教員紹介

  • フィールドワーク

地域研究学域

都市の魅力を解剖する
キーワード :
都市、内部地域構造、オフィス

古賀 慎二教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
都市地理学
私の専門は人文地理学、特に都市地理学と呼ばれる分野です。なかでも、現代都市の都心部を占有しているオフィスの立地と都市構造の関係について研究しています。鉄鋼業の企業城下町で育った私は、幼い頃の活気ある街の姿が脳裏に焼きついています。しかし、オイルショックなどを契機に街は徐々に衰退していきました。こうした幼少期の経験が、都市の活力や人口の吸引力とは何かという問題に取り組む現在の研究につながっています。日本における現代都市の活力とはいったい何でしょうか。ダイナミックに変化を続ける有機体のような都市の魅力を地理学的に解剖し、分析する。とても面白い分野です。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

知的好奇心を大切にして下さい。インターネットで答えをみつけて理解した気にならず、五感を研ぎ澄まして自分自身が経験して疑問を確かめる。そうした受験生を歓迎します。まさに「百聞は一見に如かず」の精神です。

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地域研究学域

人間の居住環境の向上に貢献する自然地理学的研究
キーワード :
資源、災害、環境

松永 光平准教授

所属専攻:
地理学専攻
専門分野:
自然地理学、環境学
人間をとりまくさまざまなものは、環境とよばれます。人間は快適・安全に居住するために歴史的に多様な手段で環境の把握を試みてきました。1820年に大学での教学がはじまった地理学は、地球全体を視野に入れつつ環境の地域的特徴を明らかにしてきました。地理学は、環境のうち、自然環境の仕組みを解明する自然地理学と、社会環境の理解に重点を置く人文地理学とに分かれています。私は自然地理学の立場から、衣笠キャンパス周辺を事例として災害危険度の把握や、被災時に使える水・食料・木材などの資源の賦存状況の解明に努めています。「流通がストップして水・食料が入手できなくなったら?」などさまざまな状況を想定します。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

自然地理学は資源確保・防災・環境保全を通じて人間の居住環境の向上に貢献すると思いますし、そこにやりがいがあります。ただ、「向上」といっても「技術開発でもっと便利に。」「人間の居住地を地球にとどめず宇宙に進出せよ。」という上昇・拡大志向には反対です。たとえば電気を使わないような、昔風の暮らし方にも学ぶべきと思います。

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地域研究学域

観光とポピュラーカルチャーに関する社会学的研究
キーワード :
ポピュラーカルチャー、メディア、モビリティ(移動)

遠藤 英樹教授

所属専攻:
地域観光学専攻
専門分野:
観光社会学、現代文化論
「観光は地域に何をもたらすのか」「観光はメディア文化やポピュラーカルチャーとどのように結びついているのか」「グローバルな現代社会の中で、観光はどのような役割を果たしているのか」「観光は文化をいかに変容させるのか」「観光地で私たちは一体、何を見て, どのような経験を手に入れるのか」「観光における『遊び』の要素は、現代社会に何をもたらすのか」――観光現象に関する様々な問いを、社会学的な視点から追求しています。このように理論やフィールドワークをふまえた人文・社会科学的な観光研究を展開していくことで、現代社会のあり方をラディカルに(根底から)問い直そうと思っています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

この世界は不思議(wonder)に満ちていて、だからこそ素晴らしい(wonderful)のだと思います。たくさんの好奇心をもって、この世界に目をこらしてください。そうすれば見慣れた風景でさえ色鮮やかに輝きだすかもしれません。誰かが準備した問いでなく、皆さんの好奇心から溢れる問いを大切にしてください。

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地域研究学域

近代の植民地朝鮮・台湾とカナダをめぐる移住漁民
キーワード :
漁業、カナダ、移民

河原 典史教授

所属専攻:
地域観光学専攻
専門分野:
歴史地理学、近代日本人移民史研究
近代における漁村の変貌、漁民の移動や転業に関する歴史地理学的研究に取り組んでいます。西南日本から朝鮮半島や台湾に渡り、魚類缶詰やカツオ節などの製造業の展開を研究しています。カナダで活躍した日本人漁民の研究も行なっています。19世紀末に渡加した彼らは、当初はサケ漁に携わっていましたが、やがて捕鯨業、塩ニシン製造業や造船業にも携わりました。映画『バンクーバーの朝日』では、資料提供や監修のお手伝いをしました。また、近代における海水浴場の成立、魚食文化と地域振興など、海をめぐるツーリズムにも興味関心があります。

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受験生へのメッセージ

ゼミでは「水木しげるロード」「天空の城ラピュタ」の聖地巡礼、イチゴ・ナシ狩りなどの観光農園の成立、もみじ饅頭や梅ヶ枝餅などのお土産がテーマに選ばれています。みなさんも、先輩に負けないようフィールドワークに取り組んでください。

