第Ⅳ章

R2030後半期に向けた
教学・研究・学生生活の重点施策
―学部生・大学院生との対話を踏まえ、
「いま」を充実させつつ「これから」の展開を構想する―

第3章では、2022年度から2025年度にかけて、教学改革、研究高度化、グローバル化、学生支援、キャリア形成支援、学びと成長の可視化、キャンパス整備などを進めてきた到達点と課題を整理しました。これらの取り組みにより、学部生・大学院生の学び、研究、学生生活を支える環境は広がってきましたが、整備された制度や機会を一人ひとりの成長実感にどのようにつなげるか、また、多様な経験をどのように接続していくかは、引き続き重要な課題です。

本章では、こうした到達点と課題を踏まえ、R2030後半期に向けて、教学・研究・学生生活に関わる重点的な方向性を示します。したがって、本章で示す方向性についても、みなさんの実感や課題意識と照らし合わせながら、全学協議会に向けて共に検討する素材として受け止めていただきたいと考えています。社会や高等教育をめぐる変化の中で、立命館大学が、どのような大学の役割を果たしていくのかを考えるうえでも、本章で示す方向性は、学部生・大学院生のみなさんとともに検討すべき論点です。

大学での学びや学生生活のあり方は、一人ひとり異なります。入学直後の学生、専門性を深める高回生、研究に取り組む大学院生、仕事や家庭と学業を両立する社会人院生など、それぞれが異なる課題や展望を持っています。本章では、こうした多様な状況を前提に、大学としてどのような環境を整え、どのような対話を重ねていくのかを示します。

なお、本章で示す重点施策は、個別の制度や事業を並べることを目的とするものではありません。次世代研究大学への接続、AI時代における専門性と実践力の育成、イノベーション・創発性人材の育成、教学のグローバル化、海外へ挑戦する学生の増加、マルチパーパスな学びの場の形成、課外自主活動を含む正課以外の活動の再定義などを通じて、立命館大学がこれからどのような大学像を描くのかを、学部生・大学院生のみなさんとともに考えるための論点として提示するものです。

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