第3回立命館びわこ講座

立命館びわこ講座 第3回目を開催

 11月5日(土)びわこ・くさつキャンパス(BKC)にて、立命館びわこ講座の第3回目の講義を開催しました。本講座は本学と草津市、草津市教育委員会との共催企画でBKC開学当初から20年以上続く講座で、草津市の方を中心とした地域の方を対象としています。

近江の街道景観~近江八景を交えて~

山崎 正史 教授(理工学部建築都市デザイン学科)
山崎 正史 教授(理工学部建築都市デザイン学科)
「街道と町の形」~八幡堀について~
「街道と町の形」~八幡堀について~

 全5回のうち3回目となる今回は「近江の街道景観~近江八景を交えて~」を演題として、理工学部建築都市デザイン学科 山崎 正史 教授に「東海道の景観」、「街道と町の形」、「近江八景」の3つのテーマについてご講演いただきました。
 はじめに大津や膳所、唐橋、草津宿といったBKC周辺の身近な場所と東海道の町並み、建築、景観についてそれぞれの特徴や京都との違い等についてのお話がありました。昔の絵画や古絵図と、同じ場所の現在の写真を比較しながら見ることができ、その当時の様子や今はどの程度その景観が維持されているのかということを学びました。また、「街道と町の形」では、地図を北向きに見るだけでは一見分からない「隠された対称形」がデザインされているといった興味深いお話もありました。最後に、近江八景については、「八景」図が伝統となるにいたった歴史的背景や近江八景についてのご紹介だけでなく、西欧人と東洋人の風景の見方・描き方の違いや、「八景」が日本の風景鑑賞の仕方・楽しみ方を示したといった観点からのお話もありました。

草津宿の町並みについて
草津宿の町並みについて

 今回も第1回、2回とは違った角度から地域について学びました。受講者のアンケートからは、近隣の町の景観や建物の昔と今について学ぶだけでなく「絵の見方」や「町並みの楽しみ方」を教えてもらうことができたといった声も多数お寄せいただきました。
 次回は11月12日(土)、「文学から見えてくる近江の風土」をテーマに旅行作家の西本梛枝先生にご講演いただきます。

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