立命館大学は、10 月7 日（月）、2018 年ノーベル平和賞受賞者のデニ・ムクウェゲ医師に名誉博士号を贈呈いたします。当日はデニ・ムクウェゲ医師が立命館大学衣笠キャンパスに来校、名誉博士号贈呈式・記念講演会を開催いたします。

　デニ・ムクウェゲ医師は、1990 年代後半に母国の内戦が激化し、本人自身や家族が命の危険にさらされる中、レイプ被害にあった女性の包括的なケアとともにレイプから女性を守るための活動に注力してこられました。アフリカの内戦では、部族紛争において女性に対する性的虐待が戦略的武器として駆使されている実態があります。そのためムクウェゲ氏は、レイプ被害からの女性の保護・ケアが、アフリカ地域における積極的な平和構築のために不可欠な活動であると位置づけておられます。また、アフリカにおける資源採掘産業の持続可能な発展のための規制強化、現場の女性や児童労働の改善にも尽力されています。

　本学では、デニ・ムクウェゲ医師のこれらの取り組みが、アフリカにとどまらず人類の平和と民主主義の進展に資する功績として捉え、名誉博士号の贈呈を決定しました。