NEWS of AJI(アジア・日本研究所)
2023年11月20日発行

立命館大学アジア・日本研究所のニューズレター、第7号をお届けします。

目次
1. 「AJI大学院連携次世代研究者育成プログラム」公募中です
2. AJIグローバル・シンポジウム2024のプログラムが公開されました
3.『AJI Journal』が刊行されました
4.『AJI Journal』次号への投稿、募集中です
5.UIIIとのMOU締結記念式典とシンポジウムが開催されました
6. 西澤幹雄教授、阿良田麻里子教授がインドネシアでご発表
7. Asia-Japan Academic Lectures のレポートが掲載されました
8. AJI研究最前線セミナーが開催されました
9. 若手インタビューが掲載されました
10.AJI Booksの新刊が刊行されました
11. 若手が受賞しました!
12. 所員の訳書が刊行されました
13.これからのシンポジウム等、イベントの予定

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《所長より》
本年度、QS世界大学ランキングで、本学のポジションは701-750位から631-640位に向上しました。嬉しいニュースでした。そしてまた、来年のランキングに向かってデータを出す時期が近づいてきました。アジア・日本研究所でも、全学の皆さまと連携しながら、気を引き締めて、得意分野を中心にできるだけ貢献できるよう注力していきたいと思います。

アジア・日本研究所長 小杉 泰
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1. 「AJI大学院連携次世代研究者育成プログラム」公募中です

立命館アジア・日本研究機構では、将来に専任の研究職をめざす本学出身研究者を育成する「次世代研究者育成プログラム」を大学院と連携して、提供しています。2024年度に向けて、11月1日から、公募が始まりました(12月18日(月)正午まで)。

本大学の大学院で博士号を取得し(2017年9月~2024年3月取得見込まで)、アジアや日本の研究をする方であれば、是非、ご検討ください。周りにそういう方がいたら、是非、お勧めください。

https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/young_researcher/training_program_notice/


2.AJIグローバル・シンポジウム2024のプログラムが公開されました

本研究所では、RARA(立命館先進研究アカデミー)と共催で、毎年「グローバル・シンポジウム」を開催しています。今年度は、2024年2月18日(日)に開催日が決定しました。

「立命館発 これからの価値創造と私たちの羅針盤:アジア・日本研究からの発信」と題して、基調講演とパネル・ディスカッションで、13:30~16:30に濃密な知的時空間を出現させたいと願っています。

是非、スケジュール帳に予定として、お書き入れください。

基調講演は、薮中三十二先生(本学理事、元国際関係学部教授)、パネル・ディスカッションでは、田中覚教授(情報理工学部)、廣野美和教授(グローバル教養学部)、小川さやか教授(先端総合学術研究科)にお話いただきます。

ポスター:
https://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=599067


3.『AJI Journal』が刊行されました

先月(10月)に、『AJI Journal』(Journal of the Asia-Japan Research Institute of Ritsumeikan University)の第5号が刊行されました。

研究論文9本が掲載されています。
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/publication/journal/

研究所の学術誌として最初に創刊された本誌は、研究所にとってフラッグシップとも言えます。研究所は本誌に加え『Asia-Japan Research Academic Bulletin』と『立命館アジア・日本研究学術年報』を刊行しています。この学術3誌は、どれも厳密な査読制度を採っており、それを経て掲載された論文はいずれも力作揃いです。是非ご覧下さい。


4.『AJI Journal』次号への投稿、募集中です

『AJI Journal』は、年1回の刊行で、毎年1月に締切があり、査読を経て10月に刊行されています。

次号の締切は、2024年1月9日(火)23:59です(毎年、成人の日の翌日が締切として設定されています)。

https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/file/callforpapersvol6.pdf

是非、皆さまの研究成果の発表場所として、ご活用ください。先月刊行の第5号やバックナンバーをご覧いただくとおわかりのように、アジアや日本に関係があるテーマであれば、専門分野は問いません。

