2020.12.17 NEWS

「第2回 スーパーグローバル大学創成支援事業オンラインシンポジウム ~アフターコロナにおける高等教育の国際化を考える~」開催

 11月30日、立命館大学は「第2回 スーパーグローバル大学創成支援事業オンラインシンポジウム ~アフターコロナにおける高等教育の国際化を考える~」を開催しました。

 このシンポジウムは、6月に東京大学が主催したキックオフイベントを契機とし、9月に慶應義塾大学が海外大学の事例も交えて第1回シンポジウムが開催され、そこでの議論を踏まえ、高等教育における「ニューノーマル」とはどのようなものか、国公私立大学における具体的な取り組みを紹介することを通じ、今後の日本の大学における国際化のあるべき姿を未来志向で考えることを目的として開催しました。当日は、22か国から250名を超える方々にオンラインで参加いただきました。

 開会にあたり、仲谷善雄学長は、新型コロナウイルス感染症による高等教育、特に大学の国際化に対しての影響に触れるとともに、学生の大きな成長の場である教育の国際化について、今後のあるべき姿やヒントが得られ、参加された皆さまが、勇気づけられるような意見交換がなされることを期待する旨、挨拶しました。

 前半の部では、佐藤邦明 文部科学省高等教育局主任大学改革官・国際企画室長より教育再生実行会議の動きや、採択校向けアンケート結果の報告があり、続いて小尾晋之介 慶應義塾常任理事より前回の総括について報告がありました。その後、3大学から大学の国際化に向けた取り組みやコロナ禍における対応について事例紹介がなされました。広島大学の渡邉聡理事・副学長からは、海外大学との教育研究連携や留学プログラムの教育効果の測定などについて、国際教養大学の熊谷嘉隆理事・副学長からは、高大連携による英語教育やオンラインでの実験科目の実例などについて、立命館大学の河村律子国際関係学部長からは、アメリカン大学とのジョイント・ディグリー・プログラムにおけるコロナ禍の対応などについて、それぞれ特色ある取り組みを紹介しました。また、芦沢真五 東洋大学国際学部教授と中崎孝一 公益財団法人未来工学研究所主席研究員が、証明書類電子化ナショナル・プロジェクトというテーマで、学修歴証明書の国際通用性を高める取り組みを紹介しました。

 後半の部では、サイモン・マージンソン オックスフォード大学教育学部教授より、英国の教育現場の現状や世界的視点からのオンライン教育の問題点、コロナ禍による世界各国の国際的な学生交流への影響や今後の見通しなどについて、示唆に富むコメントがありました。マージンソン教授の発表を踏まえ、上野隆三 立命館大学副学長によるファシリテートのもと、登壇者全員でパネルディスカッションが行われ、アフターコロナにおける大学の国際交流について活発な意見交換や参加者との質疑応答が行われました。最後に、関村直人 東京大学副学長が全体を総括し、シンポジウムシリーズを通じて、教育の質保証という問題について取り組んでいける深い議論が交わされたのではないかと挨拶し、閉会しました。

 立命館大学は、今後も国際化を牽引する大学として、スーパーグローバル大学創成支援事業の採択大学と協力し、グッドプラクティスの共有を図っていきます。

 

仲谷善雄学長
仲谷善雄学長
サイモン・マージンソン オックスフォード大学教育学部教授
サイモン・マージンソン オックスフォード大学
教育学部教授

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