Chapter 5
部門別課題の把握とフレームワークプランの検討
chapter5では、目指すキャンパスの実現に向けて、検討・配慮すべき内容を部門別にフレームワークプランとして示す。フレームワークプランは、概ね15~30年程度の中長期的なキャンパス全体の整備方針に基づく計画である。どのようなアカデミックプランにおいても配慮すべき考え方や対応可能な考え方について述べている。
5.7環境配慮
持続可能な環境配慮型キャンパスの考え方
持続・循環可能な地球環境の未来のため、人類・地球・自然に配慮した、環境配慮型のキャンパス整備を行うことが望ましい。学園全体としての環境問題への取り組みとしては、「立命館地球環境委員会」主導のもと、省エネルギー、CO2削減、節水、廃棄物対策、環境教育などの活動に取り組んでいる。これらのソフト面の取り組みとハード面の整備と連動した取り組みを更に促進させ、立命館大学の持続可能な環境配慮型キャンパス(サステイナブルキャンパス)として、取り組むべき課題の整理や目指すべき方針について検討を進める。
また、立命館大学は「サステイナブルキャンパス推進協議会」に加盟しており、加盟大学と情報共有、連携を図りながらサステイナブルキャンパスの構築を目指している。本推進協議会では、次のようにサステイナブルキャンパス構築のために必要な検討項目が示されている。本学においては、今後これらのどの項目について検討を深めていくか議論が必要である。
サステイナブルキャンパス構築のために必要な項目
●運営体制の確立と計画立案
- 推進体制の整備
- アクションプランの作成
- 予算の確保
- 広報活動の活発化 等
●環境に配慮した建物・設備と維持管理
- 建物・設備の省エネ対策
- エネルギー消費量・CO2排出量の削減
- 再生可能エネルギーの導入 等
●環境負荷低減に資する大学運営
- 3R対策(廃棄物)
- 水
- 食料
- 環境配慮物品購入
- 交通対策
- 生態環境の保全 等
●学生の参画
- 環境教育の推進
- カリキュラムの開発
- 学生の自主活動の促進 等
●地域連携とネットワーク構築
- 地域社会・行政・民間企業との協働
- 国内外の大学間ネットワーク構築
- 評価・研究手法の開発 等
※サステイナブルキャンパス推進協議会(CAS-Net JAPAN)で検討が進められているテーマを引用
https://www.ritsumei.ac.jp/rs/eco/action/page11.html/
[立命館学園環境報告書2014 vo.04より抜粋]