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アジアのエリアスタディ、観光・ツーリズム研究
キーワード :
エリアスタディ、マレーシア、台湾

藤巻 正己教授

所属専攻:
地域観光学専攻
専門分野:
エリアスタディ、観光・ツーリズム研究
私の研究領域は、マレーシア・台湾などアジア諸地域を対象としたエリアスタディ(地域研究)です。エリアスタディは、気候風土・歴史的背景・政治経済・社会文化・価値観などさまざまな側面に関心を払い、異(い)なる地域や人々について、「書かれたもの」の読解やフィールドワーク(現地調査)を通じて「他者」をよりよく理解していこうという学際的・総合的な研究領域です。とくに、観光・ツーリズム現象を「切り口」とした研究を進めています。観光・ツーリズムの現場に身を置き、眼前に広がる「風景」を読み解くなど、自身の「旅の経験」(フィールド経験)を通して、対象となる地域の諸特性(地域性)をとらえようとしています。

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受験生へのメッセージ

地域観光学専攻での学びは学際的・総合的ですから、旅行分野・マスコミ・地域振興に関わる公務員やNPOのスタッフ、教員・研究者だけでなく、さまざまな分野で活躍できる人の育成につながるものと期待されています。そのためにも大学での座学に加えて、「社会との連携活動」そして「旅・フィールド経験」を重ねて「人間力」を高めてください。

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中央アジア・オアシスにおける都市の発達と変容
キーワード :
シルクロード,都市,GIS(地理情報システム)

宇佐美 智之特任助教

専門分野:
考古学,地理学
中央アジアはその大部分を砂漠とステップが占める乾燥地域ですが,主要な河川に沿ってオアシスが存在しています。オアシスというと,砂漠の中の小さな泉といったイメージをもつかもしれませんが,実際には,灌漑網が広範に作られて,農業をはじめとする人々の活発な営みがなされてきた場です。またそこは,シルクロードを通じてユーラシア各地の文化が出合い,融合する場でもありました。私はイスラーム以前の時代を対象に,こうした背景の中で都市がどのように発達し変容してきたのかを研究しています。それと同時に,この地域の都市や社会の動向が,シルクロード交流・交易のあり方にいかなる影響を及ぼしたかを明らかにしたいと考えています。

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受験生へのメッセージ

「学びたいことを学ぶ」,これに尽きます。 大学ではぜひ,学びたいことを存分に学んでほしいと思います。それが,自分の力を最大限に高めることにつながるはずです。

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地域研究学域

グリーンツーリズムの変容に関する地理学研究
キーワード :
地域ブランド、持続可能性、ボラバイト

児玉 恵理特任助教

専門分野:
農業地理学、観光地理学
道の駅併設の農産物直売所の役割や地域ブランド化の展開、都市農業の持続可能性などについてグリーンツーリズムの観点から研究しています。宅地化が進む地域で都市農業がどのように持続されているのかを労働力に着目してみます。都市農家は、農業に関心を持ち、生活基盤のある都市住民を補助的労働者として雇用することで、収穫・出荷作業の効率化につなげています。一方、都市住民は観光的要素を含む都市農業に携わっています。このように都市農家の労働力確保の必要と都市住民の農業参加への意欲の合致により、都市農業が持続されています。都市農業を単なる収入確保のためと考える人もいれば、観光ととらえる人もいるのです。

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受験生へのメッセージ

大学では、様々な地域から来た教職員、学生と出会い、様々な価値観があることを知ることになるでしょう。多角的な視点に立って物事を考える力を養いながら、自分の興味がある地域や現象についてフィールドワークで五感をフル活用して、学んでみませんか。

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地域研究学域

旅日記から旅の行程や風景を明らかにする
キーワード :
旅日記、交通

村上 晴澄助手

専門分野:
地理学、交通史
旅人が旅の行程や道中の風景などを書き残した日記を、旅日記あるいは紀行文と呼びます。文学作品として古典の教科書に載っている「土佐日記」や「おくのほそ道」も旅日記です。

私は、地理学や交通研究の視点で旅日記を読み、旅で通った場所や所要時間、風景、災害との関わりなどを研究しています。旅日記を読むだけでなく、古い地形図やGIS(地理情報システム)なども使用しています。

最近は、幕末に来日した外国人の旅日記に注目しています。彼らは、物珍しい日本の街道の旅について、旅日記に詳しく書き残しました。そこで、彼らの旅日記をもとに、実際に街道のフィールドワークにも取り組んでいます。

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受験生へのメッセージ

研究は、興味を持つことや、疑問を抱くことが始まりです。 例えば、身近にある旧道・旧街道などと呼ばれている道の多くは、江戸時代以前に起源があります。本当にその道は昔から交通路として使われていたのか? そこを通った旅人が見た風景とは? このような様々な興味や疑問が研究につながっていきます。

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