4.R2030後半期に入る節目を迎えるにあたって

2026年度は、立命館大学が掲げてきた将来構想「R2030 チャレンジ・デザイン」において、前半期の到達点と課題を踏まえ、後半期(2026~2030年度)へと移行する節目の年度にあたります。これまでの前半期では、研究高度化、大学院教育の拡充、創発性人材育成、グローバル化、多様性の推進など、将来構想に基づくさまざまな取り組みが積み重ねられてきました。2026年度は、それらの取り組みが現在の教育・研究・学生支援の実践としてどのように具現化され、学部生・大学院生一人ひとりの学びや研究の実感とどのようにつながっているのかを、あらためて捉え直すことが求められる時期に位置づけられます。

R2030後半期計画では、「次世代研究大学」の実現と「イノベーション・創発性人材」の育成を大学像として掲げ、これを具体化するために五つの戦略目的と、それを支える主要政策・主要施策が整理されています。2026年度事業計画は、この後半期計画で定められた「主な事業戦略」を起点として策定される最初の年次計画であり、後半期に向けた方向性を実装段階へ移行させていく重要な役割を担っています。すなわち、後半期計画に示された政策や施策を、各部門・各現場の具体的な活動として着実に展開し、その進捗と成果を検証しながら次年度以降につなげていく出発点が2026年度であると言えます。

その具体化にあたっては、国の政策動向や各種公募事業を、単に外部資金を獲得するための機会として捉えるのではなく、本学がめざす教育・研究の方向性を点検し、加速させるための一つの政策手段として捉えることも重要です。

一方で、教育・研究・学生生活や課外活動などの学びの機会が多様化・高度化するなかで、その全体像や相互のつながりが学部生・大学院生にとって見えにくくなりつつあるという課題も顕在化しています。R2030後半期計画では、研究と教育、正課と正課外、学内と社会との接続を重視し、学部生・大学院生の挑戦や成長を支える環境を総合的にデザインすることが掲げられています。大学として、どのような学びを大切にし、どのような成長や将来像を支えようとしているのかを、事業計画に基づく具体的な取り組みを通じて、学生のみなさんとあらためて共有していくことが重要となります。

2026年度は、このようにR2030後半期計画と年次事業計画との連動を意識しながら、大学の将来構想と学部生・大学院生の学びとの関係を点検・再確認し、次の展開に向けた共通理解を育てていくための重要な年度です。この年度を、学びや研究、学生生活のあり方を大学と学生が共に考え、実践につなげていく機会として生かしていくことが、R2030後半期の取り組みを実質的に充実させていくことにつながっていきます。

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