オンラインシンポジウム「すべての女性アスリートにウェルビーイングの実現を-先端的支援の取り組み-」を開催

令和6年3月1日(金)にオンラインシンポジウム「すべての女性アスリートにウェルビーイングの実現を-先端的支援の取り組み-」を開催いたしました。

 本セミナーでは、スポーツ庁より女性アスリートの育成・支援プロジェクト「女性アスリートの課題解決型実践プログラム」を受託する新潟医療福祉大学(江玉 睦明 先生)、日本体育大学(須永 美歌子 先生)、立命館大学(杉山 敬 先生)の3大学に加えて、同プロジェクト「女性アスリート支援プログラム」を受託するハイパフォーマンススポーツセンター(以下、HPSC、白井 克佳 先生)をお招きし、2か年の取り組み報告とパネルディスカッションを行いました。それらに先立ち、女性アスリート支援の第1人者でもある能瀬さやか先生(HPSC、婦人科医)に「女性アスリートが抱える健康問題」というタイトルにて基調講演を行っていただきました。

 能瀬先生には、トップアスリートに加えてジュニア期や引退後の女性アスリートが抱える健康問題やホルモン製剤の使用について最新の知見やこれまでのデータを踏まえて、分かりやすく現状や課題をお話いただきました。江玉先生には新潟県でのアスリートサポート体制の構築および支援ネットワークの構築実績や包括的な健診状況を、須永先生には現場の指導者とアスリートのニーズに即したコンディショニング教育プログラム(選手用動画・テキスト、指導者用ガイド)の開発状況を、杉山先生にはオンライン学びシステム(LINEボットおよびポータルサイト)の構築および使用状況を、白井先生にはHPSCにて取り組まれている産前産後ケアを含めた、トップアスリートの包括的なサポート状況について、ご報告いただきました。最終セッションでは、ご登壇いただいた5名の先生を交えてパネルディスカッションを行い、ジュニア期の学びや健診の普及等について活発な議論を行いました。204名の方に参加のご登録をいただき、当日は137名にご参加をいただきました。シンポジウム終了後のアンケートにおいては、「シンポジウムに満足された方」が98.5%(66/67名が満足と回答)、また「女性の健康課題について興味・関心が高まった方」が97.0%(65/67名が高まったと回答)と、非常に満足度および興味・関心共に高かった、というお声をいただきました。

 ご登壇いただきました新潟医療福祉大学 江玉先生、日本体育大学 須永先生、HPSC 白井先生および能瀬先生、また当日ご参加いただき、会を視聴くださった皆様、本シンポジウムに関わっていただいた皆様に御礼申し上げます。今後も、ジュニア・育成世代からトップ・エリート層の女性アスリートはもちろん、彼女らの指導者や保護者の皆様が、ご自身の身体や体調に興味を持ち、さらに主体的に学びを継続され、一人でも多くの方がWell-beingを実現されることを、関係者一同、心より願っております。

パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションの様子(上段右から、能瀬さやか先生、須永美歌子先生、杉山敬先生、下段左から江玉睦明先生、白井克佳先生、伊坂忠夫先生(モデレータ))

以下、各団体の成果・情報発信情報です。是非ご覧ください。