イタリア食科学大学(UNISG)副学長らがご来学

 去る4月23日、立命館大学が協力協定を結ぶ、イタリア食科学大学(UNISG)副学長ニコラ・ペルッロ教授と、エレーナ・マンチョッピ氏が、食マネジメント学部の特別ゲストとして来日しました。

 太田達特別招聘教授が理事を務める「有斐斎弘道館」では、ペルッロ教授とマンチョッピ氏をお迎えして、一期一会の特別な茶事が開催されました。新入生全員が受講する学部専門科目「食科学入門」では、食マネジメント学部も影響を受けた「食科学」をテーマに、ペルッロ教授から直々の講義が行われました。
 次の日には和田有史教授のゼミ生による五感体験ラボを訪問。食マネジメント学部短期留学プログラムのイタリア実習で食科学大学訪問時にお世話になった、第一期卒業生がキッチンに立つ、リッツ・カールトン京都のイタリアンレストランでは、特別ディナーが開催され、食科学大学のレストランで最初に食べた料理にインスピレーションを受けたというアンティパストが披露されました。

 27日はびわこ・くさつキャンパスのピッツァ窯の前で、特別講演会「料理はアートか?」が開催されました。食マネジメント学部の石田雅芳教授の司会・通訳のもと、食の哲学を専門とするペルッロ教授は、ご自身の関心テーマである料理の芸術性について、古代の哲学からイタリアの未来派、現代芸術、ファインダイニングまでを縦横に論じながら、料理が芸術になる(ならない)条件について、分かりやすい例をあげて議論しました。

 ペルッロ教授の元でドクター論文を作成したマッダレーナ・ボルサート氏(立命館大学グローバル・イノベーション研究機構専門研究員として来日中)、エレーナ・マンチョッピ氏の2人も、それぞれの研究テーマに沿って、アートとしてのお菓子、嗅覚と食について講演しました。京都吉兆の総料理長、徳岡邦夫氏からは、1つの和歌から始まる長い旅がたどり着いた、「待幸亭」の修復をテーマに、総合芸術としての食の場についてお話がありました。講演会後は懇親会を兼ねて、学生が滋賀県の食材を使ったナポリピッツァを提供させていただきました。

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