8月5日から8月11日まで、衣笠キャンパスにて、3つのゲーム研究に関する国際学会「2019 IEEE SeGAH」※1、「DiGRA 2019」※2、「Replaying Japan 2019」※3 が一同に会し、「Ritsumeikan Game Week」として開催されました。
 期間中、世界各国から総勢約650名の研究者が衣笠キャンパスに集い、デジタルゲームに関する最先端の研究報告およびその知見を活かした最新の事例などが報告されました。各学会の実行委員会においては、立命館大学ゲーム研究センターの構成員と欧米やアジアに在籍する各学会の執行役員が参画した国際チームが編成され、運営にあたりました。

 また、ゲーム関連学会参加者に向けたRitsumeikan Game Week特別展(1日限定で一般公開)が開催されました。展示では、1. 1980年代のゲーム機を触って遊べる「テレビゲームとその時代展①昭和編」、2. 立命館大学映像学部の学生や教員たちが新たな形のテレビゲームを提案する「テレビゲームとその時代展②令和編」、3. アーケードゲームの開発資料を展示する「『ギャラクシアン』→『ギャラガ』→『ギャプラス』展」など、ゲームの過去、現在、そして未来を感じられる企画が用意されました。展示期間には世界中から来たゲーム開発者が興味深そうにそれぞれの展示を見回っていました。

 参加者からは、「日本の文化とゲーム研究の最前線が実感できる国際大会となった」「基調講演者の講演内容が示唆に富む内容で今後、研究を進めるうえで参考になった」という声があがりました。

 Ritsumeikan Game Weekで初めて来日した研究者や、日本におけるゲーム研究に関する最先端に触れる機会を得た研究者も多く、本学におけるゲーム研究の存在感やその意義を改めて世界に発信する機会となりました。

 立命館大学ゲーム研究センターの上村センター長は、「これをきっかけに『デジタルゲーム研究』や『デジタルゲームの保存活動』を軸にさらなる国際化を強化していきたい」と今後の抱負を述べました。

※1「2019 IEEE SeGAH」とは、電気・電子技術に関する最大規模の国際学会「IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)」の中でも、デジタルゲームの技術やノウハウを医療や健康といった分野に応用することに特化した部会の研究者による世界大会。

※2「DiGRA 2019」とは、デジタルゲームを主題として研究をする研究者により構成された国際学会「Digital Game Research Association」による年次大会。日本では2007年に東京大学で開催されて以来、12年ぶりの開催。

※3「Replaying Japan 2019」とは、立命館大学ゲーム研究センターとアルバータ大学とが連携して開始した日本のゲームに関する国際研究大会。

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