5.2026年度の全学協議会が担う役割
2026年度に開催する公開での全学協議会は、学部生・大学院生を含む構成員との対話を通じて、大学として一定の考え方や方向性を確認するとともに、今後も継続して検討していくべき論点を共有する場として位置づけられます。公開での全学協議会は、大学のすべての構成員に開かれる形で様々な課題に向き合ってきました。この協議会では、すべての論点について直ちに結論を導くことを目的とするものではありませんが、一方で、議論を通じて浮かび上がった認識や合意を、全構成員が大学としての「いま」の姿として受け止め、次につなげていくことが求められるものです。
本協議会において確認される一定の結論とは、大学の構想や取り組みを一方的に示すものではなく、学部生・大学院生との対話を踏まえながら、現在の学びや研究の環境をどのように捉え、今後どの方向により良く向かわせていくのかについて、対話を通じて確認された点を可視化するものです。それは同時に、学部生・大学院生の学びの実感や課題意識に応答し、大学の「いま」と「これから」を結び直す営みでもあります。
その意味で、文理横断教育、成長分野への対応、次世代研究大学の実現に向けた大学院教育・研究環境の高度化、研究と社会実践の接続といった論点は、大学側の制度設計だけで完結するものではありません。これらは、学部生・大学院生が自らの学びや研究をどのように意味づけ、どのような学びの機会を必要としているのかという実感と結びつけて考える必要があります。2026年度の全学協議会では、R2030後半期におけるこうした教育・研究改革の方向性を、学部生・大学院生の視点からも確認し、今後の具体化に向けた共通理解を形成することが重要です。
また、2026年度の全学協議会は、この年度限りで議論を完結させる場ではなく、学園共創の一環として、ここで確認された論点や視点を出発点と捉え、学部生・大学院生との対話や検討を今後も継続していくことを大学として示す節目の機会でもあります。一定の結論と継続すべき問いとを併せ持つことで、R2030後半期に向けた取り組みの方向性と幅を、より確かなものとしていきます。
2026年度の全学協議会を通じて形成される認識や方向性は、大学が計画しているR2030後半期の取り組みを支える基盤となり、学部生・大学院生一人ひとりが自らの学びと成長を実感し、次の挑戦へ向かうことを支える大学の姿を、学部生・大学院生のみなさんと共に考え、形づくっていくことにつながります。
その意味で、2026年度全学協議会は、社会情勢の変化を踏まえ、立命館大学が次世代研究大学としてどのような価値を生み出し、AI時代において専門性と実践力を備えた人材、そしてイノベーション・創発性人材をどのように育成していくのかを、学部生・大学院生のみなさんとともに考える場でもあります。現在の学びや学生生活の課題を確認することと、これからの立命館大学がめざす姿を構想することを結びつけて議論していきます。
目次Index
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第Ⅰ章
2026年度全学協議会の意義と位置づけ
―これからの立命館大学を考えるために―
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第Ⅱ章学園共創のプロセスとしての全学協議会のあり方
―2022年度以降の議論の積み重ねを踏まえて―
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第Ⅲ章2022年度から2025年度における立命館大学の取り組みについて
―学び・研究・学生生活の充実に向けたR2030前半期の歩み―
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第Ⅳ章R2030後半期に向けた教学・研究・学生生活の重点施策
―学部生・大学院生との対話を踏まえ、「いま」を充実させつつ「これから」の展開を構想する―
- 第Ⅴ章R2030期間の財政運営と立命館大学の2027年度以降の学費・財政政策について
- おわりに2026年10月に開催される公開での全学協議会に向けて

