教員紹介

国際コミュニケーション学域

学習者の自己主導的なバイリンガル教育
キーワード :
学習者の主体性、バイリンガリズム、リテラシー

占 イン准教授

所属専攻:
国際英語専攻
専門分野:
学習者の主体性、バイリンガリズム、 バイリンガル教育
バイリンガルには多くの利点があると考えられています。しかし、バイリンガルになることやバイリンガルであり続けることは複雑です。人々が言語をどのように認識し、使用するかは、それぞれの言語の習得に直接影響します。また、文字なしに言語を維持することは難しいと考えられています。読み書き能力は、子どもたちが就学する前に発達させることができることから、学校での教育の枠を超えています。これまでのバイリンガル発達の研究では、主に親や教師の行動や学習者の口頭でのコミュニケーションスキルに焦点が当てられてきました。私は、読み書きに基づく言語習得における学習者の自主的な取り組みに関心があります。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

グローバル化の中で、ますます多くの人々がバイリンガルになることに興味を持つようになってきました。英語を含む語学学習においては、それを計画し、管理するのは学習者自身になります。先生に頼り切るのではなく、自分自身のことを教師と見なしながら、主体的に学んでみてください。きっとより早く上達するはずです。

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国際コミュニケーション学域

スピーチを音響分析し諸言語の音声特徴を解明
キーワード :
コミュニケーション、 音声分析、外国語教育

津熊 良政教授

所属専攻:
国際英語専攻
専門分野:
音声学、音韻論
現在社会のあらゆる場面において、ますます加速する日本のグローバル化を感じさせられます。21世紀の日本人はこれまでの受信型から発信型へと思考改革をする必要性に迫られています。多文化共生社会を迎える近い将来、英語や他の外国語での生きたコミュニケーション能力が必要です。わたしの研究は、アクセント・イントネーションなど言語間における韻律的特徴の対照音声学的研究を課題として、日本語、英語、中国語等の韻律研究を続けています。実験音声学的手法を用い、言語音声の音響分析を通じて、諸言語の音声特徴と音韻ルールを客観的に解明し、その結果を外国語教育、とりわけ英語や日本語音声教育に生かしていきたいと思っています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

日本人が国際共通語である英語のスピーキング能力を身に付けようとする時、どうしても日本式英語になります。それを気にするがあまり消極的になり双方向のコミュニケーションが取れないなんてもったいない。多数派であるノンネイティブとしてもっと堂々と英語を話しましょう。

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国際コミュニケーション学域

Globalized English
キーワード :
Global Englishes、Formulaic Language

DAVIES MICHAEL JAMES教授

所属専攻:
国際英語専攻
専門分野:
Global Englishes、Vocabulary Acquisition
The globalization of the world and the need for global citizens requires changes in how we teach in schools and universities. I'm interested in researching possible changes; for example, the approach known as CLIL can help in using language as a tool to develop deeper learning of content.

MESSAGE

受験生へのメッセージ

The learning of English in a globalized world means developing an appreciation of how its varieties reflect the cultures and languages of where it is spoken.

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国際コミュニケーション学域

社会、文化、コンテクストから紐解く第二言語習得
キーワード :
リテラシー、アイデンティティ、異文化接触

根本 浩行教授

所属専攻:
国際英語専攻
専門分野:
社会言語学、社会文化理論を用いた第二言語習得
第二言語習得は学習者の内部で発生する習得メカニズムだけでは説明しきれないほどの複雑さを持ちます。そのため、言語を知識として学ぶだけではなく社会に根付いた活動を通して習得するという考えのもとに、学習の状況性やグローバル化時代の流動的コンテクストを考慮することが必要となります。私は、このような視点から、第二言語習得における社会文化的要因に着目し、異文化適応、リテラシー、アデンティティを研究しています。グローバル化によって多様性を増す異文化接触の再概念化に寄与すべく、言語横断的視座から母語と第二言語の融合性を考察し、リテラシーの発達過程とアイデンティティ変容に関する社会言語学的探究を続けています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

大学生活は一生涯続くネットワーク形成の場でもあります。今は何者でもない一学生同士であっても、共に高めあい学びを深めていくことで、社会を担う存在へと成長する道筋を作り上げていくことができます。また、一つ一つのつながりが大きな財産となり、その後の人生を豊かにしてくれることも。よい出会い、そしてよい学びを。

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言語コミュニケーション学域

漫才対話から学ぶ、コミュニケーションの新たな視点
キーワード :
漫才対話、オープンコミュニケーション、言語・非言語コミュニケーション

岡本 雅史教授

所属専攻:
コミュニケーション表現専攻
専門分野:
コミュニケーション研究、認知言語学
皆さんはテレビで「漫才」を観たことがあるでしょう。舞台で2人がただ話しているだけなのに、それを観て観客は楽しそうに笑っています。こうした漫才の面白さについては様々な研究がなされていますが、私は漫才が「コミュニケーションを見せるコミュニケーション」であるという点に着目し、これを《オープンコミュニケーション》と名付けました。すると、日常でさり気なく他者を意識しながら会話する人たちのコミュニケーションスキルや、逆に「空気が読めない」と言われる人たちの生きている現実(リアリティ)などが高い解像度で浮かび上がってきました。皆さんにも是非そうした新しいコミュニケーションの見方を体得して頂きたいと思います。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

