生命科学部 元村 一基 助教が「2023年度(第28回)日本植物形態学会 奨励賞」を受賞しました。

 受賞者の元村助教は「被子植物の花粉管」を材料に研究してきました。この研究を進める中で、世界で初めて細胞質中に“細胞核”が存在しない花粉管を作出することに成功し、この細胞核を除いた花粉管(オス)が、核を持つ正常な花粉管と同様に、雌しべの奥にある生殖器官の “胚珠(メス)”へ辿り着く能力を保持していることを明らかにしました。
 「植物が子孫を残す生殖現象」におけるこれまでの定説を覆した本研究成果は国際的に評価され、受賞となりました。

「日本植物形態学会 奨励賞」について

 日本植物形態学会が、植物形態学の発展に寄与した研究者を賞賛する目的で設けている3賞のうちの一つです。「日本植物形態学会奨励賞」は、植物形態学の分野で将来の活躍が期待される若手研究者に授与されています。 2023年度 (第28回) は厳正なる選考の結果、3名が受賞しています。

元村 一基 助教のコメント

 この度は名誉ある賞を賜り大変光栄に存じます。
 ご指導頂きました先生方、共同研究者の皆様、研究の遂行に不可欠な研究補助の皆様や学生諸君、日々の暮らしを支えてくれる家族、その他研究活動をサポートいただいている全ての方々に心より感謝申し上げます。
 今後、研究を更に飛躍させて植物科学の教科書に載るような発見を目指して、精進してまいります。

元村 一基 助教 元村 一基 助教

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