境界を超えて学ぶ

~ 世界が広がる “GS” での学び ~
国際関係学部3回生 庄司玲菜さん

 「学びの立命館モデル」が提唱する「境界を超えて学ぶ」取り組みのひとつに、国や文化、そこからもたらされる思考の枠組みを超えて学ぶ仕組みがあります。
 たとえば、国際関係学部のGlobal Studies Major(GS専攻)や、政策科学部のCommunity and Regional Policy Studies(CRPS専攻)は、英語で行われる授業を受けて学位を取得するというものです。

 今回は、現在外務省が主催する海外インターンシップに参加し、アメリカ経済の中心都市ニューヨーク・マンハッタンにあるマーケティング会社で研修中の国際関係学部3回生の庄司玲菜さんに、所属するGS専攻での学びについて伺いました。

"GS" での学び


 「国際関係の諸分野を英語で学べ、留学生が多いこと、日本にいながら多文化環境で仲間と切磋琢磨して学び成長できることが魅力でGS専攻を選びました」


 庄司さんが、日米関係を中心に国際政治に興味を持ち、もっと深く学びたいと思ったのは17歳の夏のAIU高校生国際プログラムへの参加がきっかけでした。
 それは日米の高校生外交官(High School Diplomats)が、言語、異文化、自分自身の壁も乗り越える新たな自分を発見するプログラム。21世紀は、ヒト、モノ、情報、社会問題までもが国境を越える時代。一国で解決することが困難な問題が溢れていると感じたそうです。


 「入学直後は、自分の英語力が十分でないことを痛感し、周りと比べて悔しいこともありましたが、とにかく全力で取り組みました。完全に理解できなかった課題でも、先生からは必ずフィードバックがあるので、それを励みに勉強しました。努力を続けているうちに自然と力が高まり、半年が過ぎた頃には、英語を理解するのに精一杯という状況から授業の内容に興味がシフトし、『国際関係学』という学びがとても楽しくなっていました。」

 「授業だけではなく、食事をしているときや教室移動のときでも、国際問題を話し合ったりしています。いつでも、どこでも、学んでいる感じがします。」


 GS専攻の授業では、常に自分の意見を求められます。日頃から社会問題に興味を持つことを意識し、自分の言葉で考えを発言できたときや、その考えが相手に伝わったと感じられたとき、自分とは異なる相手の考えを理解しモノの見方が拡がったと感じたとき、自身の成長を実感できとても嬉しかったそうです。


 英語の課題が多く苦しんだ時期も、学生同士で励ましあい、乗り越えた庄司さん。様々なバックグラウンドを持つ学生や教員と毎日過ごすことで、生き方について多くの選択肢を見ることができ、自らの将来も幅広く考えられるようになったそうです。


 「卒業まであと1年。夢は、海外をフィールドにビジネスの経験を積み、次代に生きる若者の育成に携わる組織を築くことです。」


 立命館大学では英語による授業のみで学位を取得できる学びとして上記2学部での取り組みのほか、オーストラリア国立大学(ANU)との提携による教学展開も構想しており、さらなるグローバル大学としての歩みを進めています。




・外務省主催海外インターンシップ http://www.mofa.go.jp/mofaj/na/na1/us/page3_001248.html
・AIU高校生国際プログラム http://www.highschooldiplomats.org/index.html
・オーストラリア国立大学(ANU) http://www.anu.edu.au/

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