志津南社会福祉協議会主催 社会福祉セミナーへの講師派遣
人生100年時代を迎えて~若年層からのフレイル予防~
2023年1月28日、志津南まちづくりセンターで開催された志津南社会福祉協議会主催の社会福祉セミナーに本学スポーツ健康科学部 真田樹義 教授が講演を行いました。当日は、寒波の影響が残る日にも関わらず、40名近くの皆さんがご参加くださいました。
スライドを見ながら、1.健康づくりのための運動、2.高齢者の特性とアセスメント、3.高齢者のトレーニング、と3つの分野にわたってお伝えしました。
滋賀県は、男性女性共に平均寿命がトップクラスです。長寿のヒミツは健康な生活習慣を持っている人が多く、それを支える生活環境が整っていることだと言われています。運動は薬ともいわれ、運動・身体活動は全身の気管(心臓・血管・筋・肺)を強くすること、運動習慣のある人のほうがかかりにくく予防できる疾患もあること、75歳以上の高齢になると肥満よりも運動不足が危険であることをお話ししました。
サルコペニア(筋量、筋昨日の加齢低下)、ロコモティブシンドローム(運動器の障害、歩行障害)、フレイル(体重減少、疲労、身体的精神的社会的な虚弱)と介護予防に関わる健康問題として多くの人に言葉の意味も認知されてきましたが、できるだけ介護を必要とされる時期を延ばせられるよう、サルコペニアを防ぐ大切さをお伝えしました。
講義中、真田教授は「30分に1回は椅子から立ち上がりましょう」と、その場でできる運動を皆さんで行い、講義後にも正しいスクワットのやり方を伝え一緒に行いました。
最後の質問時間では、多くのかたから手が上がり、次々に質問をされる参加者の皆さんの様子から、健康や運動に対する意識の高さが見てとれました。予定時間を少し延長しての講座となりましたが、とても有意義な時間となりました。
今後もこうした皆さんの健康増進活動の一助となる連携にご協力できればと思います。