中国問題と投資のジレンマ
勁草書房 2021年
第I部、第II部の各章の論文はいずれも一帯一路の現実を抉り出す力作であるが、第III部沿線国各国については、(中略)本書のなかで最も新鮮さを感じた部分である。
フィリピンのサリサリストア:流通構造と人々のくらし
五絃舎 2021年
今後の途上国市場を理解するうえで、そして途上国市場への参入戦略を考える上で極めて重要なものといえ、それらを現地調査によって解明した著者の功績は大きい。
東アジアにおける行政法の生成と展開:基本原則の比較研究及び共通原則試論
法律文化社 2021年
これまで東アジアをフィールドとしてこなかった多くの行政法研究者はもちろん、この地域の現状を憂いている多くの人々にお勧めしたい書である。
プライマリー国際関係学
ミネルヴァ書房 2021年
SNS世代・社会の脆い認識に対して、時代を越えた連続的なものとして国際関係学を継承することで、警鐘を与えることができる良書である。
現代国際法の潮流I:総論、法源・条約、機構・経済、海洋、南極・宇宙/現代国際法の潮流II:人権、刑事、遵守・責任、武力紛争
ミネルヴァ書房 2021年
国際法の現代的諸問題に立ち向かう我が国における人的資源のまとまりを示したことが、本書のもう1つの成果といえるだろう。
地域研究へのアプローチ:グローバル・サウスから読み解く世界情勢
ミネルヴァ書房 2021年
グローバル・サウスをキーワードに、現代の地域研究とはどのような学問であり営みなのか/であるべきなのかという問いに対して、わかりやすく、また真正面からひとつの答えを示そうとしている。
宗教復興と国際政治:ヨルダンとイスラーム協力機構の挑戦
晃洋書房 2021年
随所で最新の研究や知見を踏まえた独創的な分析・考察も行われており、中東政治研究やイスラーム思想研究を専門とする読者にとっても興味深い著作である。
現代人のためのイスラーム入門:クルアーンからその真髄を解き明かす一二章
中央公論新社 2021年
イスラームの基礎的な部分の解説から始まり、現代の過激派をめぐる政治情勢まで丁寧に展開されていくこの構成は見事である。
私たちが国際協力する理由:人道と国益の向こう側
日本評論社 2019年
ODAによる国際協力の限界を示すと同時に、それによってその先にある、多層な社会にふさわしい国境を越える「協力」の可能性を探る必要性も示す、貴重な本である。
貧困・外国人世帯の子どもへの包括的支援:地域・学校・行政の挑戦
晃洋書房 2020年
現在の偏った「支援」や社会の在り方そのものを問い返す姿勢を読者に与えてくれる。
子どもの貧困と「ケアする学校」づくり:カリキュラム・学習環境・地域との連携から考える
明石書店 2020年
子どもの主人公としての学びと育ちが阻害される状況にこそ、子どもの貧困問題の本質がある。
人口減少と危機のなかの地方行財政:自治拡充型福祉国家を求めて
自治体研究社 2020年
21世紀の日本が直面する人口減少社会問題、それに加えて新型コロナ禍による重大危機とを統一的に捉えて、地方自治の拡充と地方財政の強化という側面から、問題の根本的な解決の方向性を提議した。
都市・地域のグローバル競争戦略:日本各地の国際競争力を評価し競争戦略を構想するために
時事通信社 2019年
経済のグローバル化を経済の活力や都市住民の生活水準の向上にいかに結びつけるのか。
戦後日本、記憶の力学:「継承という断絶」と無難さの政治学
作品社 2020年
本書に通底しているのは、「記憶されたもの」の構築プロセスに迫ることで、「記憶されたもの」の内部から見過ごされてきた事実をあぶり出す姿勢だろう。
海をめぐる対ダイアローグ話 ハワイと日本:水産業からのアプローチ
塙書房 2019年
ハワイの水産業について日本人移民・日系人史研究の立場からこれほど詳細に調べられ、書かれた研究書は存在しない。
「変容の秘密」をめぐるミステリのアンソロジー:変容する都市のゆくえ:複眼の都市論
文遊社 2020年
ポストバブル経済期の都市は、あらゆる場所で、それぞれの人たちに、「生き延びるために、主体的に都市を定義し、その使い方を考えなさい」と突きつける。本書は、ポストバブル世代による、その回答集なのである。
風景の人間学:自然と都市、そして記憶の表象
三元社 2020年
雪景snowscape、海景seascape、都市の風景citycsapeなど、本書では様々なバリエーションの風景が論じられている。
司法・犯罪心理学:司法臨床のアプローチ
NHK出版 2020年
読者には「司法臨床」の視点に立って、わが国の司法がどのように変わろうとしているのか変わろうとしていないのかを見極めてもらいたい。