去る2/19(日)立命館大学 大阪いばらきキャンパス B棟(立命館いばらきフューチャープラザ)カンファレンスホールにて、「学びの協奏コンテスト 最終審査会」が開催されました。

本学が協賛契約を締結した、2025年大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーであり、数学オリンピックチャンピオンであり、ジャズピアニストと複数の肩書をもつ中島さち子氏が創立した一般社団法人steAm BAND(会長理事は東京大学鈴木寛教授 )。0歳から120歳までのすべての人を対象とした「学びの大変革」を仕掛け、世界の多様な一人一人のいのちが輝く社会・文化を構築することを活動方針としています。
記念すべき「第0回 学びの協奏コンテスト 最終審査会」がOIC B棟1Fカンファレンスホールで開催。会場はほぼ満席。
株式会社steAm CEO・中島さち子氏。2025大阪・関西万博テーマ事業「いのちを高める」クラゲ館プロデューサー。

その第一弾プロジェクトとして始動したのが、探究型のSTEAMコンテスト「学びの協奏コンテスト(第0回)」。小学生以下・中学生・高校生・シニア(65歳以上)を対象とし、コンテスト参加者が多彩な分野の専門家とつながる機会を得ることで、自分が興味を持つ学びを深め、STEAM分野でのイノベーションやコミュニケーションを創出することを目的としています。応募作品を審査し、大賞を選ぶ従来型の競争型コンテストとは異なり、本コンテストでは、まず参加者に希望する専門家(メンター)との短い対話の時間が設けられるというのが大きな特徴です。数回にわたる多様な専門家との短いメンタリングの出会いをきっかけとして、参加者の好奇心や創造力がふくらみ、個人のかけがえのない糧となると同時に社会に大きな動きを生み出すことを願い、開催されました。

小学生からシニアまでの幅広い年代に及ぶ参加者らのプレゼンに、会場の観覧者から大きな拍手がおくられました。
アート・てつがく部門で参加した横浜市立中学校・佐々木春樺さんが製作した金魚をモチーフにしたアート作品。

2023年11月~12月11日までをメンタリング期間とし、アート部門、てつがく部門(芸術家・哲学者)、基礎研究部門(研究者)、課題解決部門(発明家・起業家・エンジニア)などのカテゴリーに分かれ、メンタリングが実施されました。期間中のメンタリング参加者はおよそ60組、のべ実施数は120回にも及び、本学からも一貫教育部の小笹大道教諭、六車陽一教諭、坂一平教諭がメンターとして参加しました。

「光・音・プログラミングで地域文化の再発見」をテーマに、アート・てつがく部門で参加した、片平美有さんはじめ国立米子工業高等専門学校の皆さん。
「楽器をもっと身近に!~『視覚』と『感覚』で覚える音階・コード」をテーマに課題解決部門で参加した追手門学院小学校の皆さん。

メンタリング受講者の中から2/19(日)の最終審査会に出場した12組は以下。
・植松 美帆、松本 優衣さん(金蘭千里高等学校高校生/アート・てつがく部門)
・小粥 幹夫さん(ひとつなぎの会 シニア65歳以上/課題解決部門)
・奥村 公祐さん(大阪教育大学附属高等学校池田校舎高校生/基礎研究部門)
・ チームYOSHIKI 代表 片平 美有さん (国立米子工業高等専門学校高校生/アート・てつがく部門)
・追手門学院小学校ロボットプログラミングクラブ4年生(追手門学院小学校小学生以下/課題解決部門)
・佐々木 春樺さん(横浜市立中学校中学生/アート・てつがく部門)
・篠原 飛陽さん(聖学院高等学校高学生/課題解決部門)
・城谷 岳伸さん(福井県立若狭高等学校高学生/基礎研究部門)
・土井 瞳子さん(岡山県立岡山操山中学校中学生/課題解決部門)
・堀 昌浩さん(認定こども園さくら小学生以下/アート・てつがく部門)
・チーム Crow chase 代表 松本 颯人さん (国立米子工業高等専門学校高校生/課題解決部門)
・山口 慧眞さん(大阪市立三稜中学校中学生/アート・てつがく部門)

20230306-1400-8
身体に障がいのある山口慧眞さん(大阪市立三稜中学校)の作品紹介映像を、楽しそうに笑顔で眺める審査員の中島氏。
20230306-1400-9
5名の審査員から各賞が発表され、表彰状を授与。受賞コメントと審査員からの評価のポイントが述べられました。

2/19(日)、本学OICカンファレンスホールにて、リアル&オンラインでのハイブリッド開催となった最終審査会には、中島氏はじめ、総合地球環境学研究所所長の山極壽一氏、一般社団法人社会創発塾塾長であり、東京大学教授の鈴木寛氏が審査員としてリアル参加し、東京大学生産技術研究所教授の大島まり氏と慶應義塾大学医学部教授であり、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーの宮田裕章氏はオンラインで参加されました。

豪華審査員と多くの観客が見守る中、出場者が順に7分間のプレゼンを繰り広げ、自身の探求の成果を披露。「言葉と写真から見る人の心理」や「大学進学率から読み解く高等教育就学率向上の方法」など、さまざまなテーマとプレゼン手法に、審査員含め観客から大きな拍手がおくられました。

20230306-1400-10

最優秀賞を受章した岡山県立岡山操山中学校の土井瞳子さん。リアル&オンラインの審査員全員と一緒に記念撮影。

20230306-1400-11
追手門学院小学校ロボットプログラミングクラブへの授与では、鈴木氏がひとりひとりに手渡すユニークなシーンも。

素晴らしいプレゼンかつ、多種多様に及ぶテーマということもあり、かなり審査が難航した様子でしたが、大賞は「耳が聞こえない人でも音楽を楽しむには」というテーマについて探求した岡山県立岡山操山中学校の土井瞳子さんに決定。そのほか、各審査員による賞も急遽設けられ、各種賞が発表されました。大賞受賞した土井さんは在阪テレビ局の取材を受け、後日、テレビでも紹介されました。試験的に実施された「学びの協奏コンテスト(第0回)」は大盛況で閉幕。今後も引き続き、本学も本イベントに関わっていく予定ですので、メンターとしてのご協力、ならびにメンタリングの受講エントリーどうぞよろしくお願い致します。

20230306-1400-12






NEXT

2023.03.03 TOPICS

中野瑠馬さんがJリーグ・京都サンガF.C.に2025シーズンより加入内定

ページトップへ