“研究倫理”を学ぶ

 6月27日(月)・28日(火)の2日間にわたり、朱雀キャンパス・衣笠キャンパスにて研究倫理共通セミナーを開催しました。本セミナーは大学院キャリアパス推進室が主催する「大学院キャリアパス支援プログラム」の一つで、全大学院生を対象に行っています。

 セミナーの講師は原木万紀子共通教育推進機構特別招聘准教授が担当しました。
 また、衣笠総合研究機構とR-GIROの専門研究員がグループワークのファシリテーションを担当しました(6月27日(月)上尾真道、李増先、近藤宏、吉永隆記/6月28日(火)由井秀樹、岡野英之、殷暁星、冨田敬大、櫻井悟史)。

 研究倫理は大学院生が主体的に考えるべき問題であり、研究活動を進めていく上で非常に重要です。
 本セミナーを通して倫理教育を学ぶ必要性・意義を始め、研究と研究倫理の繋がりや研究活動の進め方を学び、研究倫理の基礎知識を身につけることを目指します。

 セミナー前半は、「わたしが目撃した研究不正の現場」という主問題に沿って、仮に研究不正の現場に遭遇した場合、研究者としてどの様な行動を取るべきか、受講者同士でグループを作り、専門研究員のファシリテーターも交えて話し合いました。その後さらに、パターンの違う情報ケース1~3を用いて、3つの事例ごとに新たなグループを組み、グループ内で主問題に対し、どの様に行動するべきかを話し合いました。

 後半では、それぞれの事例で得た情報を基に、再びグループ内での共有と問題に対してどう行動するべきかを話し合い、皆で出した結論を基に、グループごとに発表を行いました。

 

異なる分野の専門家と共に学ぶ

原木先生の講義@衣笠・究論館
グループワークの様子@朱雀会場

 専門分野の異なる大学院生同士の話し合いは、あらゆる視点から問題を見つめ、探る事が出来るため、自身の身近にある問題として、行動の仕方や問題意識の持ち方など倫理姿勢を学ぶとても意義深いワークとなりました。

 原木先生のまとめの講義では、どういうものが研究倫理違反になるのか、どういう事が正しいのかを、まずは自分自身が模範的に示していく事が周りにも波及する事、そして自らが正しい行動を示す事が研究を行っていく上でも大変重要である事を話されました。受講生からは、

 「研究倫理について色々と考える機会を持つ事が出来た。」
 「研究不正に対する対応の難しさを改めて考える機会になった。」
 「不正告発の重要性を再認識出来た。」

と、セミナー全体を満足出来るものとして感想が寄せられました。

 大学院キャリアパス推進室では、引き続き、7月9日(土)BKC、9月4日(日)OICにて研究倫理共通セミナーを開催します。

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