ご投稿をお待ちしています。


5.UIIIとのMOU締結記念式典とシンポジウムが開催されました

インドネシア初の「国際大学」で、世界の先端的な大学との連携を進めているインドネシア国際イスラーム大学(UIII)と本学の間で、大学間の協力協定が結ばれました。それを記念する式典が朱雀キャンパスで9月29日(金)に開催されました。

https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=522

先方からは、ジャムハリ・マアルーフ副学長、ディアン・マシタ経済経営学部長、ルトフィ・ハミディ教授、ナディヤ・マハラニ氏が来学され、本学から徳田昭雄副学長と研究所のメンバーが参加した記念式典で、今後の両大学の国際連携の展開を、互いに堅く誓い合いました。

翌日には、大阪いばらきキャンパスで、MOU締結記念の国際シンポジウム「UIII-RU International Symposium Perusing Asian and Islamic Visions on Moderation, Development, and Cooperation: Indonesia-Japan Collaborations」(中庸・発展・協力をめぐるアジア的・イスラーム的ビジョンを精査する:インドネシア・日本の連携)が開催されました。5本の報告があり、非常に啓発的な議論が展開されました。

今後の連携についても、随時ご報告していきます。

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6.西澤幹雄教授、阿良田麻里子教授がインドネシアでご発表

アジア・日本研究所メンバーの西澤幹雄先生(生命科学部教授)、阿良田麻里子先生(食マネジメント学部教授)が、ASEAN主催の合同特別セミナーで研究報告を行いました。(開催地:インドネシア、ボゴール農科大学)。伝統医学や食文化をめぐる研究の国際連携が、着実に進んでいます。

レポートをご覧下さい:
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=536

また、西澤先生は、アジア・日本研究推進プログラムのリーダーとして、インドネシアのブラビジャヤ大学での「ジャムー・カンファレンス」で、招待講演を行いました。ジャムーはインドネシアの薬草を用いた医学で、西澤先生のチームは、漢方の研究とジャムーの研究を連携させる共同研究を長年展開して、非常に大きな成果をあげています。

レポートをご覧下さい:
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=535


7.Asia-Japan Academic Lectures のレポートが掲載されました

去る5月に、法学部と本研究所の共催で、タイから法学専門家のお二人の先生をお招きして、Asia-Japan Academic Lectures “New Developments in Cyber Law in South Asia: From the Perspective of Thailand”(東南アジアにおけるサイバー法の新展開:タイの視点から)を開催しました。ご報告いただいたのは、Dr. Lasse Schuldt (タマサート大学法学部・助教)とDr. Papawadee Tanodomdej(チュラーロンコーン大学法学部・講師)です。

そのレポートが掲載されましたので、ご覧下さい。
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=521


8.AJI研究最前線セミナーが開催されました

研究所では、若手研究者を中心に、現在進行形の研究の最前線を報告する「AJI研究最前線セミナー」を毎月、開催しています。9月、10月には、次のようなセミナーが開催されました。

第59回(9月12日)Dr. Nguyen Thi Thuong(立命館アジア・日本研究機構・専門研究員)
“Grey Water Treatment Using Trickling Filters and Constructed Wetlands Planted with Edible Plants” (「トリクルフィルター (TF) を用いた排水処理と食用植物を用いた人工湿地(CW) 」)
レポート
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=518

第60回(10月12日)米田優作氏(国際関係研究科・博士後期課程)
「現代イスラーム思想のなかのサラフィー主義(運動):エジプトと湾岸アラブ諸国とのあいだの思想的共振/競合に着目して」
レポート
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=534


9.若手インタビューが掲載されました

研究所では、若手研究者育成のプログラムをさまざまな形で展開していますが、その1つとして、若手研究者の1人1人にインタビューをおこない、ご自分の研究や研究歴について語ってもらっています(研究者をめざす大学院生の方にも、とてもお役立ちのコーナーかと思います)。
最近では、次のインタビューが公開されました。

