4月8日(金)、令和4年度科学技術分野の文部科学大臣表彰の科学技術賞・理解増進部門において、産業社会学部・永野聡准教授らの研究グループが「ゆりあげ港朝市の復興を通じた東日本大震災に関する理解増進」の業績で共同受賞されました。
 本部門は、青少年をはじめ広く国民の科学技術に関する関心及び理解の増進等に寄与し、又は地域において科学技術に関する知識の普及啓発等に寄与する活動を行った者を対象に授与されます。

 永野准教授らの研究グループは、東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた宮城県名取市閖上地区において、30年以上続けられていた「ゆりあげ港朝市」の早期再開ならびに多くの集客による賑わいの創出を目指し、施設デザイン、プランニング、資金調達、組織づくり等を専門的な見地から復興計画を策定し、献身的に推進しました。加えて、「ゆりあげ港朝市」という、人々に親しまれてきた朝市という場を再生する取り組みは、ボランティアや復興支援を受け入れる地域の拠点、交流の場の創出、閖上地区全体の活性化へと繋がっていきました。
 近年では、永野准教授の所属される学部のゼミ生を中心に、復興支援の活動を精力的に実施しておられます。

永野聡准教授の受賞コメント

 このような名誉ある賞を頂きました事に、ご関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
 本取組みは、東日本大震災発生後、約11年間継続して実施して参りました。私自身、当初、「何かしなければ!」と気持ちが先行していた震災復興の支援活動が、今では、30名近くの学部生を抱え、震災復興の新しい支援の形を模索する日々になって来ております。これからも地域に寄り添い、より一層の精進を重ねてまいる所存です。何卒よろしくお願いいたします。

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