生命科学部「+R ソフト材料化学研究所」がディープテックグランプリで日鉄エンジニアリング賞を受賞

 生命科学部 高分子材料化学研究室(担当教員:堤治 教授、久野恭平 助教)が主宰する「+R ソフト材料化学研究所」が、2019年9月7日に日本ユニシス株式会社(東京都)にて開催された「第7回ディープテックグランプリ」(主催:株式会社リバネス)において「日鉄エンジニアリング賞」を受賞しました。

 「ディープテックグランプリ」は、リアルテック領域(ものづくり、ロボティクス、モビリティ、IoT、人工知能、素材、エネルギー等)の技術シーズと起業家の発掘育成を目的としたビジネスプランコンテストです。232チームのエントリーの中から、一次審査によって選ばれたファイナリスト12チームのプレゼンテーションに対し、最優秀賞および企業賞が8チームに授与されました。
 今回のグランプリでは、高分子材料化学研究室で開発した「力を見える化するエラストマー」について紹介しました。高分子材料化学研究室では、力を加えて変形させると色が変化するゴム状素材(エラストマー)の開発に成功しました。目で見ることのできない「力」を色の変化として可視化できるため、日常生活から産業の現場におけるありとあらゆる場で活用できると期待できます。グランプリでは、この材料の学術的な価値に加えて、技術的優位性や世界を変える可能性が評価され、企業賞を受賞しました。

受賞のコメント

 当研究室で開発した素材がこのような形で評価されたことを大変うれしく思います。われわれは、「素材一つで世界を変えることができる」と信じて研究を行なっていますが、そのためには開発した材料が社会実装されて実際に使われなければなりません。今回のエラストマーは「力」を可視化するという非常にユニークな特性をもちますが、社会実装するためには解決すべき課題がまだ残されています。産学連携などを積極的に行ないながら、この材料を社会実装できるようにこれからも取り組んでいきます。

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