公開講座「ふくしまの今と未来」開催

 12月14日、大阪いばらきキャンパス(OIC)で、学校法人立命館と福島県による、協定締結5周年を記念した公開講座「ふくしまの今と未来」を開催しました。
 両者は、産業振興、教育・文化・スポーツ、環境回復、国際交流、人材育成、まちづくり等の分野において相互に協力し、地域社会の発展と人材育成に寄与することを目的とした連携協力協定を2013年に締結しました。協定締結以降、立命館は関西・京都の地から国内外に向けた福島県の現状や魅力を発信する取り組みのほか、復興に向けた教育・研究分野での連携を行っています。

内堀雅雄・福島県知事
内堀雅雄・福島県知事
仲谷善雄・情報理工学部教授
仲谷善雄・情報理工学部教授

 本講座は、東日本大震災発生からまもなく8年となる中、心理学を学ぶ学生が受講する講義「社会の中の心理学」にて展開し、一般来場者を交えた約300人が参加。福島の今と未来、福島のもつ魅力や可能性について「心理学」をキーワードに読み解き、関西から学生ができることや大学ができることについて考えました。
 講座では、内堀雅雄・福島県知事が登壇し、東日本大震災発生以降の福島県による復興に向けた経過や復興の展望について、「希望」「危機意識」「挑戦」の3つのキーワードを挙げ講義しました。
 また、防災情報システムや思い出工学を専門とする仲谷善雄・情報理工学部教授によるゲストトークでは、復興支援と防災の取組みに関する研究紹介の他、ゼミナールやスタディツアーを通じて福島を学び活動をする立命館大学「チャレンジふくしま塾」、「サトウタツヤゼミ」、関西大学の「橋口勝利ゼミ」より活動事例発表がありました。

 参加した学生からは、「複合災害の被害を受けた福島県ですが、『希望』『危機意識』『挑戦』の3つを軸に、前向きに復興していっていると感じました。いまだに復興が進みきっていないというのが福島県の現状のようですが、『悪い未来しかないわけではない』と前を向いて進んでいく姿を見て、自らもなにかできることをやっていこうと思いました」などの感想が寄せられました。

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