皆さんの中には大学での学びが社会に出たときに本当に役立つのか不安に思う人もいるかも知れません。言語コミュニケーション学域では、プレゼン・面接・接客・演劇・スポーツなど、実社会の多様な《やりとり》の研究を通じて、自己と他者との《かかわり》を再発見し、深めることができます。是非この学域の学びを実社会で大いに活用して下さい。

COLUMN

漫才は、どうしてあんなに面白いのか。 秘密を探る中で見つけた情報伝達の新概念。

コミュニケーション表現専攻

岡本 雅史

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言語コミュニケーション学域

会話分析が浮き彫りにする相互行為能力の豊かさ
キーワード :
身体性、認識可能性、同期現象、専門性

城 綾実准教授

所属専攻:
コミュニケーション表現専攻
専門分野:
会話分析、社会的相互行為論
私たちは、さまざまな環境や状況下でやりとりやふるまいを通じて何かを達成したり、喜怒哀楽を感じたりしています。私の研究は、日常で営まれる多様な相互行為を録音・録画してデータとし、社会学由来の会話分析という質的研究方法を用いてそれらの成り立ちや構造を明らかにして、私たちに備わる社会成員としての能力の豊かさを示すことです。データを微細に観察すると、刻々と展開していく出来事に対する人間の反応や対処が、いかに秩序立っているのかがよくわかります。また、フィールドワークも取り入れながら、社会的・制度的に十分な評価がされていない対人援助職の専門性を、職員らの諸実践の分析を通して明らかにしようとしています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

勉強も仕事も、自分を追い込んでばかりでは長く続けることは困難です。ぜひ、自分が楽しく取り組める方法を編み出してください。そのために、さまざまな立場の人との語らいや書物、複数の視点から日常生活の観察や分析が必要になります。本学での学びは、研究のための知識や技能だけでなく、生きるための知恵も育む機会になるはずです。

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言語コミュニケーション学域

心を動かす「ことば」と物語について考える
キーワード :
詩、小説、表現教育

西岡 亜紀教授

所属専攻:
コミュニケーション表現専攻
専門分野:
日仏比較文学、文芸メディア
一つの物語やモチーフが、表現のメディア=媒体とともにどのように語り直されるのか。うた・詩・小説・絵解き・漫画・アニメーションなど、多様な表現を研究しています。新しい表現方法を探して、人に会い、本を読み、旅に出ます。
この研究の醍醐味は、心を動かす「ことば」や物語、それを語る人の人生に触れること。「ひとは大人になって、高さを忘れる。 平行になじんで、垂直を忘れる」(長田弘)「人生は一つの病院のようなもの。どの患者も自分のベッドの位置を変えたがっている」(ボードレール)。ゼミで文芸創作を行う学生からプロの詩人、小説家、記者、アナウンサー、アニメーターまで、表現の現場にいる人に出会えるのも魅力です。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

コミュニケーション活動を取り入れながら、音声を発する(朗読、紙芝居など)、文章を書く(小説、戯曲など)といった表現実践を学びます。また、その実践を支える「ことば」の仕組みについて研究します。読む、聞く、つくる、笑う。声を出したい人、物語が好きな人、自分のなかの「表現の種」と出会いたい人、一緒に学んでみませんか。

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言語コミュニケーション学域

翻訳アプリでは代用できないコミュニケーション能力
キーワード :
日本語教育、異文化間コミュニケーション、言語文化教育

北出 慶子教授

所属専攻:
言語学・日本語教育専攻
専門分野:
日本語教育、異文化間コミュニケーション
最近の漫才で、「ボケを否定しないつっこみ」という形が出てきました。従来型の「なんでやねん!」とボケを否定するパターンを逸らして、「それもありだね」と受け止める変化球型です。一例ですが、典型例に当てはまらない多様性を認めていこうという社会的動きがみえます。同じような変化が、言語教育でも起きています。従来の言語教育では、「日本人は謙遜する」のような典型的な言動の研究や教育が当然とされていました。しかし、多言語・多文化が入り混じる現代社会では、○○人や○○語を越えた柔軟なコミュニケーション能力が鍵となります。このような、翻訳アプリでは代用できない能力や育成方法とは何かについて研究しています。

MESSAGE

受験生へのメッセージ

大学に入ったら小中高では学べなかったことを学びませんか。国語や英語のように個々の言語を学ぶだけではなく、言語学では複数の言語や文化を比較することで見えてくる面白さがあります。例えば、日本語の「すみません」は英語の“I’m sorry” とは少し意味が違います。では、どう違うのか?続きは入学してからのお楽しみです!

COLUMN

世界各国の留学生と一緒に学び、
課題解決に取り組む 

言語学・日本語教育専攻

北出 慶子

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