5月3日開催の大阪・関西万博プレイベント「ごみ祭り」に立命館大学学生団体が参加
「ごみ」×「祭り・いのち」×「アート」をテーマに、2025年4月開幕の大阪・関西万博に向けて、5月3日の「ごみの日」に開催されている「ごみ祭り」 。今年で2度目となる今回は、南港の咲州モリーナ、ATC 海辺のステージで実施され、立命館大学からは、学生団体「potential」と万博学生委員会「おおきに」所属の環境班による合同出展に加え、茶道研究部の学生が参加しました。
「ごみ祭り」を主催しているのは一般社団法人steAmBAND。大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館(以下、クラゲ館)」のプロデューサー・中島さち子氏が代表理事を務めています。学校法人立命館がクラゲ館に協賛しているご縁で、本学の学生団体が出展者として参加することになりました。
電子廃材をアクセサリーへと生まれ変わらせる活動に取り組んでいる学生団体「potential」と万博学生委員会「おおきに」所属の環境班は、環境をテーマにしたワークショップを共同開催。ごみの分別クイズやごみの重さを体感するといったミッションをクリアし、ガチャガチャで入手した電子部品とお菓子の包み紙でオリジナルの指輪を作るワークショップで、遊びながら環境について学べるというもの。お子様やご家族一緒になって取り組んでくれている様子でした。
一方、茶道研究部はごみを使って茶室をつくり、その茶室で茶会を開くという試みに挑戦。裏千家の掬水会様と伊藤園様のご指導、ご協力のもと、立命館大学の学生を中心に、神戸大学の茶道部の皆さんと共に事前ミーティングを繰り返し、当日の実施となりました。実際どんなごみが会場にあるのかわからない中、学生が考案したテーマは「アンブレラ茶会」。屋内で野点気分が味わえる、夢のある茶会を開くという構想のもと、ビニール傘や段ボールなどを使いながら、「ごみ茶室」をつくり上げていきました。
敷居が高いと思われがちな茶道のイメージを払拭すべく、正座禁止、形式的な言葉使いも禁止というルールが設けられた茶会には、ごみ祭りのメインイベント「ごみアートコンテスト」の審査員を務める中島さち子氏はじめ、建築家の小堀哲夫氏、東京大学教授の鈴木寛氏のほか、クラゲ館の仲間たちのほか一般の来場者も参加。大勢の方に「アンブレラ茶会」を楽しんでいただきました。
咲洲モリーナでの「ごみアートコンテスト」と各種ワークショップ終了後は、ATC 海辺のステージまで楽器演奏をしながら練り歩く「くらげJAM」。そしてフィナーレは中島氏率いるクラゲバンドによるステージで締めくくられました。
総勢200名が集結した今年の「ごみ祭り」。ごみ問題への関心を高めるとともに、SDGsの背景や取り組みについて改めてひとりひとりが考えるきっかけになったのではないかと思います。今後も大阪・関西万博に向け、学生の学びと活躍の機会を創出して参ります。