学生のポスターセッションの様子

 2015年4月、立命館大学は「大阪いばらきキャンパス」(大阪府茨木市)を開設しました。半年が経過するなか、学生たちは早くも新キャンパスの特性を活かした学びの実践を始めています。

学生が中心となって考えて学ぶ、英語での「ポスターセッション」

ポスタープレゼンテーションを行っている様子

 経営学部の英語科目である「Project English」は、そうした実践の好事例といえます。
 学習内容を記載した大判ポスターを校舎内の壁面に貼り出し、学生たちがその内容を紹介する“ポスターセッション”。ポスターに書く言語も、内容を話す言語も、ともに「英語」です。学生たちは、1~2回生で学んだ英語の知識やスキルを用いて、経営学に関する“ポスターセッション+ビジネスプレゼンテーション”を行います。グループごとに取り上げるテーマを設定し、地域住民や企業の関係者へのヒアリング、アンケートリサーチを通して情報を蓄積していきます。蓄積された情報は整理され、グループでのディスカッションを経て、ポスターへ表現。学生たちはこれらの作業を約半年間かけて行います。
この科目の特徴は、キャンパスの特性を利用しながら、学生自らが経営学部での学習成果を英語で発表しあう点です。長期間に亘るグループでの作業を通して、調査を行い、主張をまとめ上げていく点も魅力の一つです。
 受講生の一人、経営学部3回生の谷岡真美さんは、「既存のマーケットにはない製品をどのように売り込んでいくか」をテーマにリサーチを行いました。彼女はポスターセッションにあたって「グループ内での役割分担と情報共有を徹底して行うこと」を意識したとのこと。その結果、彼女がそれまで苦手に感じていた“グループワーク”を克服し、自分の意見を述べたり、他者の意見をまとめる力を養ったりすることができたそうです。
 「ブランドイメージの再建」や「海外製品の日本への売り込み方」等、多様なテーマを設定し、いかに分かりやすく英語でビジネスプレゼンテーションを行うか。ポスターを見る側の視点に立ち、何を伝えたいのか、どんな情報を載せるべきなのかを学生が中心となって考え、成果物を作り上げていく。そうした学習者中心の教育・研究活動、学生たちの主体性を持った学びが新キャンパスでは展開されています。

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