5.主体的な進路選択を支えるキャリア形成支援

近年は、採用活動の早期化やインターンシップの拡大、学内外の就職支援サービスの充実により、学生が利用できる情報や機会が大きく広がっています。一方で、選択肢が増える中で、「何から始めればよいか分からない」「一人で進めることに不安がある」と感じる学生も少なくありません。こうした状況を踏まえ、本学では、学生が自分に合った支援を選び、次の行動につなげられるよう、支援のあり方を見直してきました。

具体的には、コロナ禍以降、対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド型の支援を基盤に、進路・就職ガイダンス、企業説明会、模擬面接、エントリーシート作成支援などを実施してきました。また、電話等による状況確認を通じて、学生一人ひとりの進路状況を把握し、必要なサポートにつなげる体制も整えています。全体ガイダンスでは就職活動の全体像を示し、その後の個別説明会や動画配信を通じて、学生が自分に必要な準備や次の行動に進めるよう支援しています。

就職活動に不安を抱える学生や、活動が思うように進んでいない学生に対しては、早い段階から状況を把握し、個別相談や学内外の関係機関への接続を行ってきました。また、低回生の段階からキャリアを考える機会を提供し、授業やガイダンスを通じて、社会との接点や多様な進路の可能性を示してきました。留学生、大学院生、個別の配慮を要する学生に対しても、それぞれの状況に応じた支援を行うとともに、卒業生や内定者が後輩を支える仕組みを活用し、実体験に基づく助言を得られる機会を広げています。

最近では、学生のニーズの多様化・個別化が一層進む中で、支援メニューを整理するとともに、「就活まるわかりポータル」の活用を通じて、学生が必要な情報や支援にアクセスしやすい環境を整備しました。あわせて、面接やエントリーシートなど、実際の選考に向けた支援も強化しています。

国家公務員総合職、公認会計士、司法試験などの難関分野を目指す学生に対しても、試験制度の変更や採用動向を的確に捉え、学生が目標に向けて準備を進められるよう支援を充実させてきました。結果として、国家公務員総合職、春試験では2024年度に84名が最終合格し全国3位、公認会計士試験でも2025年に55名が合格し全国6位となるなど、着実な成果につながっています。

これらの取り組みを通じて、学生が自分の状況に応じてガイダンスや個別相談などを活用し、納得感を持って進路選択を進められる環境を整えてきました。その結果、本学では就職決定率95%以上の水準を維持しています。キャリア形成支援は、就職先の決定を支えるだけでなく、学生が自ら将来を考え、選択し、行動する力を育む支援として展開してきました。

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