2017年10月7日(土)、びわこ・くさつキャンパスにおいて『2017立命館びわこ講座』が開講しました。
 本講座は大学の知的資源を地域の生涯学習支援に活かすことを目的に、草津市および草津市教育委員会と本学による共催企画としてBKC開学当初より継続して開講し、今年で23回目となります。身近な近江・草津の豊かな文化・財産・歴史について広くとらえることを目指しており、毎年多くの方に参加いただいています。

開講式~第1回「滋賀・草津の水災害」

草津市教育委員会 川那邉正教育長とBKC地域連携室 岡本直輝室長による開講式での挨拶
第1回の講師を務めた理工学部都市システム工学科 里深好文教授

 初回にあたるこの日は開講式も行われ、草津市教育委員会の川那邉 正教育長は市内の災害や市にゆかりのある俳諧の祖・山崎宗鑑など、今年の講義テーマに関連づけて本講座への期待が述べられました。続いて本学BKC地域連携室の岡本直輝室長より、学生が県や市の新たな文化創造に関わらせていただくことへのご理解・ご鞭撻をお願いした後、本編となる講座がスタートしました。

 「滋賀・草津の水災害」をテーマに、理工学部都市システム工学科の里深好文教授より身近な地域の具体的な事例をあげながら、資料に基づいて講義が進みました。内容は、琵琶湖流域の水の流入と放出の現象や瀬田川の重要性、湖南アルプスの地質によるリスク、旧草津川の歴史と天井川の特徴、河川と災害の仕組みと対策等、多岐に渡って解説されました。平易な言葉で時には身近な例として自身のエピソードを挟みながら、災害時の自助・共助・公助や防災のため行政との連携や相互理解が必要であることなど、改めて考えさせられることが散りばめられた奥深い講義となりました。

受講された皆さんの声

過去の水害事例や具体的なデータをわかりやすくまとめられた里深教授の資料と、歯切れの良い説明が好評でした
パワーポイント資料を見ながらメモを取ったり、お話に頷いたり、熱心に学ぶ姿勢が素晴らしい受講生の皆さん

・琵琶湖の水位調整、維持管理と流出河川である瀬田川、天ケ瀬ダム、宇治川、淀川に至る河川改修と維持管理の重要さが実によく理解できて、大変興味深く聴講できました。
・「草津は災害がないね」と家族で話すことがありますが、今日の講座を聞いて災害は他人事ではないということを家族に伝え、自分達で対策できることを話し合っていこうと思いました。久しぶりに大学で学ぶことができ、楽しい時間を過ごすことができました。
・大変貴重なお話で、地域の方々にも勉強ができるように、学区単位の防災訓練の時に短時間でも良いので水害の原因・対策の話をしてもらえればと思いました。
・あちこちでユーモアを取り入れて話してくださり、笑い声も出て飽きることがなく聞かせて戴きました。この先生に学ぶ学生さんは幸せだろうなと思います。また先生のお話が聞きたいです。

関連情報

NEXT

2017.10.10 TOPICS

飛行ロボットに革新をもたらす機械の「眼」

ページトップへ