加藤周一現代思想研究センター
加藤周一現代思想研究センター
(Research Center for Shuichi Kato and the Japanese Contemporary Thoughts, Ritsumeikan University)
**加藤周一現代思想研究センター 概要**
研究センターは、加藤周一文庫※に収められた膨大な蔵書と遺稿類の研究およびそこで得られた知見の社会への発信・活用、国際的知識人の育成をその活動目的としています。
本研究センターには、学内外から政治思想史、日本文学史、フランス文学、東北アジア史、文化人類学、ジャーナリズム論、図書館学等の研究者が集い、加藤周一の知の世界の全容解明とその社会的発信を行います。
加藤周一(1919年~2008年)は、戦後日本を代表する国際的知識人であり、洋の東西にわたる該博な知識と広い視野のもとに日本文学史や日本美術史を研究しました。海外で翻訳された著書は50冊近くにのぼり、代表作である『日本文学史序説』は八ヶ国語に翻訳され、海外の日本研究者にとっての必読文献となっています。なお、本学国際関係学部で客員教授、国際平和ミュージアムの初代館長を務めました。
加藤周一現代思想研究センターのこれまでの実績は、こちらからご覧いただけます。
研究体制
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センター長:加國 尚志(文学部/教授)
副センター長:小関 素明(文学部/教授)
顧問:鷲巣 力(文筆業)
研究テーマ
- 戦後日本の知識人とコスモポリタニズムの研究
①基盤研究グループ「加藤周一文庫を基盤として」
②研究成果活用グループ「加藤周一文庫デジタルアーカイブの構築と活用」
加藤周一文庫
- 2010年に加藤周一の御遺族から寄贈を受けた蔵書20000冊と手稿ノートなどの資料類を所蔵する。2016年に「加藤周一文庫」として創設された。約12000冊の蔵書は図書館2階の加藤周一文庫に開架式で配架され、これは大学関係者のみならず市民も閲覧できる。約8000冊の蔵書と資料類は閉架式で所蔵される。「手稿ノート」については、その一部をデジタルアーカイブとして構築し、順次公開している。
お知らせ
■東京大学東アジア藝文書院と立命館大学加藤周一現代思想研究センター
第2回共同公開研究会
「雑種文化の可能性――加藤周一、芥川龍之介、アナトール・フランス」開催のご案内
公開研究会では、加藤周一の提唱した雑種文化論は何を契機にして生まれたのか、さらに雑種文化論の可能性について、加藤が愛読した芥川龍之介やアナトール・フランスを引照し、林達夫や柳田国男を参照しつつ検討を加えます。今回は、芥川研究、とりわけその切支丹物研究の泰斗であられる宮坂覺先生をお招きいたしました。公開研究会は対面とウェビナーとの併用で行います。多くの方の御参加をお待ちしています。
日時:2024年5月31日(金)14:00~17:00
会場:東京大学駒場キャンパス 101号館11号室(EAAセミナールーム)
オンライン ウェビナー
■プログラム
基調講演
宮坂覺(フェリス女学院大学名誉教授、元同大学学長)
「芥川の〈切支丹もの〉の世界――その多層的意味の一考察――」
報告1
半田侑子(立命館大学加藤周一現代思想研究センター研究員)
「芥川文学と加藤周一の「雑種文化」論」
報告2
伊達聖伸(東京大学教授)
「造り変える力の小さな希望――この国の霊と戦う相対主義」
司会:鷲巣 力(立命館大学加藤周一現代思想研究センター顧問)
参加方法
会場参加:事前申込・登録は不必要 直接会場にお越しください。
ウェビナー参加:
お申し込みは終了いたしました。
■クラウドファンディング目標達成の御礼
2023年9月13日から実施いたしましたクラウドファンディングが、みなさまの御支援のおかげで、目標金額を達成して、このたび終了いたしましたことを御報告申し上げます。
最終的には、85名の方から、総額1,827,000円の御支援をいただきました。御芳志をいただきました方々のみならず、口コミやSNS等でシェア・拡散してくださったみなさまに厚く御礼申し上げます。
いただいた御芳志は加藤周一文庫が所蔵する書簡・写真のデータベース構築費用に充当いたします。追って返礼品をお届けいたしますが、作製などに時間がかかりますゆえ、お時間をいただきたく存じます。
前回に引き続き、クラウドファンディングを通じて、立命館大学の加藤周一現代思想研究センターの活動に対して御支援くださる方がこれほど多くいらっしゃることを実感するとともに、私たちに課せられた社会的責任の大きさを改めて痛感いたしました。みなさまにはこれからも一層の御支援をたまわりたく、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
立命館大学加藤周一現代思想研究センター センター長 加國尚志
顧問 鷲巣 力
■『第7回加藤周一記念講演会』開催のご案内
開催日時:2023年10月7日(土)13:00開演~16:30終了予定 (12:30開場)
会 場:【対面参加会場】衣笠キャンパス以学館1号ホール
【オンライン】ZOOMウェビナー
申込方法: お申し込みは終了いたしました。
■ 加藤周一現代思想研究センターと東京大学東アジア塾文学院との共催研究会『日本の知識人、その宗教と周辺——鶴見俊輔・加藤周一・林達夫』のご案内
※チラシはこちらからご覧いただけます。 ※要事前登録、参加費無料
【日時】2022年12月5日(月)17:00-20:00
【場所】東京大学駒場キャンパス101号館11号室(EAAセミナールーム)及びウェビナー
【申込】
お申し込みは終了いたしました。
■ クラウドファンディング2022 『誰でも、いつでも、どこからでも ──加藤周一の「手稿ノート」をデジタルで読もう!』実施の御報告はこちらから御覧ください。
■「『加藤周一を21世紀に引き継ぐために』合評会」記録を発刊しました。
『加藤周一を21世紀に引き継ぐために』(三浦信孝・鷲巣力編、水声社、二〇二〇)は、加藤周一の生誕百年を記念する国際シンポジウムの講演録です。 講演録によって提起された問題を議論するため、二〇二一年五月二九日、「『加藤周一を21世紀に引き継ぐために』合評会」としてオンライン上で開催し、その記録を冊子にまとめました。以下、URLよりダウンロードください。
「『加藤周一を21世紀に引き継ぐために』合評会」記録:https://cms.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=542379
加藤周一文庫公開講読会 『羊の歌』を読む
お問い合わせ
立命館大学衣笠リサーチオフィス内
加藤周一現代思想研究センター事務局
TEL:075-465-8225
FAX:075-465-8342
e-mail:rcsk@st.ritsumei.ac.jp