膝関節のケアによる健康促進

スポーツ健康科学部 篠原靖司教授

 2023年12月9日、志津南学区社会福祉協議会主催の講演会が志津南まちづくりセンターで開催されました。地域住民の健康促進・維持に関わる内容で、本学スポーツ健康科学部 篠原靖司教授に講演をお願いしたいと、6月からご要望いただき、この度実現いたしました。
 当日は、比較的暖かい晴天に恵まれ、準備していたイスが足りなくなるほどの盛況で、約80人もの皆さんがご参加くださいました。
 大学で教鞭をとりながら、病院で診察や手術もされる現役の医師でもあり、さらに女子15人制ラグビー日本代表のチームドクターでもある篠原先生の自己紹介に続き、日本人に多い膝関節疾患についての講義が始まりました。

熱心に受講される約80人の志津南学区の皆さん
熱心に受講される約80人の志津南学区の皆さん
膝関節の解剖
膝関節の解剖
講演後も熱心に質問される皆さん
講演後も熱心に質問される皆さん

 膝関節の解剖に続き、代表的な4つの疾患の症状「関節水腫(水がたまる)、関節血種(血がたまる)、膝くずれ現象、ロッキング(ひっかかり)」について説明されたのち、その治療と手術についても詳しく紹介されました。
 症状が悪化し人工膝関節にならないための予防として、運動療法(筋力トレーニングとストレッチ)が重要であること。自宅で寝そべりながら、またはイスやタオルなど簡単な道具を使ってのストレッチやトレーニングを具体的に紹介。膝がしっかり伸びるようにストレッチをすること、そして膝を動かす太ももの前の筋肉を鍛えることの大切さを強調されました。
 さらに、締めくくりとして「無理をしない、痛みがない程度に行う、毎日行える程度の回数・時間で、継続する(根気強く)」という運動療法のコツを改めて確認されました。
 質疑応答の時間には、ご自身の膝の症状や、運動についての質問がいくつもあり、さらに講演終了後も先生の前にしばらく列ができるなど、皆さんの関心の高さが伺えました。
 

 今後も地域の皆さんのご要望にお応えし、健康促進活動の一助となるような連携にご協力できればと思います。

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