Dr.靳春雨(立命館アジア・日本研究機構・専門研究員)
「漢籍の伝播と受容が生み出す「漢字文化圏」の歴史的実像を求めて~日本への留学、そして詞学研究の最前線へ~」
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/young_researcher/future/interview07/

Dr.ホ・タン・タム(立命館アジア・日本研究機構・専門研究員)
「持続可能な米農業の実現のために~ベトナムと日本の架け橋となり、農家と政策立案者をつなぐ研究~」
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/young_researcher/future/interview08/


10.AJI Booksの新刊が刊行されました

研究所では、学術3誌を毎年刊行するほか、随時、「AJI Books」シリーズを刊行しています。最新刊をご紹介します。

Asian Medicine: Tradition and Innovation Editors Jingjing Xiang and Nara Oda
(向静静・小田なら編『アジアの医学:伝統と革新』)

これは、立命館アジア太平洋大学で毎年開催されている国際会議「アジア太平洋カンファレンス」へセッション参加したあと、AJI Booksの形でその内容をまとめたものです。中国、ベトナム、ネパール、インドネシアにおける「伝統医学」について、非常に興味深い論考が収録されています。

編者のDr.向は立命館アジア・日本研究機構の助教、Dr.小田は同機構・客員研究員で、東京外国語大学の専任講師です。

ご自由に、ダウンロードできます:
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/publication/aji_books/


11.若手が受賞しました!

Dr.西殿悠人(総合科学技術研究機構・専門研究員)が、第40回和漢医薬学会学術大会において、「優秀発表賞」を受賞しました。Dr.西殿は、上記(6.)の記事に登場する西澤幹雄先生のアジア・日本研究推進プログラムのメンバーです。また、2020年度には、本研究所の『AJI Journal』優秀論文賞(銀賞)を受賞しています。
レポートをご覧下さい:
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=519

Dr.小田なら(立命館アジア・日本研究機構・客員研究員、上記10.のAJI Booksの共編者)が、第12回三島海雲学術賞を受賞しました。
レポートをご覧下さい。
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=496

(受賞作の著書について本研究所のブックローンチで発表した時のレポート)
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=372


12.所員の訳書が刊行されました

Dr.靳春雨(立命館アジア・日本研究機構・専門研究員)が、日本語から中国語への訳書を上梓しました。著者は、松尾肇子先生(立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所・客員研究員、立命館大学文学部・授業担当講師)で、Dr.靳の中国語訳は、台湾の出版社から『雅詞的受容:中日文人對宋詞的期望』として刊行されました。
レポートをご覧下さい:
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/news/article.html/?id=515


13.これからのシンポジウム等、イベントの予定

(1)11月22日(水)9:00-12:30
国際ワークショップ:「Promotion of Organic Agriculture: Consumption, Marketing Strategies, and Challenges」(オーガニック農業の推進:消費・マーケット戦略・課題)
ポスター:
https://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=599949

(2)11月22日(水)17:00-18:00
Meridian180研究会(「ポストコロナ時代の研究DXとマルチリンガリズム」チーム)
報告:許智香(衣笠総合研究機構・助教)「西周の経済関連論考にみられる言葉の運用とその時代性:日朝修好条規前後を中心に」
ポスター:
https://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=599149

(3)12月6日(水)17:00-18:00
第17回AJIブックローンチ
Dr.Muhammad Riza Nurdin(立命館アジア・日本研究機構・客員研究員)
Islamic Civil Society Organizations and Their Role in Forming Social Capital in Disaster-Hit Communities in Southeast Asia: The Cases of Aceh and East Java, Indonesia (本書は、今春、本研究所の Ritsumeikan University Asia-Japan Research シリーズの単行本として刊行されました。同シリーズについては、https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/publication/research_series/をご覧下さい。)
ポスター:
https://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=599947

◆ 発行元:立命館大学アジア・日本研究所
e-mail: aji-res@st.ritsumei.ac.jp