教員紹介
- 教育
統合理論とは、物事を捉える際に特定の見方や考え方を排除することなく、統合的に結び付けていく枠組みを提供する理論です。教育や人間を研究する際にも、そこには多様な見方が存在しています。例えば、個人の内面である心や意識、外面から観察可能な行動、集団の内面で共有される文化、外面的なシステムや社会などです。私の研究の主題は、多様な見方を結び付けていく統合理論がどのような思想構造をしているのかを明らかにしつつ、その観点を用いて教育や人間に関わる現代の諸課題を探究していくことです。そして、それらを探究することを通して、自己を問い、自己を知る契機にしたいと考えています。
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図書館には国立国会図書館、公共図書館(公立図書館・私立図書館)、大学図書館、学校図書館、専門図書館など多様な種類があります。そして、それぞれの図書館によって利用者層や求められる機能も異なります。私が主に研究をしている公立図書館や学校図書館は、「誰もが利用しやすい」とはまだまだ言いにくいことがあります。どうすればより利用しやすい図書館になるのでしょうか?地域の方々や児童生徒・先生方が理想とする図書館はどういったものなのでしょうか?本の貸出にとどまらない、利用者の多様なニーズに応えるために、学びと交流の場として進化をする図書館の未来を考えています。
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デジタル情報社会の中で、一時期は図書館不要論も唱えられましたが、今や公共図書館は地域活性化、まちづくりの中核として活況を呈しています。公共図書館は、静かな読書と勉強の場というイメージを脱却し、出会いと交流の場として、あらゆる人びとの生活と生涯学習を支えています。大学図書館でさえも会話や飲食のできるコモンズやカフェを擁し、学校図書館も生徒の心の居場所、交流の場ともなっています。「場としての図書館」研究は、複層的な機能と空間によって大きく変容する図書館の新たな意義と社会的、教育的価値を学術的に考察する図書館情報学の新しい分野です。なので、私は図書館の新たな可能性を開拓すべく、いつも研究に夢中になっています。
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「人が人を支配する」という暴力が最も鮮明に「制度」として表れるのが、近代の植民地支配です。明治維新のあと、日本が近代国家として国際社会に出た陰には、朝鮮や台湾などの植民地支配がありました。しかし、何千万という人を植民地支配することは、それほど簡単なことではありません。どのような制度をつくり、どのような政策を実施したのか。その時、朝鮮の人々はどのように対応したのか。その結果、朝鮮社会はどのように変わっていったのか。当時の史料や証言を分析すると、思わぬ事実や構造が浮かび上がってきます。こうした客観的な分析を通じて、日本と韓国・朝鮮の間で未だに課題となっている植民地支配の問題解決を目指します。
COLUMN
K-POPや「三国志」から、言語、歴史や思想へ、東アジアについて学びが広く・深くなっていく
現代東アジア言語・文化専攻
庵逧 由香
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日本の小学生から大学生までを対象に、第二言語であり外国語である英語がどのように習得されるかというメカニズムを明らかにして、その知見を英語教育に生かすことを目指しています。例えば、学習者は現状でどのような英語力(4技能)や言語知識(語彙や文法などの知識)を持ち合わせているのか、それらにはどのような関連性があり、そして、どのように発達していくのかを調査する研究です。1つの研究プロジェクトで解明できることは、多様な学習者の複雑な習得の仕組みのごくわずかな部分ですが、その知見を踏まえて、学習方法や指導法の違いが習得に与える影響や、学習者の言語能力を評価する最適な方法とは何か、といった問題にも取り組んでいます。
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世界規模の課題の解決には世界中の連帯が求められます。様々な価値観を柔軟につないでいくバイリンガル教育の視点は、そうしたグローバル化する社会に貢献できると考えています。バイリンガルになること、バイリンガルであることは特殊なことではありません。一般に考えられている以上に日本は多言語社会ですし、多くの人が多様な言語資源を持っています。そうした言語資源を存分に活用して自分の生を豊かにし、社会に貢献していく、それを支えるための教育がバイリンガル教育です。このバイリンガル教育の視点を日本の英語教育にどう取り入れられるのか、実践に近いところで研究をしています。
COLUMN
使い慣れた母語を土台に、外国語を学ぶ。 バイリンガル教育は、言語教育の新たな挑戦。
国際英語専攻
佐野 愛子
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バイリンガルには多くの利点があると考えられています。しかし、バイリンガルになることやバイリンガルであり続けることは複雑です。人々が言語をどのように認識し、使用するかは、それぞれの言語の習得に直接影響します。また、文字なしに言語を維持することは難しいと考えられています。読み書き能力は、子どもたちが就学する前に発達させることができることから、学校での教育の枠を超えています。これまでのバイリンガル発達の研究では、主に親や教師の行動や学習者の口頭でのコミュニケーションスキルに焦点が当てられてきました。私は、読み書きに基づく言語習得における学習者の自主的な取り組みに関心があります。
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第二言語習得は学習者の内部で発生する習得メカニズムだけでは説明しきれないほどの複雑さを持ちます。そのため、言語を知識として学ぶだけではなく社会に根付いた活動を通して習得するという考えのもとに、学習の状況性やグローバル化時代の流動的コンテクストを考慮することが必要となります。私は、このような視点から、第二言語習得における社会文化的要因に着目し、異文化適応、リテラシー、アデンティティを研究しています。グローバル化によって多様性を増す異文化接触の再概念化に寄与すべく、言語横断的視座から母語と第二言語の融合性を考察し、リテラシーの発達過程とアイデンティティ変容に関する社会言語学的探究を続けています。
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